私的映画ランキングトップ100をレビューする 第91位「ドラえもん のび太の宝島」

どどどどどどどど。ここだけだと風の又三郎に近い感じがしますね。

おなじみ青タヌキの映画がランキング初登場。
本ランキングだとあと数本出てくるはずなので対戦よろしくお願いします。

ドラえもんの映画というのはおおむね展開が決まってまして、

①のび太が何かしらを羨む
②ドラえもんに無茶ぶりをする
③ドラえもんが規模デカめの道具を出してなんとかする
④一通り満喫する
⑤道具の影響だったりそうじゃなかったりで別世界が明らかになる
⑥別世界の連中がなんか悪いことしようとしてる
⑦みんなで頑張って止める

だいたいこんな感じです。
今回だと出木杉君にそそのかされてというか影響されて、ぼくも宝島を探すんだ!とのたまいはじめるところからお話が始まりますね。この辺はどこか大魔境を彷彿とさせます。
ちなみに自分はこの後空き地で遊んでいるのび太のシーンでひどくエモーショナルを感じました。というのもいつものことではあるんですけどのび太がジャイとスネにいじめられるんですよね、何やらおもちゃの剣と海賊帽子をもってやいのやいのしていたような感じ。
ジャイとスネは散々からかって去っていき、一人取り残されたのび太が悔しさそのままに持っているおもちゃの剣を投げつけ……ないんですよね。これ見てもううわー!っとなっちゃって、「なんて優しい男なんだ……」と涙を流す寸前まで行ってしまいましたね、まあそこからは映画おなじみの「ドラえもーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!」なんですけどね。

大魔境で思い出しましたけどリメイク版のアレ、ラストの未来から5人が助けに来てくれてうおー!なシーン、あそこでアニメのOP流そうって言いだしたやつ絶対に許さないからな台無しにしやがってお前な。

話を戻しましょう。そこから先はいつものメンバーで海賊ごっこやらなにやらをするわけですけどここらへんの展開は雲の王国とか、南海大冒険とかをリスペクトしているような気もしますね。いつものドラえもんと言えばドラえもんです。

その後の展開もまあ悪い海賊が出てきただとか、悪い海賊とは言いながらも動機は地球の為なんだ!とかで、まあありがちと言えばありがちなんですが、意外と他のドラえもんにはなかった(と思いたい)親子の対立というか家族愛の物語が進んでいきます。

そういうのね、やっぱ年を取ってくるとどうしてもグッとくるところが増えてきてしまうんですよね、べつに父親になったとかじゃないですけどもし同じような立場だったらボロッボロ泣いてるんかもわからんな。

父親って書いた所で思い出しましたが今作のヴィランポジションはのび太にできるお友達のお父さんです(CV大泉洋)。こいつがまあいい味出してるんですね。ドラえもん映画って割とガチ目な声優さんと芸能人がトントンくらいで声を当てているんですけど、今作の大泉洋はすっごいハマっててよきです。

その他だとクライマックスの辺り、ドラえもんが体張って事態をなんとかしようとしてるとこ、まあ雲の王国とかから続いているドラえもんの捨て身パターンと書いてしまえばありがちな感じもしますが、どうしてもね、涙腺がね、もうおじいちゃんですからね。

あと急に思い出しました。なんかクイズ出してくる鳥みたいなロボット出てくるんですよね、ほんと何を言うにしてもクイズにして出してくるみたいな感じの奴がいます。これがうまいことできてるなーってもので、子どもが見ている分には単純にクイズを解く面白さがあってまあそれは楽しいんだろうなと言うことで、大人というかそれなりに物語を分かって見ている人にはこれが親と子の物語で重要な要素になってくるのでこれもまた別の味わいがあって、まあ何が言いたいかと言うとわかる人にはわかるようにできているのが素晴らしいってことですね。

今作に限らずドラえもんの映画の面白いところって、子どもも見る映画である以上単純にエンタメな面白さはもちろんのこと、大人になって見返してみると意外と深いこと言ってるんだな~と気づかされたりするんですよね。
そういうメッセージ性をさりげなく仕込んでくれているの、かっこいいですね(お前のこと行っとるんやぞ緑の巨人伝お前、急に説教始めやがってコラ)。

・おわりに

ぶっちゃけるとあんま話覚えてない(からもうネタが切れちゃった)んですが最近のドラえもん映画にしてはやっとるやんという何様だよ的なことを思っていたイメージがあります。
声優交代以降色々言われているアニメではありますが、映画もものによっては面白いと思うので毛嫌いしないでもらいたいですね(緑の巨人伝と人魚大海戦と大魔境は見ないでもいいと思います、あと個人的には新鉄人兵団も微妙)。

次回、90位は面白いというよりはこの映画は残さないといけないんだろうなあという赤い映画です。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?