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眠れない。死んでしまいたい。

朝4時、何者かに起こされて3度ほど嘔吐した。腹立たしい。

コジカはもう治りたい年頃だと言うのに、何者かが睡眠薬がないと朝まで眠れないように仕組んでいるのだ。何者かは何者なんだろう。

コジカは不満なく生活を送れているが、コジカの中にいるソイツは今の生活が不満で不満で仕方ないのだろう。夜中は静かだから、ソイツがブツブツ言っている戯言もどうしても耳に入ってきてしまうのかな。

今の生活は朝起きて(大抵起きれず昼頃に起床)、ご飯を食べて、スプラトゥーンをして、お散歩をしたり買い出しに行ったり、調子が良ければイラストの仕事を進める。こんな感じだ。なかなか良いと思うが、何者かは全然良くないんだろうな。

何者かの正体は多分コジカの「真面目さ」みたいなものではないかと予測している。コイツは日頃ニートになりたいニートになりたいと呟くくせに、いざニートになると「いや私は普通の人間だからニートではない」とか言うんだ。まずここでの普通とは「世間一般の同年代の人間と同じように働いて生計を立てている人間」を指し、次にニートは“普通ではない”とナチュラルに他人を見下す厄介な思考だ。他人はともかく、コジカがその普通の基準に達していないので真面目くんはなんとか普通の自分に戻したいだけなんだろうな。

なんか、働けない人間を見下していた母親の顔が今ふと浮かんできて、嫌な気持ちになった。

そうそう、今日と明日は国試だ。1年前の今日、コジカは果敢にも国試に向かって戦いを挑み、見事医師免許を勝ち取ってきたのだ。その時の自分もまさか1年後医者を辞めているとは思ってなかっただろうな。許してくれ。

眠れなくても死なないが、眠れなくて死んでしまいたいという気持ちが思い浮かんで、タイトルにした。実際は眠れないから死にたいんじゃなくて、普通の人と同じように眠れない自分が嫌で、普通に戻りたくて、でも戻れないので死んでしまいたいという感じだった。

普通とは。戻るとは。

戻りたい自分がいる。みんなと足並みを揃えて、謂わば安全地帯を歩んでいた自分に戻りたいのかもしれない。ニートの生活は未知だ。知り合いでニートは1人もいない。いつどうやって坂を転がり落ちるのかわからない。人生を無為に過ごしている気がする。無為に過ごしても全く問題ないのだが、何かを成し遂げることが偉いと考えている星に生まれついてしまったのでそう簡単には無理か。

よしよし、戻りたいんだな。自分が嫌なんだな。いい子いい子。

もうちょっと悪い子になってもいいんだぞ。

明日も焼き芋を食べよう。きっと元気になれる。近くのスーパーの紅はるかが最近のコジカのお気に入りだ。

おやすみ。

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