私的ゲームランキングトップ100をレビューする 第5位「ゼルダの伝説 時のオカリナ(3D)」

不一致ッ!!

ハードルがどんどん上がっている事でもおなじみ、ゼルダの伝説シリーズ初の3DアクションRPG作品にして文字通り”伝説”となった一作。
ニンテンドー64から発売されるや否や、以降の3Dアクションゲーム全てに影響を与えることになったと言っても過言ではないそのクオリティで一躍話題になったとかならなかったとか。
当時家にあった据え置き機がスーファミ→GCと一世代すっ飛ばしてしまったばっかりに発売当初に遊べなかったのが悲しいところではありますが、レトロゲーム扱いされるようになってしまった今でも決して色あせない極上の遊び体験の数々。
最近…といってももう10年近く前になってしまったのかもしれませんが、ニンテンドー3DSでめちゃくちゃ丁寧なリメイクをされていたりもして、せっかくなので両方遊んでますし両方あれやこれやとお話していきたいところですね。

・圧巻の完成度
初めて遊んだのはWiiのバーチャルコンソールとかだったと思うんですよね。
そんで3DSでリメイクされてからもう1回遊んだ…と言ってもWiiでも2~3回くらいは通して遊んでたのでまあそういうことなんですが。
このゲームの何が恐ろしいって今遊んでもクソほど面白いというところで、最近発売されたそこら辺の3Dアクションゲームなんかよりよっぽどおもろいなんてのはザラですね。
グラフィックの面においてはそれはもうしょうがないと言っても劣るところはあるものの、アクションだとか謎解きだとかBGMだとか、この作品が伝説たる所以なポイントは現代であっても本当に文字通り色あせないものです。
特にまあ有名な話っちゃ話ですが「Z注目」の発明なんて昨今どのゲームでも「ロックオン」の形で採用されてますからね、これを3D作品一発目でやっちゃうってんだからすげえ話だ……。
そんでもって3DS版で発売されたリメイクに至っては64版の唯一の弱点でもあったグラフィックの問題やUIの問題を一掃してくれていて、しかもこれ何なら3DSで発売された作品の中で一番3D機能がすごいゲームなんじゃないの??ってくらい立体感がエグいことになっていたりもして、いやはや神ゲーの神リメイクはここにもあったんだなあ……。
このゲームの何がどれだけすごいのかなんてお話は、ちょっとググったりすればマジでびっくりするくらい数多くのレビューだとか記事だとかが出てくると思いますので、まあここではね、実際遊んだ時どうだったかとかそういう印象をお話できればなという次第です。

・ダンジョンのお話
ゼルダと言えばダンジョン攻略というわけで、まあそのアタリマエは「BotW」で見直されちゃったりもするんですけども。
今作では全部でええと…思い出せないな、まあ書いているうちに出るでしょう!ということで、各ダンジョンの思い出についてちょっとずつお話していきます。

・デクの木サマの中
)谷(でもおなじみなこのダンジョン、ほかにも(÷)とかね、いろいろございます。
最初に遊ぶことになるダンジョンということもあって色々と丁寧なつくり。
の割には開幕蔦を上るところにアイツは何でしたっけスタルチュラじゃなくてほら、クモみたいなやつ、あれが配置されていたりと、レトロゲームならではのちょいむず要素もところどころに感じられますね。
このダンジョンから既に、「ダンジョン内で手に入れたアイテムでボスを倒す」というお約束は始まっていて、少々手厳しいながらもここさえ突破できれば今後も安心だよ~っていう難易度設定なのかもしれません。
実際遊んだ感想としてはまあ最初も最初なので特に詰んだりしたわけでもないんですが、あれですねデクの棒を使ったTAS突きでゴーマ様を瞬殺したりして遊んでましたね。あとクモの巣に上から飛び降りて突破するギミックは少々難易度が高くありませんこと??

・ドドンゴの洞窟
何かここも序盤にしてはちょっと難しいんでない?って感じありますね。
そもそもバクダンっていうアイテムがほどほどに扱いが難しいものということもあって、またそれを投げ込んだり食べさせたりと活用法も多々あるというのが面白い反面難しいのかな?と思ったり。
確か2Dゼルダの時点でバクダンをドドンゴに食べさせる~というギミックはあったような気がしないでもないですが、この辺もおなじみの倒し方として今後定着していますね。

・ジャブジャブ様のお腹
なんで少年時代はまともな建物を攻略させないのかしら??
しかもここは時オカ名ヒロインの一角ことルト姫様と一緒に攻略するという事でなかなかに難易度が高め、こいつ難易度高めしか言ってないな??
ダンジョン内もお腹の中ということで今思えばなかなかグロテスクなビジュアルのギミックが置いてあったり、というかお腹の中でブーメラン投げたり剣振り回したりして大丈夫なんか?っていうかスイッチがあるって何??とかね、まあ細かい事は面白いので無視することにしましょう。
そしてここのボス「電撃旋回虫 バリネード」は恐らく今作屈指の強敵、特にゲーム慣れしていない人なんかは結構苦労しそうなもんでして、まあここを乗り越えれば一気に冒険の世界も広がるのでね、超えるべき壁としては最適なのかもしれません。

・森の神殿
美術の教科書に載ったことがあるとかでも一部で有名なこちらのダンジョン。
大人リンクを操作して初めて臨むダンジョンという事でそれなりに難易度が…w
いや別に実際遊んでて詰んだとかそういうんじゃないんですけどなんでこうなってしまうんですかね??このダンジョンは建造物としてのクオリティの
他にもなんというか全体的に雰囲気がホラーチックで怖さも感じられるのがいいところでして、今思うと今作はあんまり明るいイメージがないような気がしないでもない、というか64のグラフィックがそもそもちょっと怖いんですよね。
ボス「ファントムガノン」は戦闘ギミックが一癖あるボスということでこいつもしばらくの間3Dゼルダではおなじみになりました。大体かませ犬的な扱いをされてしまうのが悲しいところでもあるな!

・炎の神殿
BGMが海外でどうのこうの言われたとかいう小話もございます。
ここでは新アイテム「メガトンハンマー」を使った攻略が主になるんですけど、ここのどっかしらにある宝箱取るのがね~難しいんですよね。
スイッチをハンマーで殴って螺旋階段じみた地形を抜けて~ってとこなんですけど、3Dスティックの操作性の都合なのかやたらとタイミングがシビアでここでちょこっと詰まったような記憶もあります。
ボス「灼熱穴居竜ヴァルバジア」は戦闘の楽しさもさることながらその戦闘BGMの方で人気なイメージ。他作品だと「トワイライトプリンセス」なんかでアレンジされて使われていましたね。

・水の神殿
出ました問題児。
どうやら開発の一番最後にこのダンジョンを作ったせいで難易度が高くなってしまったんだとか。
オカリナやアイテム「フックショット」「ヘビーブーツ」をフル活用し、あちこちにある「ちいさなカギ」をひいこら言いながらかき集めてようやく突破できる構造は高難易度ながらにやりごたえ抜群、キッズ時代にプレイしていなくてよかった~などと思いつつ、今では何度でも遊びたくなるくらい楽しいダンジョンだなと言えますね。
バカみたいに強い中ボス「ダークリンク」なんかはのちの作品に匂わせ要素が登場するなどそこそこな人気を博していたようで、いろいろな面でこのダンジョンが残した影響は大きいみたいです。
あとここを攻略する流れでイベントが進むことになる成長したルト姫とのあれこれ、個人的にそこまでルト姫が好きなわけでは無いのでアレですけどエモーショナルでいいですね~。

・闇の神殿
怖い怖いとやたらと話題、というかここよりアレですよね、井戸の底ですよね?
神殿の方は言うほどか?って感じで、何なら後述の魂の神殿の方がなんというか怖めだったような気がしないでもない。
攻略自体は「まことのメガネ」があればどうにでもなるといったところで、人によってはボスのなんちゃらかんちゃらボンゴボンゴの方に手間取ったりもしそうなイメージ。
こいつ見た目という戦闘といいあまりにもユニークで面白いんですよね。バンボンボンボンのリズムは今でもふと思い出してボンボンしてしまうぞ。

・魂の神殿
子ども時代と大人時代を行き来してようやく攻略できるという、最終盤にふさわしい手間のかかるダンジョンでしたね。
ここら辺のイベントでかかわることになるゲルド族のナボールさんはあまりにもお姉さんとして魅力的なあまり何かに目覚めてしまったキッズたちもいたとかいないとか。
あとここはボスの「ツインローバ」も色々とアレなもんで、こっちで何かに目覚めてしまったキッズたちもいたとかいないとか。
ミラーシールドなるクセの強めなアイテムを活用した攻略・ボス戦は中々ハードで面白く、「風のタクト」でも似たようなギミックがあったので制作側も手ごたえありって感じだったんですかね?

・時の神殿
いーいーーーいーーーいーいーいーいいいーいーいいいーいーいいいー

・時のオカリナ
今作から3Dゼルダにおいてちょいちょい登場することになる”楽器”。
その先駆けになったのが今作ではタイトル通りの時のオカリナな訳ですけど、これを用いて奏でられる短い曲たちもこれまた魅力的というか、短いのにどれも印象に残りやすいってのがね~すごいところです。
お気に入りを挙げるとすれば「光のプレリュード」「魂のレクイエム」「水のセレナーデ」とかそこらへんですかね、「炎のボレロ」とかも文字通りボレロなリズムで面白いです。
その他にも「エポナの歌」だとか「ゼルダの子守歌」だとか「時の歌」だとか、後の作品にまでアレンジされたり何ならそのままで使われていたり、本当にこの作品の与えた・残したものの大きさを感じさせますね。

・ちょっとしたイベントたち
ロンロン牧場?だったかそこらのええと…マロンちゃん?みたいなかわいい子とのイベントだったり、まさかスマブラ常連になろうとはというシークとのあれこれだったり、進めようと思えば進められるしご褒美もあるけど別に進めなくてもいいみたいなちっちゃいイベントもそれぞれがしっかり作りこまれていて、しかも先述の「別に進めなくてもいい」っていうのがいいんですよね。この時代にここまでの自由度ってのも中々なかったんじゃないですか?あんまり64世代のゲーム遊んでないので知らないんですけども。
お気に入りはまあありがちですけどエポナ関連というか、そりゃ7年の歳月を経てのあれこれがあるともう感動せずにはいられませんし、BotWでエポナに会えないので軽くキレていたりしたのも今となってはいい思い出ですわ。

・呪いのお話
これもね~どこそこで既に言われていることであったり、他のジャンルとかでも良くある話なんですけどね。
今作のクオリティがあまりに高すぎた故、以後の作品が全てこれと比べられてしまうっていうのはどうしようもない一方で切ないというか悲しいお話ではあります。
ゼルダシリーズにおいては「風のタクト」とか「トワイライトプリンセス」が露骨にその呪いに苦しんだというか、特に風タクは発売当初散々ボロクソ言われていたとかいう記事も見たりしまして、いやはや難しいですね。
最新作「BotW」がこれまたとんでもないクオリティだったもんでようやっと時のオカリナに縛られることもなさそうな反面、今度はまたBotWの呪いに苦しめられそうなのもまあ、ここまで大きいタイトルになると仕方ない事なのかもしれません。

・おわりに
冗談抜きに古今東西ありとあらゆる、全ての3Dゲームのルーツと言えるような圧倒的な一作。
もし今時な3Dアクションのみに触れていて、いざこの「時のオカリナ」を遊んでみた人がいようもんなら「これも!これもやん!」とびっくりしてしまうこと請け合いですからね。
本当に今遊んでも、何回遊んでもめちゃくちゃ面白くて楽しくて、そりゃまあRTAも意味わからんくらい盛り上がるよなというか、そういう面白いバグが奇跡的に見つかっているというのもこれまた”持ってる”ところなのかもしれないですね。
最近だとSwitchオンラインのプランによっては遊び放題だったりするので、是非とも今時のゲーマーたちにも一度触れていただきたいというものです。まあ自分の当時の人間ではないので偉そうなこと言えないんですけどね!

次回、4位は死体漁りとは、感心しないな……なあのゲームです。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。

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