私的映画ランキングトップ100をレビューする 第60位「クルエラ」

全然ヴィランじゃないじゃないか!!

ディズニーの世界の中でも最悪級のヴィラン(らしい)、クルエラの誕生を描いたつい去年くらいに公開された映画ですね。
主演はアメスパ2のグウェンとかラ・ラ・ランドとかでもお馴染みなエマ・ストーンさん。最近は悪いお姉さん役が板についてきたような気がしないでもない。
ディズニーシリーズというか101匹ワンちゃんとかその辺とはあまり縁がないのでそれはそれということ、それでは思いつくままに行きましょう。

・ヴィランなの???
101匹ワンちゃんも全然見たことないし、そもそもクルエラという名前もろくに知らないでこの映画を見たんですけど、この人本当に悪い人なんです???
まあアナーキーというか軽々しくいってしまうとジョーカー的な立ち回りをすることもありましたけど、そもそも主人公ということであんまり悪い感じに描かれてないですよね。まあめちゃくちゃ面白いんで別にいいんですけどね。
どうやら聞くところによるとダルメシアンの皮で服を作ろうとするからどうのこうのらしいですけど、今作に出てきた悪役というかあのお婆さんの方がよっぽど外道な気がしないでもないですけどね、まあそれはそれということ。
急に思い出したんですけどあの悪役(男爵夫人と言うらしい)もなかなかいい感じでしたよね、クルエラの才能をしっかり認めてくれる当たりポイント高い。9分仮眠するぜ。

・エステラだかクルエラだか
かっこいいですね~~!
その天賦の際と努力でファッション業界のカリスマとして成りあがっていく様は爽快感バツグン、幼いころから異端児としてあれやこれやある描写も、ありきたりといえばありきたりなのかもしれませんが、往々にしてこの手の物語はワクワクするのでいいものです。
中盤から男爵夫人を妨害するという体でゲリラ的なパフォーマンスを続けていく流れはもはや悪のカリスマ、ここら辺が「JOKER」と比べられるというか引っ張られて宣伝されていた原因なのかもしれません。
その「JOKER」でもそうだったんですけどヴィランがヴィランとして覚醒するシーンはどこで何度みてもたまらないもの、特に今作は全編を通して非常にファッショナブルなので画の美しさが光ります。

・おしゃれ~!
元々クルエラさんが強烈なファッションセンスをお持ちなヴィランということ、そもそも活躍の舞台がファッション業界ということもあってとにかく衣装がすっごいおしゃれです。個人的アカデミー賞があるとしたら衣装部門は圧倒的1位での受賞なんですけどね、エターナルズとかキングスマンもよかったですけどね。
とくに強烈に印象に残っているのがスズメガ?だったかのタマゴだか蛹だかを装飾としてふんだんに使った緑色のドレス、初見の時はそんなもん知る由もなかったので虫嫌いなのもあってめちゃくちゃ「ひょえ~~~っ」となりましたね、羊たちの沈黙かな????

・ところで
きみヴィランなの???
この映画見ちゃうとどうしてもクルエラ側に感情移入しちゃうというか、そりゃもうかっこいいしカリスマだし最後はしっかり悪いやつを懲らしめて終わってるし、もうヒーローなんじゃないの??
話の流れ的にダルメシアンが嫌いになるのは分かるっていうか、あんな目に遭ってればまあそりゃ嫌いにもなるわなって感じで、何なら同情しちゃうまでありますよね??
原作に詳しくないからこいつがこの後どんな悪行を働くとかも知らないので、まあそういうのが影響しているのかな~とも思いますが、いまいち悪いやつだっていうイメージは抱けないですよね、だってかっこいいんだもん。

・「JOKER」とのあれこれ
主人公が割とひどい目に遭いながら悪のカリスマとして成りあがっていく、という共通点があるもんで、Twitterとかのネット界隈では「実質JOKER」だとかなんとか言われているのを見たりもしました。
この「実質~~」っていう表現があんまり好きじゃないなという話は今は置いといて、言うほど「JOKER」か??っていう思いはやっぱありますよね。
そもそもこいつ才能だらけだし、やってることはめちゃくちゃかっこいいし、最後は悪役倒して終わるし、どっちの映画もめちゃくちゃ面白いんですけど毛色は全然違うと思いますね。
まあ近日公開の「ザ・バットマン」も特につながりはないのに「JOKER」を引き合いに出されたりするし、ああいうキラーコンテンツは何かと引っ張られがちな運命ってのもね、わかっちゃいるんですけどね。
それはさておき「ザ・バットマン」のポスクレとかそこらへんでホアキン・フェニックスのジョーカーの笑い声が聴こえてきたらもうスタンディングオベーションしちゃいませんか??しちゃいますよね、この間スパイダーマンがやらかしおったせいでそういう期待しちゃうのもね、しょうがないよね。

・終わりに
たーしか公開時期がコロナのあれこれで上手いこといかず、配信されるのも随分と早かったということで不運に見舞われた映画だな~というイメージもあります。
このクルエラの行く先が見てみたいのにな~と思う一方、MCUやDCEUとは違ってユニバースなシリーズではないのでそれが叶わないのが少し寂しいお話ですね。

次回、59位はな~めらっかスプライト~~なあの映画です、ラジー賞だなんて認めねえぞ。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。


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