私的映画ランキングトップ100をレビューする 第78位「ゼロ・ダーク・サーティ」

タイトル、かっこよすぎない???

有能なお姉さんを演じさせたら右に出るものはいないことでおなじみジェシカ・チャスティン主演の実話に基づくサスペンス系映画です。他だと「女神の見えざる手」とか「インターステラー」とか「オデッセイ」とかでもお会いしました。

というかこの映画まずタイトルがとんでもなくかっこよくないですか?ゼロだのダークだの、こんなもん中二心がくすぐられずにいられるものですか??声に出して読みたい映画タイトルランキング第一位と言っても過言ではない。それで映画の中身はゴリッゴリにディープな感じなのでびっくりですね。
まま、ええわということで早速思いつくまま行きましょう、短くなる気がするぜ。

・あの人、出てます
いきなりそこの話?って感じではありますが、今作のキャストさんたちは今思うと結構なメンツをそろえてきてますね。
ゴジラに家族を殺されたおじさんとか、カントリーロード歌いながら爆死したおじさんとか、宇宙をかける海賊やってるおじさんとか、なんなら主演の方も最近はX-MENと戦ったりしていたらしいです。多才じゃのう。

・リアルかつ面白い対テロ組織映画
実際のビンラディン暗殺あれこれを元に作られているので、おおざっぱな中身は現実で行われたそれと同じ展開をしていると思うんですけど、これを映画作品としてしっかりエンタメに仕上げるのって多分めっちゃ難しいはずなんですね。
関係者を捕まえてきて拷問までしてもなかなか素性が割れないとか、情報を聞き出そうとしたやつが自爆してえらいことになるとか、相手が姿の見えないテロリスト集団ということでどこで何が起こるか分からないドキドキが常にあります。
このやり口って結構お得というかうまいというか、初見殺し的な便利さあるんですよね。他の映画だと「キャプテンアメリカ:ウィンターソルジャー」とか「ダークナイト」とか、まあこの2本後々ランキングに出てくるのであんまり深く語るのはあれなんですけど、緊張感を持続させる・テンポを保つやり方として「どこで何が起こるか予想もつかない」という話の作り方はすごく理にかなっていると思いますね。

・プロパガンダだなんだ
別にどうでもよくない??
アメリカ人ならまだしもわたくし日本人ですし、というか映画ですし。
見ていて面白いなー!と思えるのであればそれ以上のことは何もないでしょう。
まあそりゃそういわれてもしょうがないというが実際がアメリカという国の対テロのお話なんだからアメリカ万歳映画になったってしゃーない。

・ラストシーン
最後の最後、主人公のジェシカ・チャスティンがこれまでのお仕事を全部終えて本国に帰るシーン(だったと思う)、ここ良いですね~~。
アメリカに帰るべく軍用(だったと思う)の飛行機に乗るんですけど、この飛行機だーれも乗ってないんですよね、お話的に他の軍人さんとか乗っててもおかしくない感じなんですけど、おそらく操縦士的な人と主人公だけでそれ以外は誰も乗っていない。
そのだだっぴろく薄暗い閉じた空間でぽつんと座っているカットなんですが、これが何とも言えないエモーショナルを感じさせてくれるんですね~。個人的には涙を流さないでいてくれたほうがもっとエモい気はしましたがそれはそれということ。

・おわりに
浮かばない!!好きな映画なのに中身が思い浮かばない!!
まあ全編通してシリアスまっしぐらなもんでそこまでアツくなるようなことでもないというか、言い訳をね、しています。
教養的な側面でも役立ちそうな映画なのでせっかくの年末、夜中にどこかしらでやってくれてもいいんでないの?と思う次第です。

次回、77位はエル・カミーノなスペイン映画です。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。


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