私的映画ランキングトップ100をレビューする 第4位「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」

I am Groot.

3本目の邦題どうしますのん?でもおなじみ、MCUでももっともめちゃくちゃやっているヒーローチームこと「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」の始まりを描く物語ということで、この「ザ」のあるないでいろいろと話題になったりね、リミックスだなんだで話題になったりもしていますけど、どうでもいいわと思う一方、さすがにリミックスは続編とか考えるとどうしますのん?ってなりますわな。
監督は我らがジェームズ・ガンということで、今作もMCUっぽさを醸し出しつつやりたい放題やっているご様子、それでは思いつくままに行きましょう。

・最高のオープニング
確か映画評論で有名な宇多丸さん?も言ってましたけどね、この映画はもうこのオープニングで拍手喝采できるかどうかで見る人の評価も決まってくると言っても過言ではないです。
映画が始まった直後は主人公スター・ロードことピーター・クイルの幼き時代に起こったちょっとした(ちょっとした)あれこれが描かれまして。
その後物々しいというか、どちらかというとスタートレック?的な宇宙での何やら怪しげなやつが……というところでカセットのスイッチをON!
チャチャチャチャチャッと小気味良く流れる「Come on get your love」のイントロともにこれまたチャラけたダンスを踊り始める怪しげなやつ改めスターロードを引きで映すカットに合わせてタイトル「GUARDIANS OF THE GALAXY」がドーーン!!!!たまんねぇ~~~!!!!!

・最強ミックス
と、いう事でこの映画はこういうノリですよという自己紹介が終わってからというもの、本編通してこのええと…80年台?だか何年代だかは知らないですがそこら辺のオシャレでポップでエモーショナルな音楽たちと共に物語は進んでいきまして、それが主人公スタロくんの人間性にも大きくかかわっているというんだからこれまたお上手。
大好きなママ上から託された最強mixのカセット?でしたっけあれを手放さず持ち歩いていて、いや、これもう…今思い出すとこれだけで泣いてしまうな……。
ちなみにこの最強ミックスはサウンドトラックという形で全曲聴くことができる(はず)ので、何かしらの手段を用いて日ごろから聴いてみたりするのもこれまた趣があっていいですね!

・ガーディアンズの皆様
今でこそ仲良しこよし、なんなら家族まであるというくらいに打ち解けた銀河の守護者たちなんですけど、今作ではそのオリジンということでま~~~ギスギスもギスギス。
そりゃはぐれものというか前科持ちどころの騒ぎではない連中の寄せ集めなわけで、それぞれ個性もえぐくてそれなりに思い入れもあるというもの。
ということでいつものようにそれぞれね、少しずついきましょう。

・スターロード
本人はそこまでパワーがあるというわけでは無い物の、幼いころより宇宙海賊の中で育てられ、ガジェットやらギミックやらを駆使したいわゆるシカマル的バトルで強敵相手にも引けを取らない一応のリーダーでございます。
ずいぶんとおちゃらけているというか、MCUでも屈指のちゃらけ具合な男でもありますが、一方で過去のあれこれもあってママ上だけは絶対裏切れないという熱い男でもありまして、特にこれが最終決戦で活きてくるというのもまたエモーショナルですね。
その他宇宙へ経つ前の地球で触れていた文化がだいぶお気に入りなようで、特に映画「フットルース」なんかは作品をまたいでまで何度もネタにされていますし、これもまた最終決戦で活きてくるだなんてな……。
一応のリーダーなどと言ってはいますが今作ではガーディアンズというチーム単位で見るとマジで1ミリもまとまっていないのであんまりそういう印象こそないですけど、やはり根っこにあるのはヒーローらしいというか、それこそが”ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー”なんだなっていうので、まあ上手い事まとまったな!!

・ガモーラ
今思うと切ねえな…もうな……。
サノスの娘ということで最悪な出会い方をする一方、紆余曲折を経て何やらスタロといい感じな雰囲気になったりならなかったり。
最終決戦でもあんなことになってしまったスタロに対していの一番で手を差し伸べるあたりね、ちょっとひねくれながらも良い相棒というか、ヒロインムーブができていたのではないでしょうか。
しかしもうガモーラってなると今作のあれやこれやよりも3作目での行く末が気になってしもうて…もうね、お願いだから平和で幸せな結末を迎えて頂きたいものですが…ジェームズ・ガンだからなあ……。

・ロケット&グルート
世界一の凸凹コンビでもおなじみな彼ら、出会いの第一印象は最悪極まりない感じなのが面白いところでもありました。
実は今作以降姿を見られない大人なグルートとのコンビは主に戦闘面での活躍が大きく、特に刑務所脱出のシークエンスでは銃を手にするや否や「Oh…Yeah…..」からの大暴れ、ここもう露骨に最高なのでもう最高すぎてね、ボキャブラリーが喪失してしまうのも仕方ないというところです。
グルートの方は今後単独ドラマも用意されていて、あとキャラクターの性質上こいつ指パッチン以外に死ぬことあるんか?って雰囲気もあるんですけど…ロケットさん……あなた3で死んだりしませんよね??
2のラストとかも思いっきりロケットの画で引いて終わるので、何やら不穏というかもともとね、生まれのアレとかもあってちょっと退場しちゃうんじゃないのと心配になってしまいますけど…ジェームズ・ガンさんお願いしますハッピーエンドで終わらせてください><

・ドラックス
お前、足引っ張っとるな……。
まあ理由が理由なのでしょうがないところもありますね。
あと冗談が全然通じなかったり、やけくそめいた攻撃方法だったり、登場初期からなんというか透かし系ギャグというかその手の立ち位置は変わっていないのかな~と思ったり。
こいつは2で結構な活躍もあったので、まあ今作はね控えめでも良いんじゃないでしょうか。

・ロナン
終身名誉小物ヴィランということで、今作では結構ヤバ目な敵として登場したんですけどね、どうしてこんなことになってしまったんだ……。
インフィニティ・ストーンの中でもダントツでヤバそうな雰囲気のある「パワーストーン」を巡ってガーディアンズとのすったもんだを繰り広げ、最終決戦ではついにストーンを手にして「なんや!これあったらワイが最強やないか!サノスなんて最初っからいらんかったんや!」というフラグ全開な立ち回りへと変貌。
その後はね、まあね、この最終決戦もたまらんのですよ。

・最終決戦
すったもんだの末、ええとあれはどこでしたっけ、ザンダーかな?そんな惑星にクリー人の”処刑人”、ロナン・ジ・アキューザーがやってきましてさあ大変。そういえばここら辺の大空中バトルも中々見ごたえというか、今まで見たことの無い映像表現でこれまた面白かったですね。つくづくMCUってのは見たことないものを見せてくれるものだ……。
話を戻しまして、ロナンとの最終決戦とは言うんですけども、まあガーディアンズからしてみれば相手はパワーストーン持ってるクリー人ということで、まじめにやっても勝てるわけないというか、多分今のMCUで見てもこの時のロナンとタイマン張って勝てるやつ居ない…?ってくらいな状況なんですよね。
これはガーディアンズ2でも同様で、こいつらって別にそこまで強くないのにも関わらず敵キャラがバカ程強くって、そんでもってなんだかんだ最後には勝ってるっていうのがま~~最高で、もうジェームズ・ガン様様ってところでございますよ。
また話が逸れました。
とまあつまり普通に戦ってない相手に対してどう決着をつけますのんというところで用意された答えがね、まさかの「踊る」っていうね。
ここの一連のシーンはそれまでのノリとは違ってBGMも無し、シーーーンとした空気の中突如踊りだすスタロということで、ロナンもたまらずwhat are you doingを繰り返すだけのマシーンになってしまうんですが、まあここの件はなんというかやってることはめちゃくちゃで面白いのに、先述の地球での思い出とか、その後パワーストーンの力を抑えるべく手を伸ばすシーンとか、スタロとママ上のあれやこれやとかが混ざりに混ざって感情がえらいことになってもうて、もう、もう……。
この、ラスボスと戦うにあたって普通にやりあって倒すって訳じゃない感じ、これもどこかで言われていましたけどゲーム「MOTHER」っぽくてね~~好きなんですよね!それにジェームズ・ガン監督の”家族”の物語なんかも入ってきたりして、いやはやとんでもない映画ですよこれは……。

・おわりに
もともとコミックではガーディアンズというのはそこまで人気のあったヒーローチームではないらしく、そんな過去があったと思うと今日の盛り上がりぶりなどを見るにすごいことをやってのけたんだな~と感傷に浸ってしまいますね。
ジェームズ・ガン監督も今でこそやりたい放題やらせとけばとんでもないものを作ってくれるということでおなじみな感じですが、まあ詳しい事は分かりませんけど今作で結構名を売るというか、その片鱗は確かに見えていたのではないかなというお話でもあります。
今後というかあれ今年でしたっけ?「ホリデースペシャル」とか「Vol.3」の公開も控えていて、というか「ソー:ラブ&サンダー」にもガーディアンズは登場するの決まってますから、フェーズ4以降の彼らのドタバタにも期待するしかないな!
ていうかここ最近のMCU話が重かったり暗かったり怖かったりが多いのでそろそろね、こうパーッとガハハ!な作品がね、欲しいのよ……。

次回、3位は運命を受け入れろなあの映画です。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。

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