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#16 5年越しの夢。




2017年。


初夏のある日、
レッスン終わり。


少し話があるから、と
その場に集められた。

おもむろにカメラを回すスタッフさん、
どこか緊張しているプロデューサーさん。

何が始まるのかわからないメンバー。



そして、しばらくして

プロデューサーさんが
重たそうに口を開き、一言。


『TIF、、、、決まりました!!!!』



それを聞いた瞬間、

喜び次々に跳ね飛びまわるメンバー。

それを見て嬉しそうなスタッフさん。


何をそんなに喜んでいるのかわからず
何となく周りに合わせて喜んだ、私。




カモネギの新メンバーとして
人生で初めてアイドルを始めた私は、
半年も経たないうちに
TIFに出場できることが決まり、
トントン拍子で進んで行った。

正直、ついていくだけで必死だった私は
アイドルの世界を何も知らずにいた。


ただ、メンバーの喜び方からして
ただ事じゃないって事だけはわかった。


"TIFに出た" っていうのが
日本のライブアイドルにとって
どれくらい大事なのかが分かったのは
夏が終わった頃。



TIFで見つけてくれた方が
大勢いたんだ。

大型フェスに出れると、
それだけで話題になって知ってもらえたり
タイテを眺めたり、空き時間でふらっと見たり
そういうので知ってくれることが多くて。

「きっかけ」が沢山あるんだなって。


それに、

カモネギが大きくなっていくのを
既存ファンの人達は凄く喜んでくれた、
「自慢のグループだよ!」って。



だからこそ、

無知だった自分が情けなかった、
心の底から悔しいと思った。



こんなに大きなフェスに出るなら
もっと出来ることがあった、って
正直ものすごく後悔した。


「いつかが明日に、今日に」って。
この悔しさだけは忘れちゃいけないと思った。






あれから5年。



2022年。


北海道のアイドル。
タイトル未定の阿部葉菜として、


TIFに初出場させて頂くことになりました。



更に、


メイン争奪にも、出場します。






伝えられた時は本当に震えたよ。
凄く楽しみなのにちょっと怖くなった。
だけど、そんなの一瞬で
絶対に勝ちたいって思った。

きっと、未来が明るいって
そう確信したから。

やっと、

みんなが
『応援してて良かった』って
周りにも自慢できるような存在に
少しづつ近づき始めたのかなって。




こんなのもう、やるしかない。


人生を賭けて。



2度目のアイドル。



『何の為にアイドルをもう一度選んだのか』



あの時のグループやメンバーはもういないし
拠点なんて、まるで違う。

あの頃の後悔の為に生きてる訳でもない。



だけど、

何一つ欠けても自分じゃないから。


全部連れていく。


もちろん、
ここまで一緒に頑張ってきた
タイトル未定のメンバーも。

たくさんの「ありがとう」と
受け取ったバトンをしっかり持って、
必ずメインに行きます。






タイトル未定は、
あまり勝負事はしたことが無いから
何かすれ違いが起きたり
みんなに負担をかけてしまうことが
どこかで出てきてしまうかもしれない。

それに、勝負は当たり前だけど
勝ち負けがつくから。こわい。

負けず嫌いの私はたまに勝負から逃げてしまう。


それでも。


挑戦します。


ここが、タイトル未定にとって
大事なターニングポイントになるから。




アイドル人生を懸けた戦い。

だけど、

私達だけでは戦えない。

どうか、力を貸してください。

誰も置いていったりしない。

これまでの全てをちゃんと心に持って。

一緒に戦って欲しいです。



まだ見たことない景色、一緒に見よう!



2022年、

タイトル未定として3度目の夏。

北海道のアイドルがTIFのメインに立つ、
「前人未踏」な世界。

メンバーもスタッフさんも
みんな本気です。

絶対に歴史、変えちゃおうね。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


読んでくれてありがとう。

私たちがどれくらい懸けているか、
TIFをどれくらい大切に思ってるか
伝わっていたら嬉しいな。

長くなってしまったので、
協力して欲しいこと、は
次にまとめて載せます!

そちらも読んでくれたら嬉しいです。


それでは、また!

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