私的ゲームランキングトップ100をレビューする 第41位「ゼルダの伝説 スカイウォードソード」

メインテーマ、逆再生してみよう!

最近左利き設定がうやむやになっていることでもお馴染み、ゼルダの伝説シリーズの中でも物語の一番最初を描く、いわゆる「0」的なアレですね。
まだ「ハイラル」という地名すら存在していないほどの過去、ゼルダとリンク、そしてガノンの未来永劫続く因縁がどのようにして生まれたのかが明らかにされます。
”濃密ゼルダ”の肩書にもある通り、体積というよりは密度で押してくる珍しいタイプなのも特徴、それでは早速行きましょう。

・女神の詩
ゼルダっちゅうのは往々にしてBGMが最高なのはもはや言うまでもないんですが、今作のメインテーマたる「女神の詩」はシリーズの中でも3本の指に入るんじゃないかというほどかっこいい曲ですね。
ハープ的なアレ(名前は忘れた)で奏でる頻度もまま多く、原曲は原曲でクソ程かっこいい一方ハープ版もどこか切なくてエモーショナルズなのでどこをどう切り取ってもたまらない仕上がり。
そしてオマケ要素として逆再生するとまさかのゼルダの子守歌になるという青沼さんもビックリな仕掛けまでありました。神曲は逆再生しても神曲なんやなあ。

・ハイラルの歴史
シリーズファンであれば誰もが気になるところの「ハイラル史」、今回でその歴史の一番最初の物語が決定されたことになります。
マスターソードの誕生秘話だとか、ガノンのもとになったアイツだとか、野暮な事を言ってしまえば後付けっちゃ後付けなんですけどね、それでも胸に来るものがあるというものです。
特に最新作の「BotW」には今作の息吹がいたるところに感じられてとても感動しましたね。1万年以上もず~~っと前から見守ってくれてたんやなって、貴女の声、また聴きたいものですね。

・ビートルとか魔法のツボとか
こちらもゼルダと言えばでお馴染み、個性豊かなサポート道具の数々。
今作ではいつものブーメランとか弓矢とかももちろんですが、特にインパクト強めなのがこのビートルと魔法のツボじゃないですかね。
特にビートルは今時な言い方をすればドローンのような使い方で、遠くを偵察したりものを持ってきたり仕掛けを作動させたり、そして特筆すべきはなんとスマブラに出張して結構強めな性能のアイテムとして採用されたことでしょう!何なら魔法のツボもスマブラだとずいぶん壊れた性能してますね、ポケモンで言うところのカイオーガです。

・終焉の者
かっこいいっすね~~。
ファイと同じく剣の精霊?的なアレで作品通してずっと戦うことになるギラヒムの力を得、リンクとのタイマン最終決戦に臨むことになります。
ここでね、ファイが「スカイウォードは使えないぞ!」みたいなこと言うから軽く詰むことになったんですけどまあそれはそれということ、こいつを倒すことで無事ハイラルというか封印の地は救われたわけですけど、同時に以後数万年以上も続く呪いのような存在たるガノンを生み出すきっかけでもあったという話で、まあ色々と複雑ではございました。
それはさておきこいつが覚醒する前の状態、あれさすがにフォルムが可愛すぎて狙ってますよね??もしかして本当に怖い感じで作ったの??

・Wiiリモコンの強化版みたいなアレ
モーションセンサー+?なんか忘れましたけど強化版がないとこれ遊べないんですよね。
同梱したりリモコンだけ販売したりまあ頑張ってましたけどやり方としてはまあちょっとね、まあ思うところもありますわな。
ただそれを踏まえてもなおその直感的な操作は面白く、やっぱ思った通りに剣が振れるってのはそれだけでおもろいもの、さらに今作は謎解き要素までプラスしているもんなので遊びの広がり方がえぐいえぐい、もちろん先述のラスボス戦でも最高な体感アクションを見せてくれるぜ。

・サイレン
要らん要らん!!
トワプリの時のトワイライトもそうやけど要らんねん!!
こういう制限かかってる中でなんか集めてくださいで面白かった試しなんて一度もないんや!!!

・おわりに

最近Switchで移植されたので改めて遊んじゃおっかな~なんて考えもしたんですが、いかんせんBotWが偉大すぎてな、もう昔のゼルダには戻れねえよ……。
今思うと直近の難易度上昇の前触れな気がしないでもない作品ですが、ゼルダ史を語る上では欠かせない傑作、最近は前日譚ブームみたいなのもありますのでまた遊ぶ人が増えるといいですね。

あれ…?記事がやたらと短い気がするぞ……?


私的ゲームランキングトップ100をレビューする 番外編「Pokémon LEGENDS アルセウス」


ということでついこの間発売されたばかりのアルセウスの記事を書くぜ!

忌まわしきブリリアントダイヤモンド/シャイニングパールバグだらけスペシャルの開発を外注に回し、ゲーフリが一本集中して開発していたことでもお馴染み、シンオウ地方がシンオウ地方と呼ばれる前のお話を描く…あれ?さっきも同じようなことを書いた気がするな??
ポケモンシリーズとしてはかなり異端で色々新しい試みをしている一方、なんだこれは??と思わざるを得ない部分もままある感じな作品に仕上がっておりますので、思いつくままに行きましょう。

・オープンワールド??
いやゼルダやないか~~~い!!!
始まり方から何から何までゼルダやないか~~~い!!!!!
そのくせオープンワールドじゃないんか~~~~い!!!!!
などと思うことこそ多々ありますが、一つ一つのフィールドは相当な広さがあり(しかもロードがなかなか短い、すごい)、そこいらにポケモンたちが闊歩しているというのはそれだけでワクワクして楽しいというもの。
序盤こそ移動の自由が効かない上にやたら好戦的なポケモンも多く軽く苛つくこともありましたが、イダイトウやオオニューラ、ウォーグル辺りのライドが使えるようになると一気に幅が広がって楽しさも爆増します。
これゼノブレイドクロスの時も思ったんですけど、フィールドを駆け回る面白さにたどり着くまで時間かかるの個人的にきちいんよな~その点ゼルダってすげえもんな。

・難易度、高っ
御三家はヒノアラシ選んだんですけど、かなり厳しくないですか??
ブイゼルには一致で弱点突かれるのでもちろんのこと、そこら辺のビッパにすら「ころがる」で大ダメージを負わされるので序盤も序盤からひいひい言いながら攻略してましたね。
戦力が整ってくるとそれなりにトントンと進んで行けるようにはなりますが、今作はダメージ計算の式が変更されているのか、かなりレベル差があっても弱点を突かれるとかすると平気でワンパン/ツーパンライン出してくるので油断できません。
今作の目玉要素であるアクション要素についてはまあ、子どもも遊ぶようなゲームだしってことでそんなに難しいこともなかったんですが、あんまり慣れていない人にとってはここも一つの詰みポイントになりかねないってくらいには硬派でしたね。マルマインとかクレベースとか無理な人は無理じゃない?

・ストーリーのお話
時代設定が昔ってのもあって、ポケモンと人間が共存する世界へと変わっていくきっかけみたいなお話になっています。
物語を彩る3つの組織もそれぞれキャラクターが上手いことできていて、大体の人は推しキャラが2~3人くらいはできるんじゃないですかね?まあ同時に嫌いなキャラもできそうなもんですけどね。
まあ一つケチをつけるとすれば終盤、拠点であるコトブキムラを追い出される場面があるんですけども、ムラの面々はお前ら散々助けてもらっておいてその手のひら返しはないだろっていうくらい手のひら返すので「は?」という感じでしたね。しかも事態が解決したらしたで元に戻るという、は?

・グラフィックのお話
流石にそこらのガチめなオープンワールドゲー程とは言わないですけどキレイにできてますね。前に遊んだポケモンがアレなのでなおさらキレイに見えます。
遠くで動いているポケモンがめっちゃカクカクしていたり、あんまり早くウォーグルで移動しているとエラー落ちして悲しいことになったりなど悲しい部分もありますが、アレの後なので全て許せてしまうのがずるいお話、やっぱりさ~~ダイパをこのグラフィックでリメイクしてくれよ~~~。

・ポーチ拡張
今作のクソ要素ランキング1位がコレ、ふざけてません??
ゼルダでは武器ポーチとか弓ポーチの拡張要素があって、探索して集められるアイテムと交換~~みたいな手続きが必要だったのでまあそれを真似してるんだと思います。
ただゼルダのそれは探索の副産物としてある程度自然にそこそこな個数を集められるもので、さらに武器以外のアイテムに関しては拡張こそできないものの普通にプレイしている分には持ちきれなくなることはまずありえないくらいに最初から持ち放題にできていました。
それが今作では序盤からカッツカツな上に拡張に金を要求、しかもどんどん金額が上がっていって最終的には10万円以上とられるってもんなので、大体の人は適当なところで拡張をあきらめることになるんじゃないですかね?
ダイベンの記事でも散々言いましたけど、難しいことと理不尽であることは別なわけで、手間かけさせるポイントがいまいちずれているのがね、しょーもないところですね。

・ギラティナ
今作のクソ要素ランキング2位がこれ、運ゲーや。
ストーリーをクリアした後の裏ボス的な立ち位置にいるギラティナさんなんですけど、その戦闘がま~~~運ゲーですわ。
専用技「シャドーダイブ」が高火力かつ煙幕状態=わざが当たりにくくなるということで、どれだけレベルを上げて臨もうが必中技を持っていない限りは運が悪ければ負けます。
火力が出せる技+力業でワンパンできれば楽なのかもしれませんが、ご丁寧なことに2段階目まで存在するのでシャドーダイブの運ゲーを防ぎきるのは中々難しいところまでしっかりしています。
そもそも黒幕?的なふるまいをしているウォロとの戦闘を合せた3連戦なのでめちゃくちゃしんどい+の運ゲーということで、いくらBGMが良くてもね、限度ってもんがありますわな。
まあ発売してからそんなに時間も経っていないので、楽な倒し方とか今後見つかるかもしれませんね。

・対戦、できないんだよね……
新ポケモン、新リージョンフォームなどなど沢山追加してくれているのにそれを活かす場所が減っているのは悲しいことですね。
個体値や努力値の廃止などいろいろ分かりやすくなった部分もありますが、やっぱポケモンって集めて育てて戦わせるゲームなわけで、そこの1部分がごっそり減ってるってのはもう擁護できないんじゃないですか??
ポケモンホームに連携するとか言ってましたけどアレいつになるんでしょうね、アレで増殖されたポケモンたちに震えろ……!

・着せ替え要素
なんかネガティブなことばっかり書いてる気がするので良かった点もね、忘れずにね。
剣盾ぶりのおしゃれ要素の充実には大満足ですね。
時代設定的にあまりハイカラな感じの服は用意できないってのはあるんでしょうけど、結構なボリュームがあるのでこっちを揃える楽しみもありました。
惜しむらくはエンディング後の一枚絵で来ている浴衣が実装されていないところ、あれ着たいんだけどな~。

・やっぱ俺、お前らの事好きだわ
悔しいけど、ポケモン捕まえてるだけで楽しいのよね~。
未開の土地に「あっ!○○がいる!」っていう驚きはいくつになっても色褪せないというもの、やっぱね、頭身が高いっていうのは良いですね。
図鑑完成というクソ程めんどくさい水増し要素もあるにはありますけど、最低限捕まえたり倒したりしていればそれなりには埋まっていくので言うほどストレスもなく遊べているのでそれはそれということ。

・BGM、かっこいいっすね
通常トレーナー戦とかジムリーダー戦のアレンジがかなりいい感じでしたね。
全体的に和風なアレンジが多めな一方、後半のディアパル戦やウォロ戦、ギラティナ戦辺りはまた毛色の異なるアレンジがされていて気合いの入り具合を感じられました。
とくにギラティナ戦なんかはあのBGMとあのフォルムチェンジの演出がないと怠すぎてやってらんないですからね!!

・その他何かと思うところ
ポケモンの入れ替えがめちゃくちゃ不便だな?って思ったり、ソート機能とかないのか?って思ったり、「この先へは進めません」的なあれ出すところなんも見えなくなるの要るか??だったり、ライドポケモンとメニュー開くボタン入れ替えた方がよくない??だったりカイの喋り方なんか変じゃない??とかだったりヒスイのすがたの皆さん進化方法ダル過ぎない??とか色々ね、あるんですけどね、グラフィックがキレイで頭身が高くてバグが少ないっていうだけでとても面白いので全部良しです。つまり何が言いたいかというと頼むからアレをなかったことにしてくれないか?????

・おわりに
ポケモン×箱庭探索アクションRPGということでかなり冒険している感じの作品ではありながらも、上手いこと新しい要素といつものポケモンの面白さを共存させている良作であることは間違いないと思います。
ただしそんな中でやっぱりなんというかゲーフリ特有のズレている部分というか、アレを外注しといてコレかぁ…と思わないこともないような部分もあるにはあるのでね、それはそれということで、まあ一人賛否両論ってことやな!

次回、40位は異議あり!でお馴染みなあのシリーズの1本目です。待った!
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?