私的ゲームランキングトップ100をレビューする 第59位「スーパーマリオ サンシャイン」

空前絶後で超絶怒涛らしいですよ。

ニンテンドー64の「スーパーマリオ64」に続く3Dマリオの続編というか新作というか、ゲームキューブからご登場のポンプアクションゲームです。

今となっては下必殺ワザでもおなじみポンプくんが初登場の上、マリオとの凸凹コンビとして冤罪疑惑払拭の為にドルピック島を駆け回ります。
かつては64の偉大さもあって低めの評価をされていたという噂もありますが、近年は立派な傑作として再評価されているなんてのもちらほら、まあそんなことはさておきいつものように始めましょう。

・「夏」の雰囲気
今作は舞台設定が夏のリゾート地的な趣があり、全編を通していたるところでとにかく「夏」を感じさせてくれます。
テーマパークだったり夕日がきれいなビーチとホテルだったり、高低差のえぐい入江だとか港町だとか、島という狭っぽいイメージのある設定ながらロケーションは多種多様。
様々なステージに繋がっている「ドルピックタウン」は町中が完全に常夏の国のそれ、さらに歩きまわっていると画面下にニュースのようなテロップが挿入されたりと演出もめちゃくちゃ凝っています。ここの探索だけで下手すりゃ数時間。
まあドルピックタウンは序盤やたら薄暗いのもあって雰囲気がちょっと損なわれていたりもしますけどね、それはそれということ。

・BGMあれこれ
拠点になる「ドルピックタウン」を筆頭にこれまたリゾートっぽい名曲が揃っていますね。個人的には「リコハーバー」とか「ピンナパーク」辺りの曲もノリが軽くて推せるといった具合。
それでいてボス戦やイカレースのような緊張感のあるシーンではしっかり重厚感だったり焦燥感だった李を煽ってくれるのも安心の任天堂クオリティ。
その他で言うとヒミツ系コースのドゥドゥッ ドゥッ ドゥドゥッ ドゥッ ドゥー!も良いですね、おおむね死にまくるので聞き飽きることもありますけどね。

・グラフィックのあれこれ
今作はとにかく「水」がテーマなわけで、この手の3Dなゲームにおいてなかなか作るのが難しいと言われている水の水感がどこまで再現できているかというお話なんですが、任天堂は水のグラフィックに自信ニキというのもあって当時としては凄まじいクオリティをしているのではないでしょうか。
ドルピックタウンやマーレの入江なんかで色々遊んでればよくわかると思いますが、同じ世代で言えば「ピクミン」とかと並んでめっちゃ凝ったグラフィックしてます、しかもこの水が今作は色んな使われ方しますからね、すげーや。
その他だと夕焼けだとか深海だとかの光の加減もめーっちゃキレイに作られてます。マンタとか歯磨きとかトラウマ呼ばわりされがちですが画があまりにもきれいなのでむしろ好きまである。

・ポンプアクション
本作の目玉、相棒たるポンプくんの力を借りて行う数々のアクションはどれもとっつきやすく、応用が効き、そしてなによりも楽しいという3拍子そろったものです。
ノズルの種類が複数あってそれぞれの使い道もしっかり用意されていたり、攻略本なんかにしか書いてないようなちょいテクが隠されていたり、本来想定されていない経路での攻略も十分可能だったりと遊び方の幅がとにかく広い。
全部のノズルが使えるようになるまでまあまあかかるというのはちょっとな~と思ったりもしますが、プレイするにおいてストレスを感じさせるようなことは全然ないので上手いこといってる印象がありますね。
まあでもさすがにショットガン放水のやり方くらいは説明してあげてもよかったんちゃいます??

・~~のヒミツ
むじーわ!
今作はシリーズの中でもだいぶ高難易度でおなじみなんですけどね、さらに難しいのよこれがね。
マリオくんがやたらキビキビ動くのでキャラコンが思うようにいかず、また大体のステージはポンプが使えないというのもあってポンポン死にます。
道中に1upキノコがそこそこ配置されているのが救いか、そんなにゲームオーバーになることはないんですけどそれにしても難しい!
焦らず進んで行けばそんなに難しくなかったりもするんですけどね、慣れてくると余計に死んじゃうというトラップですね。あるある。

・クッパジュニアと冤罪
なんか表題だけみたら社会派っぽい雰囲気ありますね、無いか。
これが初登場になるパジュニさんなんですが、こいつのキャラ自体は結構立っててよさげな雰囲気。
ただ今作のストーリー展開がちょっと強引というか、明らか本物じゃないマリオのいたずらの罪を着せられて、そんであまりにも適当すぎる中身の裁判で実刑判決が下って……と、まあこうしなきゃ話始まらんやろと言われてしまえばそれまでなんですけど、やってていい気はしないですよねっていうお話。
まあこのモンテどもの知能がそこまでだというアレもあるのかもしれませんがね、仕方ないね。

・ラスボス戦
マリオシリーズのラスボスを予想するスレなんてものもあったりしますが、意外や意外、今作のラスボスはなんとクッパ様でした!!
このクッパ戦があんま面白くないってのがちょこっと残念な部分ですね、前座のコロナマウンテンを進んでいくとこもそこそこ面白くない上、クッパとの闘いは何ならロケットノズルゴリ押しでどうにかなってしまうくらい単調で簡単に終わってしまいます。
ここまでモンテの村とかマンタとか歯磨きとか散々難しいステージがあったのにラストバトルがあっけない感じなの、なんだかな~って思ったり思わなかったり。

・おわりに

64ほどやりこみ要素があるわけでもなく、ギャラクシーほど圧倒的なクオリティというわけでもないのであまり評価されない不憫なタイトルではあります。あとやたら難しいし。
それでも高いアクション性と洗練された世界観でもって長く面白く楽しめる良作というのもまたしかりといったところ。
最近ではSwitchで3本まとめて移植されていたりもするので遊びやすいかもしれないですね。

次回、58位はウルトラでスーパーでデラックスなあのゲームです。これまたほとんど言うとるな。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。

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