私的映画ランキングトップ100をレビューする 第92位「アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜」

そんな終わり方俺は認めねえ!!!

本ランキング初のタイムトラベルものです。
とは言っても今作はどっちかっていうとラブストーリーになるんですかね?

何歳だかは忘れましたが良い感じの区切りの誕生日、お父さんから「なんと俺達一族にはタイムトラベルする能力があるんだ!」ととんでもないカミングアウトを受けた主人公くんの人生を追いかけていく映画ですね。

たしか「ドクター・ストレンジ」を見ていて「んほ~レイチェル・マクアダムスかわえ~~」と思って色々調べてたら出てきたので見てみましょうというように出会った作品なんですけど、これマーゴット・ロビーも出てるんですよね、美人さんがたくさんでとるわい。

・ストーリーのお話

この手の作品によくありがちな「タイムトラベルの代償」みたいなのが全然なくて、矛盾しちゃうようなとこも「まあそれは今はいいやろ」ぐらいのノリでスルーされちゃうので、見ているこっちも「あ、気にしないでいいんだな」とスっと納得いくのが楽でいいですね。あくまで物語を見てくれと言う感じ。

ほんで主人公くんは割と自由にタイムトラベルができてしまうので、まあ人生と言うゲームにおけるチートキャラなんですよね、うまいこと行かなかったあの日をやりなおして、また何か都合の悪いことがあったらやりなおしてと、うらやましいったらありゃしません。

それに関するペナルティがあるわけでもなく、まあ悲しいお話があるとするとお父さんが病気で死んじゃうくらいなもの。しかもそのお父さんも何ならタイムトラベルできますからね、死ぬまで何度もやり直してるらしいですからね。そんでこのお父さんはタイムトラベルの力を使って「1回目は色々あるけど、2回目は楽しいぞ」みたいなことを息子に伝えます。まあ2周目入ったゲームが楽しいってことですね。

んでこっからが気に入らない展開をするんですけど、なんやかんやあって主人公は結婚もして子供も生まれて、妹(かわいい)も幸せになってと大団円な終わり方をするんですが、最後にこの男(主人公)がなにやら説教垂れ始めるんですよね。
いわく「もうタイムトラベルはしない、一日一日を二回目のように楽しんで生きるんだ」とか言ってるんです。
こーれーが気に入らない!すごく気に入らない!そんなこと言えるのはお前がタイムトラベルできるからであって、その他大勢は毎日毎日何が起こるかもわからんし戻ることもできんのやぞと言いたいですよね??
こいつは己が強者であるという自覚もなくまるで人生の本質を理解したかのように突然御高説垂れ始めて何が言いたいんじゃと、大体お前そこに至るまで死ぬほどタイムトラベルしとるやないかと。他の人たちは1回目しかないんだよ!!!!!!!!!!!!!!!

・キャラクターのお話

落ち着きましょう。そんな不満点こそありますがとにかくこの映画はキャラクターが素晴らしい(主人公以外)のでとてもよいのです。
お父さんもチート能力を受け継ぐ家系にありつつお茶目さもカッコよさもあり、息子を導く素敵なおじいちゃんを描けていると思います(導いた先があれなのはそれはそれということ)。

高嶺の花的なポジションにいるマーゴット・ロビーもさすがですね、この映画がどのあたりに公開されたのかは覚えていませんが、何かと美人過ぎる役を演じるようになったのっていつからなんですかね、ウルフオブウォールストリートからかな?(調べたら同じ年に公開されてました、なるほど)

んでまあ当初の目当てだったレイチェル・マクアダムスなんですけど正直思うてたんと違うっていうキャラクターではあったんですが、さておき映画内での描写がとにかくかわいいので問題なし。なんでこんないけ好かない主人公に惚れてしまうのかというあれはありますが、まあ不満がある時はドクター・ストレンジを見返すとしましょう。

その他だと主人公の妹であるキットカットという役、誰が演じているか正直わからないんですがこの子めっちゃいいですね、ハリーポッターで言えばルーナみたいな自由人キャラ、作中で割とひどい目に遭わされるので見ていて辛いところはありますが、最後はしっかり報われてくれるのがうれしいところでした。

・問題点とか

主人公がアレ、という点だけです。
ちょっとググったりするとタイムトラベルの仕組みがよくわからないとか言われていたりしますが、そういうのは気にしないのが正解なんだと思います。ドラえもんだって好き放題やってるけどそこらへん誰も気にしないでしょう?ということ。

・終わりに

ちょっと自分でやりやすいように形を作ってみたんですけど記事のボリュームとしてはあまり変わっていないくてびっくりしましたね、己の弱さを知った。
ここまでの作品で一番めたくそ言った気がしますがラストの説教くさいところまではラブストーリーとして普通におもしろいと評価しているのでそこんとこはそこんとこ。
タイムトラベル系SF作品として期待するとちょっと空振りしちゃうかもしれませんね。

次回、91位は次の目的地を探すんだ~な映画です。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。

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