私的ゲームランキングトップ100をレビューする 第1位「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」

愚の骨頂だよねぇ?

世界一期待のハードルが高いゲームシリーズでもおなじみ、ゼルダの伝説シリーズにおける…リメイクとか移植とかを抜きにすると最新作なのが本作。
WiiU末期にしてSwitch黎明期というちょうど間の時期、両方のハードから発売されることになったわけですけれども。
ゼルダシリーズとして初めてのオープンワールド、アタリマエを見直す、そんなこんなが言われる中の発売で、それはそれはとんでもないゲームが生まれたものだとどこかしこで話題にもなりました。
どうやらアメリカの方では一時期Switch本体よりもソフトの方が売れてしまうというバグめいた事象が発生したとかしてないとか。まあそれに相応するクレイジーな作品に仕上がっていますのでね、思いつくままに行きましょう。バカ長くなる気がするぜ!
これは余談なんですけどこの間テレ朝だかどこかで放送されていた「テレビゲーム総選挙」で1位取ってましたね、なんというかこの手の企画ってレトロゲー(ドラクエとかFF7とかクロノトリガーとか)かキッズ向けが上にくるイメージがあったので意外でしたね。

・大変申し訳ございませんでした。
確か初報の時は草原と馬とリンクの映像だけ公開されていたような気がするんですよね…しかもWiiUのHD画質がどうこうみたいな話の時にこう…青沼さんがね……。
そこから1stトレーラーが公開されたところまではね、正直懐疑的だったんですよね。というのも個人的にオープンワールドのゲームがあんまり得意ではなかったということと(しかもオープンエアとかすかした言い方してるじゃないですか??)、ゲーム制作の人たちが「アタリマエを見直す」とか言ってるときは大体失敗するという経験則があるもんで、ああ~~ゼルダもこうなっちゃうのかな~~~~などとね、お前何様だよ?みたいな心配をしていたのも今となってはいい思い出です。
そこからこうメディアとかで先行プレイの情報とかがちょいちょいでてきて、「何やらとんでもないことになってるぞ」という雰囲気が出てきたんです。本ランキング記事で毎回呪いだなんだと言ってる「時のオカリナ」を超えただとか、「神々のトライフォース、時のオカリナに続く革命」だとか、それはそれはなことを言われているもんで、でもまあね、海外メディアはゼルダ大好きなんで毎回このくらい言うんですよね。
そんな疑問がぶっ飛んでしまったのが2ndトレーラーの解禁なんですけど、この映像は今見ても鳥肌が止まらないくらいすごいんですよ、ゲームのトレーラーの歴史で見てもかなりトップレベルの面白そう感じゃないですか?
しかもこれ全部リアルタイムレンダリングというかゲーム内の映像だけで撮ってるんだから恐ろしいところ、スクエニの皆さん聞いてますか??

・長くなりそうなので分けますね
大変申し訳ございませんでしたの続きなんですけど、ほんでそのとんでもなく面白そうな2ndトレーラーの後から発売までそれはそれは楽しみで楽しみで、いざね、忘れもしないあの3月3日ですよ。もうね、そこからの数週間は完全にゼルダに生活を支配されてしまいました、当時大学生なもんで春休み真っ只中というのもいいタイミングでしたね。
一通りプレイし終わって、というか、今になってこのような記事を書いている訳なんですけど、本当にね、期待してなくてごめんなさいでしたというお話です。全然長くならなかったな???

・じゃあ何がすごいの?っていう話
このゲーム、確かにどこかしこで絶賛も絶賛の嵐で、確かに遊んでいるともう面白いとかそういう次元を超えているレベルのゲーム体験ができるんですよ。じゃあ何がそこまですごいのかっていうのをこう個人的に何とかズバッと表現できないかな~ってなるとですね、あるんですよちょうどいいのが。

・風、吹いてきてる俺たちの方に……
これほんとなんですよ。
遊んでいるとね、風が吹いてくるんですよ、おかしなことを思うかもしれませんし、いや実際そんなはずないんですけどね、これは遊んだ人にはわかるはずなんです、風が吹くんですよ。
ほのかに草の匂いがするとか、寒い地帯に行くとすこしヒンヤリするとかね、もうこんなんクサいからあんまり言いたくは無いんですけどことこのゲームに置いてはマジ。というか匂いとかヒンヤリは盛ったとしても風が吹いてくるのはマジなんです。
だからこのゲームの何がすごいかって聞かれたら「風が吹いてくる」ってのがわかりやすい表現になると思うんですよね。
開発の段階から「オープンワールドではなくオープンエア」と言われていたのもそら納得やというお話で、もうほんっとにこんなこと言いたくないんですけどね、”そこにいる”んですよ、ハイラルの世界に自分がいるんですよ。そんでちょっと小高い丘に登って遠くを見渡してみるとか、ふと空を見上げた時にね、風が……w
没入感がとんでもないってことなんでしょうかね、あまりにも生活というか現実を侵食してくるゲームなもんで、ちょっと外歩いているときとかも意識しちゃいますもんね、「あの山、登れそう」とかね。と書いていて思いつきましたけど「現実を侵食するゲーム」っていう表現もまあ間違ってないな……。

・積み重なる物語
これも上手い事やったな~~って感じですよね。
ゼルダシリーズってだいたいそうなんですけど、そこまでしっかりしたシナリオが用意されている訳じゃないんですよね。
ゲームを進めていって、クリアしたダンジョン、解き明かした謎、手に入れて使い込んできたアイテムや武器、それらが積み重なってプレイヤーの体験になり物語になる。というのがゼルダシリーズのお約束なわけです。
今作はその気になればチュートリアル終了直後にラスボス突貫なんてのもアリなわけで、そこら辺の自由度と物語のバランスをどうとるのかというところが今回の「記憶」のシステム。
ハイラルを歩き回って、100年前の物語と主人公のリンクと共に追体験して、歩き回れば歩き回るほどに思い入れというか、ゼルダ姫の壮絶な戦いへ気持ちが強く入っていくというようにできています。
と、いうことでここからは初見の時の思い出を、記憶を取り戻しながら少しずつ振り返っていければなという次第です。

・はじまりの台地
言ってしまえばチュートリアルエリアで、今作では唯一自由を制限されると言っても過言ではないエリアでもあります。
ここで手に入るものだけで今作の全てのギミックは解き明かせるという事でさすがの任天堂クオリティってところですね。
発売前に公開されていたゲームプレイの映像とか、ゲームセンターDXで濱口さんが遊んでいた部分はもっぱらここで行われていて、いや、広くない??
ここの時点で大概広いのに、塔を解放して全体マップがチラ見えした時の驚きと来たらもうね、いや、広くない???
細かい気配りで言えば塔を起動するまではゲーム内時間が進まない(ので例のタイトルロゴがフワッ…のシーンが最高!)とか、防寒着を入手する方法が複数用意されているとか、いやまあ言い出したらキリがないのでアレなんですけどもね、もうこのチュートリアルを繰り返し遊んでいるだけでもそれなりに楽しいんとちゃいますのん?ってもんでいやはや……。

・これ長くなっちゃうな……
今気づいたんですけどこれゲーム体験に合わせてやってたら軽い論文くらいの長さになりません??
まあいいや!思いついた順にやるわ!もう知らんわ!!

・ハイラル王おじさんの小屋
お気に入りの料理とか日記とかしか書いてないと思ったら、物語が進むとちょこっと変化があったりするのってずるいでしょそれは……。

・ハイラルの大地
↑これが画面にドーンって表示されてテテテテン!ってSEが鳴るんですけど、この演出いいですよね~。その他祠とかロケーションに到達すると毎回こんなんですけどね、これが楽しくて色々とうろうろとしているまである。

・馬宿
こういうポストアポカリプス(言いたいだけ)な世界において人の営みを感じられるというのはありがたいお話、聞いてますかエルデンリングさん??
風のタクト以降なぜかおなじみになっているテリーさんが練り歩いていたり、どの地方のどの馬宿かによってそれぞれ固有のイベントがあったりと、見た目こそ使いまわしですがそのすべてにちょっとした遊びが盛り込まれている上近くに祠も完備されているという徹底ぶり、見かけたらつい吸い込まれてしまうのも仕方ないところです。

・吸い込まれてしまうというお話
馬宿の話をしていて思い出したんですけど、今作は「吸い込まれる」ゲームでもあるんですよね。
広大なハイラルの大地を駆けていく中で、「お、あそこ行ってみるべ」とマップピンを打ったりして探索をすることになるんですけど。
これもやった人ならわかるんですけどね、まず間違いなく最初に打ったピンにまっすぐ到達することなんてあり得ないんですわなこれが。
パット見だだっ広いだけでなんもないんと違うん?って感じなのに、トコトコ歩いていると「お?あれはなんや?」「お?あそこはなんや?」「通り道にあるし寄ってくか」みたいなのが次から次に襲い掛かってきて、気が付いてみると「おや?ぼくはどこに向かっていたのかな?」「ここはどこなのかな?」となってしまうという恐ろしさ。
というのも今作のフィールドは自動生成などではなく全てが計算されて作られたという、これも他のオープンワールドゲームとかのあれこれを知っていると腰を抜かしてしまいそうになる作り方です。
有名な「ゼノブレイド」の開発スタッフなんかもお手伝いしていたらしく、特にカカリコ村~ハテノ村の街道沿いにある巨大な崖とかね、あそこ思いっきりゼノブレイドな地形でちょっと笑っちゃいましたね。
すこし話が逸れましたが、今作はとにかく興味を持続させるテクニックがとてつもなく、いつまでたっても飽きが来ないのがまあ、生活を破壊されてしまうというのはこういうことなんですね~。

・圧倒的な自由
自分がオープンワールドに苦手意識を持っていた理由が大きく二つあって、一つが先述の興味の持続と関係する、いわば「飽きちゃう」問題と、もう一つが「クエスト」の問題なんですよね。
クエストのシステムそのものが悪いっていうわけじゃないんですけど、オープンワールドのゲームってめちゃくちゃ自由なのが売りな割には、このクエストやっとかないとクリアできないよ~とか、ここ言っとかないと後々苦労するよ~とか、結局寄り道しないとレベルデザイン的にしんどいんじゃん!!ってのがめっちゃ多くて嫌だったんですよね、いちいちしらみつぶしに周ってられるかということです。
今作はそこもなんというか他と違うというか、まず別に小さいクエストなんてやらなくてもいいんですよね、アクションがそれなりに上手ければそのままボス直行してもどうにでもなる難易度になっているという事と、というかそもそもゲーム自体がバカおもろいのでどこそこ探索する際に「やらされている感」が無いんです。
適当にそこら辺を歩いているだけで「風が吹く」じゃないですけどとにかく居心地がよく、そのうち「お?」と気になるものを見つけて、そこに近づいていくと祠センサーが鳴り始めてどこだ!!!っという具合に、自然に遊んでいればそれだけで強くなるためのアイテムもどんどん手に入っていて、その探索に飽きたのならメインクエストに向かってどんどん物語を進めていけばいいと。
もちろん他のクエストを進めていけばそれなりに旅が楽になるものも手に入るんですけど、それも「ズルができる」程度のもので、本筋の攻略に必要な物って結局チュートリアルエリアで全部与えられてるってのがね、今書いていて気づいたんですけど計算され具合がすげえな……。
しかもこの「ズル」っていうのもお上手で、遊んでいて「いや~~やっといてよかったな~~^^」ってちょっと得した気分になれるのもうれしいですよね、これがないとダメ!じゃなくてこれがあれば楽!で喜ばせる、やっぱこうじゃないとな~~聞いてますか~~???

・なんでもアリ
発売直後から「こんなこともできる!」ってTwitterとかで動画が飛び交ってましたけど、ほんとに色々できちゃうのもすごいっていうか、それを許しているのが一番ヤバいですよね。
炎の矢で燃やすギミックも、木の矢に火つけてもいいし、火が付いた武器をぶん投げてもいいし、何ならあれやこれやしてリンクをぶっ飛ばして無視してもいいし、目的地にたどり着けさえすれば方法は何でもいいというその思い切りの良さに感服する次第です。
他にもからくりのギミックをひっくり返してクリアしたり、風船を付けてぷかぷか浮かせてやいのやいのしたり、試行錯誤している間になんかよくわからんけど解けてた!みたいなものもあったりして、100人のプレイヤーで100通りの進め方があるなんてね、もうすごいしか言えねえや!

・ミファーの祈り
一応示される通りに進めていくと最初に訪れることになる大きな街にしてメインイベント「神獣解放」の一回目でもあるここら辺。
暴走する神獣によって雨が降りやまずに崖を登れないという制限の元進むことになるんですが、もちろんこれもやり方によってはガン無視して崖上からぴょーんとゾーラの里まで侵入できます。抜かりねえぜ。
さておき初見はしっかり徒歩でゾーラの里へ到着したんですけど、これゲーム内時間が夜だったのもあってめちゃくちゃ感動したんですよね。
鬱蒼とした森を抜けて、何やら馬鹿でかい橋と馬鹿でかい魚じみた建造物が光っているのが見えて、「え、これゾーラの里!?」ともう、もう……。
ゾーラの王子「シド」とのあれやこれやがあったりして迎える神獣「ヴァ・ルッタ」戦は至高の一言。四神獣との戦いはどれも個性があって楽しいものですけど、ここの演出とか盛り上がりとかが一番好きですね、上がれぇー!!!
これは余談なんですけどヴァ・ルッタの氷を飛ばしてくる攻撃、正攻法はアイスメーカーで壊して対処するんだと思うんですけど、世の中の実況者の皆さん全然これに気づかないのなんでですかね??今までいろいろな人のを見てますけど1人くらいしかいなかったような気がするゾ。
神獣内部の攻略では水を操作してやいのやいの、かのトラウマダンジョン「水の神殿」を彷彿とさせますがそこまで鬼畜じゃないので安心ですね。
しかし頭から鼻の先っぽに飛ぶのはちょっと思いつかなくて軽く詰んでしまったゾ……。
ミファーの話全然してないことに気が付いたので急いで触れますと、彼女ね~~いいですよね~~~。名誉負けヒロインといいますか、自分がリンクだったら有無を言わさずミファーとくっついてるんですけどまあ、それはそれということで。
特にDLC「英傑たちの詩」を進めることで解放されるミファーの日記、そしてクリア時に流れるムービーはもう、涙が止まらなさ過ぎて一晩でゾーラの里ができちゃうよ……。
どこでも使える女とか言ってるやつ許さねえからな!!!

・カカリコ村
和!和だ!
ということでシリーズおなじみのカカリコ村、ハイラル王からその名前が出た時は驚きと安心で、ゼルダ遊んでるわ~!って感じがね、たまらないものです。ハテノ村とセットで書き忘れていたのは内緒だ
パーヤちゃんに癒されたり、コッコを探して右往左往したり、カボチャを盗もうとしたりあれやこれや、まるでこれまでのゼルダを遊び直しているかのような遊びがしっかり用意されていてうれしいお話。今作は遊んだ人それぞれに心の拠り所になる街があると思うんですけど、ここがそうだって人もそこそこ多そうなものです、ちなみに自分はだいたいハテノ村にいます。

・ハテノ村
ということでこちらなんですが、川とか滝とかね~良いんですよこれが。
景観が抜群に良くて、奥にある古代研究所周りの丘は夕方になると良い感じに夕日が見えてこれまたエモいんじゃ……。
チェッキー!なプルアちゃんに会えるのもここならでは、こいつもDLCでチラと登場してくれて、いやもう…ゼルダ無双買っちゃうやろそんなん……。
リンクのおうちも購入できるという事でやりこみ甲斐も一入、一通りクリアし終わったあとはここでのんびりしてみるというのもまた乙なものです。

・ダルケルの護り
正直一番印象薄いというか、デスマウンテン周りってあんまりいい思い出ないというか難易度高めなイメージがあるのでね、そういうことです。
神獣「ヴァ・ルーダニア」との戦いはずいぶんと趣が異なるもので、トコトコと歩いてユン坊を導いてくとそのうち倒せているという仕掛け。これはこれで新しくて面白いなというか、火山地帯でどう戦わせるのかというので上手く”外した”戦いになっているのがお上手ですね。
あとここのボス「炎のカースガノン」との戦いなんですけど、コイツが使ってくる地獄の人工太陽スーパーノヴァ的なアレ、アレも実況してる人たちとか対処困ってましたよね?アレはデスマウンテン道中で登場するオクタと同じエフェクトが出てるってとこでバクダンを投げるという解法に繋がると思うんですけど、意外と難しかったりするのかとニヤニヤしてしまうな!
そして英傑の一人であるダルケルさん、リンクの相棒ポジションということでいちいちセリフが熱くて暑苦しい、いいやつなんですけどね、まあゴロン族という見た目がちょっと…ほら、まあ、ミファーにとってはMVPな活躍をしてくれたのでね、OKです!

・ドイブラン遺跡
でしたっけ?あの真っ暗なとこ。
別に暗いのは良いんですけど暗い中でバカでかい柱とか石像とかが出てくるのほんと怖いので勘弁してほしいです……。

・迷いの森
今作もしっかりありました迷いの森。
珍しく正面きって攻略する以外には突破できないという制限があって、まあマスターソードに絡むイベントなのでそこは譲れないんでしょうね。肝心のマスターソードは寝て起きるだけで取れちゃうんですけど
さておきここのたまらんポイントはね~ゼルダ姫とマスターソードのあのお話!「貴女」っていいましたよ「貴女」って!!「スカイウォードソード」を遊んでいる人は叫びたくなってしまう事請け合い、原初のあの物語から悠久の時を経た現在まで、あらゆるリンクを見守ってきたんだな……。

・ウルボザの怒り
ゲルド砂漠の砂漠感すごいっすよね~まあ砂漠行ったことないんですけどね!
ゲルドの塔の下どうなってんだろ~とか、コーガ様が落ちていった穴の下もどうなってんだろ~とか、もしかして次回作で明らかになったりしちゃうんですかね??シーフラ河とかみたいに広大な地下世界があったりしたらもう泣いて喜んじゃうな…!
その他、昼は照り付ける日差しが、夜は光源の少なさゆえにより輝いて見える星空が楽しめるゲルド砂漠。モルドラジークの襲来や砂嵐など、自然の恐怖もそこそこに感じさせつつ、従来の砂漠マップにありがちな「おもんね~」を少しでも払拭すべく奮闘しているイメージがありますね、まあ比較的おもんないエリアではあるんですけど
さておきカラカラバザール?とかゲルドの街の景観はなんというかアラビア?っぽい趣でこれまたいいですね。侵入するイベントでは何かに目覚めてしまう人たちもいるとかいないとか……。
ここで戦うことになる神獣「ヴァ・ナボリス」は恐らく作中最高難易度のダンジョンにして戦闘、あとここのBGMってもしかしてモルド・ゲイラのアレンジだったりします??
中に入っても回転させたりやいのやいのしたりで難しいうえ、ボス「雷のカースガノン」も高機動力でラッシュを仕掛けてくるという始末、いや~歯ごたえがあってなかなか楽しいボスでしたね!
英傑の一人ことウルボザさんも、まるで舞踏のような剣技とその雷、ゼルダ姫とのあれやこれやのエピソードも含めてちょっと魅力的が過ぎるというか、もう、100年前の平和なハイラルを遊ばせてくれや……。

リーバルの猛りリーバルトルネード
へブラ地方やタバンタ地方が舞台になる”リト族編”とでもいうべきなところですね。
リトの村はでっかい止まり木みたいな趣で既にいい感じやな~という話なんですが、さらにBGMがあの!風のタクトでおなじみ竜の島のアレンジということでこれまたテンションが爆上がりしてしまいます。
「テバ」と「サキ」というあまりにもなネーミングの夫婦と協力して神獣「ヴァ・メドー」に挑むんですがここのエアバトルも中々の迫真、しかし難易度が低すぎるのが玉に瑕といったところでしょうかね。
あとこれは急に思い出したんですけどへブラ地方に限らず、結構マップに表示されない絶景スポットとか秘湯とか、くまなく探索した人へのご褒美みたいなものが多くてこの辺もうれしいところ。筆者はマップ完成率100%まで遊んだんですけど、最後に埋まったのはここいらのボウリングで遊べるところでした。なんで初見で通らなかったんだ……。
リトの英傑ことリーバルなんですけどもね、もうこいつ好きすぎてな~~~おや?怒ったのかい??
リンクへの煽り全開な態度と、ゼルダ姫に対する理解と、そしてめちゃくちゃ自信家な一方めちゃくちゃに努力家という一面と、最後にはしっかりデレてくれちゃってね…言っとくけどキミのためじゃないよ?
DLCでも色々と深堀りされてくれもして、固有の技にこいつだけいっちょ前なルビを振っているのも愛らしいところ、しかし何度遊んでも「キミは、僕たちの要だ」で涙が;;;;

・南ハイラル
ここら一帯って神獣も居ないし、ウオトリー村なる小さな集落がぽつーんとあるだけであんまり縁がなかったりするんですよね。
茂りに茂ったジャングルと遺跡群、このエリアの塔はそこら辺の地形よりも低いところにあるってのもまた見つかりにくい要因なのかもしれません。
さておきウオトリー村でいい感じに操作すると覗き見できる水中のグラフィックなんですけど、あれ何で普通に遊んでる分には絶対見えないのにめっちゃ作りこんでるんだ??誇らしくないのか????

・ドラゴンさん
これ最初に見たのどこだったかな~ハイリア大橋ですかね。
もうびっくりしてびっくりしてしょうがなかったです、てか怖いのよ。
急にでっかい生き物が出てくるとね、メガロフォビアとしてはもうめちゃくちゃ怖いのよ。
今となっては結構慣れてきたりもしたんですけどね、いまだにこうゾワゾワっとするというか、金策やらなにやらでお世話になりましたけどそれでもね、怖いっす。

・ハイラル城
史上最強にして史上最高のハイラル城ですね!
これまでもどこぞのヒゲ世界のピーチ城があまりにもザルな一方、ハイラルのお城は中々しっかりしているというのでおなじみだったりもしますが、今作のそれはもう何なら現代兵器をもってしてもまあまあ攻めづらそうなほどに堅牢。
しっかりお濠もあるし、起動砲台やら固定砲台やらがあって本丸二の丸三の丸とあって…寺社仏閣系に興味があったりすると一人攻城戦みたいなノリも楽しかったりしますね。
ここの攻略もかなりの自由度があり、真正面から正々堂々と攻め入るもよし、上空から本丸へ急襲を仕掛けるもよし、お濠からこっそりと裏口を狙うもよし、船着場から内部を蹂躙するもよしと、ラストダンジョンなのにここまで多様なルートがあるって凄すぎるな??
もっともっとお話をするとハイラル王の部屋とかゼルダ姫の部屋とか、内装まで事細かにデザインされているっていうのもこれまでのハイラル城には見られなかった要素だし、外側と内側でBGM変わるのもすげえ鳥肌というか、お前ゼルダの子守唄流すのは流石に反則だろ……!!
さておきこんなところに隠れているコログ共はどんな肝しとんねん。

・最高のラストバトル
なんやかんやあって戦うことになる今作の大ボスこと「厄災ガノン」なんですがね、ここも神獣開放に対応したムービーが挟まって熱いんですよね~。ここって中途半端に開放してるとムービーも中途半端になりますのん?とか思っちゃったりもしますけど、あれですね、4人分で半分削れるならもう一発撃ってくれやというお話でもあったり。
第一形態との戦いはこれまでに積み重ねてきたボス戦の集大成といった趣で、別のゲームで例えるとするなら「SEKIRO」の葦名一心とかが近いですね、まあ難易度は向こうのほうが遥かに上ですけども。
そんなこんな、培ってきた技術と経験、たっぷり蓄えたブキを使い果たして厄災ガノンを討ち果たすとですよ!!

リンク…武運を……!

魔獣ガノン!やっぱり出てきたか!ということでもありますが、こちらもシリーズおなじみ光の弓矢が登場したりして、「ここで来るか…!」と魂も震えるわけですね。
そして何より素晴らしいというか、もうこれはゲーム史上最高のラスボスBGMと言っても過言ではないでしょう、だからね、これ何度も言ってるけどメインテーマのアレンジは反則なのよ……。
レベルデザインからして完全に勝ちイベントというか、ここまで進めることができたプレイヤーなら決して苦戦することはないような戦闘なんですけどね、100年の時を超えてゼルダ姫との共闘、またここまで共に歩んできた愛馬との最後の戦い。
そこに先述の最高のBGM!荒ぶるピアノと荘厳なストリングスがリンクとゼルダを表し、そして間に挟まるこれまた歴史アリなガノンドロフのテーマ、三者の決戦を彩るに相応しすぎる圧巻のBGMなんだよな…もうピアノが、エモすぎる……。
最後はこちらもお約束、ガノンの光っているところを光の弓矢で華麗に射抜いてゲームセット。ここまでゼルダが色々と応援してくれるのも嬉しいポイントですね。誰だ運動会とか言ったやつ

・BGMのお話
今作はいわゆるフィールドBGMとかいうのは存在していなくて、戦闘時とかちょっとした切り替わりのタイミングとか、ダンジョンとかでしれ~~っと背景に流れてくる感じなんですけどこれもまた良い!
BGM以外にもどこからともなく虫の鳴き声が聞こえてきたり、鳥のさえずりが聞こえてきたりして、しかも虫の声するのにその虫は居ないんですよね、セミとかコオロギとか出てきても気持ち悪いですからね、いや気配りエグくない???
その他フィールドで流れるやつでは塔を昇っている時の曲とか、時の神殿跡の曲とか、ゾーラの里やリトの村など過去作からのあれこれがある曲とか、ていうか全部良いのでそういうことです。
しかもこれらの曲は昼だとか夜だとか、リンクが何をしているかとかで微妙に曲調が変化して、ここらへんも没入感を増してくれるんですよね~しかもこの要素は時のオカリナからあるってもんで末恐ろしいゲームシリーズですわ。
ダンジョンのBGMも先述のハイラル城を筆頭に、祠や神獣など、古代文明の神秘を感じさせるような物静かで主張しないものまであってね、もう、ほんとにキリがねえなこのゲームな!

・その他思いつくこと小話
料理もできるんですよねこのゲーム、操作自体は食材を持って鍋に突っ込むだけなんですけど、意外と食材の種類多いし作れる料理も多いもんで、各地を巡って食材を買い集め、どんな料理ができるのかな~とひたすら鍋の前で試行錯誤するだけでもこれまた楽しい。
その他にもブキとか生物とかのアルバムを作ったり、上限がどこなのかわからないルピー稼ぎをひたすら頑張ったり、数字に出てわかりやすいやりこみではマップ完成率を100%にしたり、発売からもう何年経ちました?5年くらい経ったのかちょっとわかりませんけど、今現在でもどんどん新しい遊びが生まれていると言うのでどれだけ愛されてるんや?ってところでもあります。
あとこれは今思い出したんですけど今作はBGM以外にもSEがとにかく気持ちよくって、カーソルを動かす音とか、シーカーストーンをかざす音、宝箱を開ける音、土の上・雪・水・祠・木・その他あらゆる床の上を歩く音、水の流れる音、草木が風に揺れる音エトセトラ…音という音のすべてが心地よく耳に届いてくれてね、だからまた同じこと言うんですけど風がね、吹いてくるんです……w

・終わりに
多分まだまだ「ここがいい!」っていうのは湧いて出てくると思うんですけど、一旦この辺にしといて…というかまあこの記事でこのランキング企画も終わりなので多分更新されることはないんですが、まあ遊んでください実際に!
ここまでさんざん持ち上げた一方、ちょっとな?という部分もないことはないんですよね。雨が降って崖登れないの怠いな~とか、ポーチ周りのUIもうちょっと使いやすくできたんじゃない?とか、まあこのへんは続編での改善に期待したいところ。というかそういうのもね、圧倒的な面白さにごまかされてそんなに気にならないんですよね。
遊んでいて、というか遊んだ瞬間に「これはとんでもないゲームだぞ」と本能が理解してしまう、ゲームに限らず映画とか物語とかでもあると思うんですけどその手の作品であることは間違いない…というか発売年のGOTYをほぼ総なめ状態だったので今更自分がここで語るまでもないんですけど。
「時のオカリナ」の呪縛を見事開放した一方、オープンワールドというジャンルに新たな楔を打ち込んでしまったんじゃないかという懸念すらある今作。実際これ以降何本かオープンワールドゲームを遊んでみたんですけどね、やっぱりここまでの衝撃があるかっていうとちょっとな、いや持ち上げすぎかもしれないんですけど本当にすごいんだもんこのゲーム……。
本当に誇張とか抜きで、発売からクリアするその日までずーーーーーーっとこの世界のことしか考えられなくて、少しでも長い間ハイラルで遊んでいたいと思わされる…こんな体験がまたできるのかなあと、続編にもとても期待してしまいますね!!
いやしかし、今作のスタッフロールとか眺めてるとな…いわっちの社長が訊く、今作のそれも読みたかったな……。

ということで、次回はありませんけどまた何かしら記事を書いたりすることもあると思います。
ここまで読んでくれた人、本当に、本当にありがとうございました。

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