私的映画ランキングトップ100をレビューする 第89位「ブラック・スワン」

ホラー映画やんけ……。

2010年公開、バレエでおなじみ「白鳥の湖」を踊るダンサーたちを描いたサイコスリラーだそうです。スリラーって言っちゃってるやん。
向こうでの評価はかなり高いらしくアカデミー賞を取るとか取らないとか言われていたとかいないとか、まあその手の方々が好きそうな感じでもありましたね。
高評価なのは知ってましたがあまり触れることも無く、夜中にたまたまムービープラスかどこかでやっていたのを見たのが出会いでした。夜中にみたのもあかんかったな。
それでは思いつくまま、行きましょう。

・怖くない????
まずこれですよね。
ナタリーポートマン演じる(かわいい)主人公ちゃんが、白鳥の湖に登場する全く性質の異なる白鳥/黒鳥を演じ分けるためにあれやこれやドロドロするというお話なんですが、進んでいくにつれてどんどんサイコでスリラーな演出が増えていきます。そんなん聞いてないよ!!!
手を洗ってるときのアレとか鏡に映った部屋がアレとか、もう下手なホラー映画とかホラーゲームより怖いですよね。ちなみにホラー系は苦手ではないですが好き好んでみるわけでもないです。でも怖がってるときはなんか気持ちいいですね。

・えっぐくない????
主人公の女の子vsライバルの女の子という構図になってるんですが、この争いがもうドロッドロのドロッドロなんですよね、バレエを教えている講師みたいな人も今こんな奴だそうもんなら方々からたたかれ燃やされの大変なことになりそうなキャラクターをしています。あれですよね、明確には言わないですけどフィギュアスケートの人にTwitterでセクハラめいたことを言ってた〇サール〇井さんみたいな人ですね。
最後の方はもう血で血を洗う勢い(実際はそうでもなかったんですけど)で話が進んでいくので両手で顔を覆いながら見てしまうような感じです。

・でも面白い
本ランキングでは先の方で出てくるんですが「セッション」とかでもそうなんですけど、この手の芸術の為に気が触れていく、狂気の世界に落ちていく系映画ってやっぱおもろいんですよね。芸術にのみならずスポーツやブレインスポーツ系でもこういうのはおもろいです。「完全なるチェックメイト」とか「ボヘミアンラプソディ」とか、あとは見たことないですけど「ボルグvsマッケンロー」とかもそんな感じらしいですね。違ったらごめんなさいね。
特にラスト、実際に「白鳥の湖」を演じていくシークエンスなんかはバレエ素人の自分が見ていても迫力極まるシーンです。最後の最後、主人公ちゃんが解放されたのは他の何でもなく母親の呪いだったのだ……。

・替え玉問題とやら
別によくない????
「グレイテスト・ショーマン」だってあのネバイナーフ言ってる歌とか替え玉らしいですけど、別によくないですか??まあ実際に歌っていたり踊っていたりする人にスポットが当たらないというのは確かに寂しい話ではありますが、そんなん言い始めたらスタントマンなんて大体そうなわけで、そんなもんでとやかく映画の評価が落とされるようなことはないと思うんですけどね。それに替え玉だと気付かせない役者さんの演技もまたすごいものです。

・おわりに

っべー、書くことなくなったっべーと途中からなってしまいました。
面白くなかったわけではもちろんなくて、この手の映画にありがちな「よくわからんけどこの映画は多分とんでもない映画なんだな」という感覚は確かにあったんですね、だからこのランキングにも入っているわけで。
捻くれた物言いをするとこの映画が好きって言っとくとまあまあ通ぶれるなというイメージもあり、まあ教養として見てみると意外とどっぷり面白かったなんていう出会いも悪くないと思います。
ただまあ生々しいとこすっごく生々しいので、お話の内容によっては人のトラウマを刺激しそうな作品でもありますね。自分は習い事とかそういうのやったことないのでなんともありませんでした。それはそれでな気もする。

次回、88位は伝説が壮絶に終わる(?)あの映画です。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。


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