私的ゲームランキングトップ100をレビューする 第7位「カービィのエアライド」

移植でいいからッ!新作を出せッ!!!

世界一強い一頭身でもおなじみ、ピンク玉ことカービィシリーズの番外編というかちょっとしたおまけゲームのつもりで出していたのかもしれない今作。
カービィ本編の例にはもれず、簡単操作で奥深くめちゃくちゃに楽しいアクション性でゲームキューブユーザーの心を掴んで離さない…というか今の今までずーーーっと離さずにいる、ある種問題作とも言えるかもしれませんね。
長いことリメイクだの移植だの新作だのが望まれている一方で全く音沙汰のないのが悲しいところではありますが、まあ色々と大人の事情があるんでしょうな~ということで、思いつくままに行きましょう。

・本題に入る前に!!
知ってますか?これはスマブラ4にロゼッタ&チコが参戦することが決まった時のムービーのお話なんですけれどもね?
当時、スマブラのムービーって始まる前に「シャキン!!」って例のアレが付いてるのがお約束だったんですよね。MCUで言うところのデンデレレレデンデンデンデンですよ。
ところがこのロゼチコ参戦発表のムービーではそれがなくって、しかも開幕この「カービィのエアライド」のオープニングBGMとともにカービィが何やらレインボーロードじみたコースをワープスターで爆走するところから始まるんですね??
こんなもん誰が見たって期待しちゃいませんか??マリオカートとコラボしちゃうのん??なんて思ったりしませんか???
GODサクライは基本全肯定している自分ですら軽くというか重くぶち切れていたような思い出もありまして、まあ何が言いたいかっていうとさっさと新作を出しやがれということですわ。

・このゲーム、深い!
操作だけ見るとマージでシンプルの極みなんですよねこのゲーム。
使うのは3DスティックとAボタンだけというあまりにも思い切った設定で、重要なのはどこでボタンを押してどうスティックを傾けるのか、これだけでゲームの趨勢を左右してしまうというのがGODサクライの恐ろしいところです。
ゲームに搭載されたモードは全部で3種類あり、このどれもが非常にバランスの取れた(?)クオリティでどれを遊んでもこれまためちゃくちゃに楽しいのも魅力的。まあね、そんなん言うてますけどみんな結局シティトライアルしか遊ばなくなるんやけどな!面白すぎるのが悪いわな!

・エアライド
ということでまずはそれ以外の2つのモードについてお話できればという次第。
タイトル通りのモードということでこちらが恐らくメインのモードなんでしょうけどもね、まあおもろいんですけどどうしても影が薄くなっちゃうのも致し方あるまいといったところ。
ゲームキューブ黎明期にふさわしいコース数の少なさではありながら、それぞれのコースはかなり細かく作りこまれていて遊びごたえも十分。マシンによって最適なルートが違っていたり戦略性も大いにあるということで、ボリュームの少なさを感じるようなことも中々ないのではないでしょうか。
個人的なお気に入りのコースを挙げるとすると「アイルーン」「サンドーラ」「コルダ」「スチールオーガン」「チェックナイト」……ってこれほとんど全部じゃないか??とくにコルダはその特徴的なBGMでも一部で有名な印象がありますね、白血球白血球~~~。
それとこれは今思い出したんですけどアイルーンはコースを進んでいくとBGMの展開と合わさってめちゃくちゃ盛り上がるんですよね、とくに終盤のグラインドレール地帯。これはな、やったことがある人は分かるんだ……。

・ウエライド
上から見たからウエライド、などというあまりにも正直なネーミングで、全ての要素が1画面に収まった非常にコンパクトなゲームモードでもありました。
1画面に収まっているという事はそれだけゲーム画面の密度は高くなるという事でもあり、4人同時プレイなんてしようもんならアイテムやらステージのギミックやらで常にえらいことになってしもうて、意外と一番パーティゲームしているモードなんじゃないか?って思ったりもします。
このモードは使用できるエアライドマシンが「ハンドルスター」とええと……まあ赤いやつと青いやつの二種類しか選べないというのも一つの特徴で、これは誰もが通る道かどうかは置いといて、最初は赤い方しか使えなかったのにいつの間にか青い方しか使えなくなってるんですよね~~怖いね~~~。

・シティトライアル
でました!
数多くのエアライドユーザーを沼に引きずり込み、いまだにリメイクを望む亡霊にまでしてしまったことでも有名、なんと罪深いゲームモードなんだ……。
今時のバトロワ系ゲームと比べたらそれはそれは狭すぎるという趣のマップの中、最大7分間駆け巡り、アイテムを集め、イベントでてんやわんやした挙句、全く能力値の関係ないスタジアムで戦って勝者を決めることになったりするというモードなわけなんですが、これがね~~もう無限に遊べちゃうのよね~~~。
何気に3D空間でカービィを自由に動かせるというところでは最新作「ディスカバリー」が出るまで唯一だったという個性もあったりして、多分作っている側はここまでどっぷり沼にハマる人がいるとは思ってなかったっぽいんですけどね、なんというか全てがちょうどよく無限に遊べるように作られているのが素晴らしいですね。
集められるアイテムの数とか、お邪魔アイテムの数とか、発生するイベントの頻度とか種類とか、そして最後に開催されるミニゲームとか、どれをとっても「いや~~もっかいやろ!」って思えてしまう絶妙な中毒性。今思うと制限時間が最大7分なのもちょうどいいんでしょう。
どこそこの赤コンテナには確定で伝説のマシンパーツがあって~、ルインズスターが強すぎて他のモードでもそれしか使えなくなったりして~、「ドライブ」モードで空中庭園のてっぺん登ったりお城のてっぺんまで登ったりして~、ただただ理由もなく川に流され続けたり街中をうろうろしてみたり、もうね、思い出を語っていたらキリがないんですわ。つまり何が言いたいかというと新作を出せということです。

・エアライドマシンの皆様
全部で何種類あるか正直覚えてないんですけど、それはそれは個性的なラインナップになっておりますので、誰であれ一つは推しマシンもあろうというお話。特に印象深いやつらについてお話できればなということですね。

・ルインズスター
最初がこれか??
シティトライアルではウィリースクーターと並んで最強クラスの性能ともあって、こっちをやりこんでいる人にはおなじみのマシンかもしれません。
走る!止まる!走る!止まる!を繰り返すという独特な操作性で当時キッズの自分はその可能性に長らく気づかなかったというのも今ではいい思い出。
何気に見た目のデザインが神殿めいていてなんとも素敵なのもオシャレポイントですね、まあルインズですからね。

・ワープスター
シンプルisベストということで、チュートリアル映像やらなにやらでも目にする機会の多いマシンですが、なんかね、好きなのよね。
シティトライアルとかで見つけたらとりあえず乗っちゃうくらいには好きかもしれないです。センカイを上げていけばそれなりに使い勝手も〇。
あとドライブモードで使える親戚の「フライトワープスター」もめちゃくちゃ好きですね、ドラグーンよりこうほら、親しみやすいじゃないですか。

・スリックスター
キッズのころには扱えなかったんですけども、大きくなるとこいつの魅力がわかってくるというものでいつの間にやら色んなモードでお世話になってしまいました。
挙動がなんとも言葉にし辛いツルツルムーブで、なれるにも一苦労と言った趣。どうやら総合的な性能はかなり高めに設定されているらしく、確か初めてVSデデデに勝利したときもこのマシンだったな~ってので何気に思い入れの深いマシンですね。

・ジェットスター
最強らしいですねこいつ、エアライドでもシティトライアルでも色々と性能がつよつよらしいです。
見た目がかっこいいというので使ってみたりもするんですが、いかんせん平時のスピードがうーんな感じなのでちょっとね~キッズには難しいね~。
アイルーンとかヴァレリオンとか、めちゃくちゃ飛べるコースであればそれなりに楽しめる分、上級者になればなるほど使いこなせて奥も深まるというのは嬉しいポイントでした。

・ウイングスター/デビルスター
序盤に解禁されるし見た目もかっこいいし、誰しも一度はお世話になりますよね~。ただクリアチェッカーで要求されるときやたら難易度高めだったような気がしてそれはそれということ。

・フォーミュラスター
見た目と音、めっちゃ好き。
なのでエアライドで使うというよりはシティトライアルでドーピング積みまくって無理やり使ってたような気がします。しかもセンカイとかカソクとかチャージ上げれば結構イケるのよね。大体のマシンはそうなんですけど。

・レックスウィリー
見た目とか音とかな、こっちも好きなんやけどな、あまりにも弱いんや…どうしようもないんや……。

・ヘビースター
連打しまくることでとにかく何かが起きるという謎のマシン。
ハイジャンプでとんでもない記録を出したり、起動前のハイドラをボコボコにしたりなど、決して普段使いできるようなもんじゃないんですけど輝くところがあるので記憶に残りやすい一台です。

・ドラグーン
お前影薄くねぇ?
どっちかというと後発のスマブラXとかで日の目を浴びていたような記憶。
まあ飛び回るのはとても楽しい事ですのでね、せっかくパーツが出たなら集めましょう。

・ハイドラ
シティトライアルで完成しようもんならそこからは虐殺ショーが始まるという一方、起動前に何とか撃破できないかと躍起になるのもまた一興(韻を踏む)。
個人的なお楽しみとしては無抵抗なCPUをクイックスピンではめていたりしまして、なんとも子どもというのは残酷な生き物だ……。

・BGMのお話
エアライドやウエライドのコース、更にはシティトライアルのマップにもそれぞれ表/裏のBGMが用意されていて、表がコース別の新曲、裏が過去作からのアレンジを採用していてこれまたファンサに抜かりがなくてね~困っちゃうところですね。
そういうところも含めてやっぱり「コルダ」「アイルーン」「スチールオーガン」辺りはいいですよね、カービィで育った人間は誰であってもメタナイトの逆襲を聞くとテンションが上がってしまうものなのです……。

・おわりに
LAN機能を用いた対戦機能もこっそり用意されていたり、スタジアムも結構多めな種類用意されていたりと、つくづくこのゲームは時代を先取りしすぎているというか、今出せばこれめっちゃ盛り上がるんじゃないの?というか、まあ何が言いたいのかというともう全ては新作を出せということに収束するんですよね、いやマジで。
いかんせんハード黎明期に発売されたということで生産本数が少なかったのか、新品のソフトはプレミアム価格がついてえらい事になってもうてますのでね、バーチャルコンソールみたいな形でもいいので今の環境で遊べるようにしてくれよ~~たのむよ~~~~。

次回、6位はこの世界の頂きでなあのゲームです。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。



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