私的ゲームランキングトップ100をレビューする 第69位「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」

前回の終わりで次はアンチャ3だと言ったな!あれは嘘だ!!

ということで「プレイする映画」でおなじみ、ノーティドッグがお届けする登るとこ探しゲーの完結編になります。実はね、3の記事を書くつもりだったんですけどね、つい先日4をクリアしたのでこっちにしちゃおうかなって、思ったんだ。

実写映画が決まったりPS5とSteamで出たりと最近はウハウハなシリーズ。
大海賊フランシス・ドレイクの末裔(自称)ネイサン・ドレイクとゆかいな仲間たちの冒険もいよいよ終わりを迎えます。
それでは思いつくままやっていきましょう。

・格が違うグラフィック
これまでの作品はPS3で出ていたというのまってまあ当時としてはとんでもない次元ではありながらもまあハードの限界を感じる部分も多々ございました。
しかし今作は新ハードのPS4に完全移行したというのもあってそのグラフィックの向上はとどまるところを知りません。CGであれば避けては通れない”不気味の谷”を感じさせることの無いほどほどなリアリティある人物の描画と、これでもかという数の絶景ポイントはもう冒険とかそういうの良いので観光させてくんない?って思っちゃうほどですね。
特に終盤、海賊の楽園「リバタリア」周りは圧巻の一言、現実で言えばドゥブロヴニクあたりを彷彿とさせるきれーーーーいな湖や、武陵源のような山々、その他にもびっくりするくらいでっかい宮殿だったり観光リゾート地みたいな海だったり、頼むから戦闘無しで好き勝手移動させてくれ……。

・サウンドエフェクトここに極まる
足音やらなにやら、ゲームのSEにはことこだわりのある自負があるんですけど、今作のそれは恐らくゲーム史上最高と言っていいクオリティだと思います。
足音も木だとか砂利だとか泥だとか水場だとか、本当に一歩一歩実際にそこ歩いて取ったんじゃないの???と疑ってしまうほどのクオリティです。
しかもどれもこれも聴いていてとても気持ちがいい音をしているという都合のよさ、たまんねえ。
銃器関係はあんまり詳しくないんでアレなんですけど、どっかで見た限りではかなーり実物の音に寄っている、あるいは実銃の発砲音からサンプリングしているなどという拘り具合だそうで、いやはや凄まじいですね。
その他でも壁にハーケンを突き刺す音、手帖を開く/閉じる音、紙をめくる音、分厚い本を手に取る音、箱を開けたり仕掛けをいじったりするときの音、もうどれをとっても本当に映画のような音響です。

・ネイトの物語
まだ見ぬお宝を求めて「いやそれは流石に死ぬやろ……」なピンチも「やべやべやべ」か「マジかよ~~~!!」で切り抜けてきたネイトくんとその愉快な仲間たちの冒険も今回でおしまい。めでたかったり寂しかったりと複雑な気持ちになってしまいますね。
今作はそもそもの動機がお宝目的というよりは15年越しの再開をした兄貴、サム・ドレイクを助ける為というちょっと変わった感じではあるんですが、なんだかんだ言って血は争えないんやなあといったストーリー展開になります。
愛しのエレナさんともめでたくご結婚ということで開始早々からご隠居状態(クロエはどこに行ってしもうたんや??)、何ならこのまま平和に合法なトレジャーハントをするゲームでも面白そうなもんですが、まあなんやかんやあっていつもの冒険が始まってしまうわけでして。
今度の大ボスはかつてサムと一緒に同じお宝を狙っていたお金持ちのレイフくん、ナディーンという凄腕の傭兵を引き連れていたりするんですが、正直これまでのラザレビッチとかタルボットとかに比べるとなんかね、パッとしないですね。
前作の3でサリーとの師弟関係が掘り下げられていたのに続き、今回はサムとの兄弟関係にかなりスポットが充てられています。まあこれはこれでよい。
ただこの肝心のサムという男がね、途中まではいいんですけど終盤急になんというか裏切るとまではいかないにしろ足を引っ張るというかお前それは流石におかしくないか???ということをはじめるわけで、これが個人的にはちょっとなあ……となってしまいましたね。数少ない不満点というかなんというか。
まあともあれいつも通りB級というかB+級的というか、しっかりお約束は守りつつハッピーエンドで終わるので終わりよければすべて良しという奴ですね、エピローグの演出も非常にそれっぽくてGOOD。ところでクロエはどこに行ったんや??3で終わってたっけ???

・戦闘シーンやアクションやら
1と2やっててこれは要らんな~と思っていた人外とのバトルですけど、みんなもそう思っていたのか3から無くなってましたよね(あったら土下座します)。
戦闘システムのマンネリばかりはどうしようもないですが、どことなーく今作は戦闘少な目というか冒険とアクションに割合を割いていたようなイメージがあります。最終盤の2チャプターとかボス戦以外戦闘なかったですしね。
あとそのボス戦があんまり面白くないのはもはやシリーズのお約束になっている感があってむしろ高評価まである。まあネイトくんはキャプテンアメリカじゃないですからね、せいぜいホークアイくらいじゃないですかね。
その他、アクションパートだとロープを使ったものとハーケンを使ったものが大きく追加、他には一方通行の坂道みたいなのも結構な頻度で登場します。
正直ロープアクション以外「これ要る??」って思うこともあるんですけど、まあやりたかったんだからやったらええやろという感じで別段気にすることもないですかね、ロープアクションはところによってはスパイダーマンじみていたのでとても楽しい。

・おわりに

有名シリーズの最終作というのはやはりどこか寂しいものがありますね。
この手の物にありがちなシリアスな方向へ進んでいく傾向も諸所にございましたがまあそれはね、ご愛嬌ということでひとつ。
今後は実写映画でトムホネイサンの活躍を期待していきましょう。
何やら最新ハードで色々移植だとかリマスターだとかされそうなのでいろんな人にプレイする映画、やってみてほしいところですね。

次回、68位は世界はそれでも変わりはしないあのゲームです。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。

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