私的ゲームランキングトップ100をレビューする 第53位「幻影異聞録#FE」

さ~~て!今週のカワイイは~~何かにゃ~~~~????

アブソリュート~~~カワイイ~~~~!!!!!
で、おなじみの硬派ででごわいRPGですね。
元々はWiiUで発売され、そのあと結構な年月を経てSwitchでも移植されました。もちろんどっちも遊びました。
初報が出たときはメガテン×FEということで見え透いた地雷だのなんだのそれはそれはあれこれ言われていたような気がしますが、いざ遊んでいると大方の予想をいい意味で裏切る、特にソフトに乏しかった(悲しいなあ)WiiUの中でも万人にお勧めできる傑作RPGじゃないでしょうか。
それでは早速、好き放題書いていきましょう。

・底抜けに明るい世界観
良くも悪くもニチアサ的というか、軽いノリとかギャグとかが多くてあまり気負わずに遊べるのが特徴ですね。
トレーラーとかではいつものように新宿が侵略されているというかおかしな様子で「まーた新宿がやられるのか……」と言われていたのもいい思い出です。
今回は「芸能」をコンセプトに据えており、UI周りなんかも「キャラクター」ではなく「キャスティング」だったり「装備」じゃなくて「衣装」だったり、何ならFEで言うところの奥義みたいな確率で発生する技も「アドリブパフォーマンス」「デュオアーツ」と隅から隅まで徹底されています。
メインストーリーはとっつきやすいアイドルのお話からカメラマンや映画監督など、その道の知識があればそれなりに楽しめるような演出も多々あって飽きさせませんね。

・個性的な皆様
芸能がコンセプトなわけで主人公御一行様もそれはそれは癖の強めなメンツが揃っています(主人公が一番薄いんだよな)。
メインヒロイン?のつばさちゃんはびっくりするくらいコッテコテの天然系幼馴染、芯が強く何をするにも一途な上に足を引っ張るわけでもないのでひたすらにかわいいですね。
そんなつばさちゃんの憧れたるキリアさんは知る人にはおなじみのナンジョルノさんが声をあててますね、お察しの通り歌もべらぼうにお上手。
普段はクール系だったり見せパンかましていたりとかなり攻めている一方、かわいいもの好きで衝動を抑えるのに必死になる一面もあります。冒頭のアブソリュート♡カワイイもこいつの技ですからね。しかも強い。
とにかくハリウッド的であろうとするエレオノーラはあれやこれや、胸だけ2次元だとか色々弄られていますが(いうほど2次元か??)、見た目もさることながら戦闘でも弓使いということもあってなかなか面白い活躍をします。
男衆はあんまり印象に残っていることが無いのでアレなんですけど、まあどうしてもヤシロ(変換がめんどくさい)さんは触れずにはいられませんね。
最初から加入までシリアス要員を任されながら、和解からパーティ加入するやいなやミスター味っ子顔負けの食レポ、かわいい系エプロンを身に着けてのレンチンとやりたい放題。戦闘でもそこそこ強いのがまたよきですね。

・お歌のあれこれ
登場人物がおおむねアイドル系の方々なので、彼らは主に歌を使ってパフォーマンスをします。
それは戦闘においても同様(!?)で、確率で発生するアドリブパフォーマンスやデュオアーツは全て作品内の世界で実際にリリースされる曲やCM、番組のネタなどをそのまま攻撃にしてしまうんですね。
この時に使われる歌がどうやらavex監修のガッチガチなJ-POP音楽ということで、いちいちクオリティが突き抜けているのも面白いところです。
個人的なお気に入りは「迷路」とか「ドリームキャッチャー」とか「Give me!」とかそこらへん。ドリームキャッチャーはその属性の都合上セッションが続かないのが悲しいところです。

・セッション
さっきちょこっと名前が出ましたが、今作の戦闘をひたすら面白くしてくれているのがこの「セッション」のシステムです。
往々にしてメガテンというかアトラスのRPGはプレスターンバトルだかなんだかという名前のシステムを採用されていて、有利な時はひたすらに有利に、不利な時はそっちもひたすらに不利になるシビアなバランスをしています。
それは今作も例外ではなく、敵の弱点を突くことで発生する連続攻撃をいかに利用し、敵からの攻撃でいかに弱点を突かれないかというのが肝になりますね。
物語序盤はこのセッションもせいぜい先頭に出ている3人でワイワイやっているようなものなんですが、お話が進んでいくとその時点で加入している仲間が全員次々に飛び入り参加してくるめちゃくちゃ具合、その間にアドリブパフォーマンスだとかデュオアーツだとかが挟まってくるのでもう大変ですね。
ただこの戦闘のぶっ飛んだ面白さが今作の魅力の大半と言っても差し支えないがゆえ、仲間が揃うまでイマイチ面白さが分かりにくいのも難点と言えば難点です。

・その他難点というか
主人公が一番パッとしないわりにパーティから外せないとか(移植版の2周目では外せるらしい、長いて)、通常戦闘BGMがしょぼいとか(これはアドリブパフォーマンスとかデュオアーツを強調する為じゃないかな?と個人的に思ってます)、初見は割と死に覚えゲーだったりするとか、WiiU版はロードがクッソ長いとか、移植版は海外版を引っ張ってきているので表現の規制がかかっていてアレとか、まあ悪い点もそれなりにあります。
いうてそんなもんはおもろい部分でいくらでもごまかせるんでね、気にしない方が良いですね、つってもやっぱ戦闘が面白くなってくるまで結構時間かかるのはアレだと思いますけどね。

・おわりに

イカかスマブラかマリオかというぐらいにソフトが少なくて悲しい時代だったWiiUの中で、ひっそりと光を放つ名作RPGだと思います。
最近Switchに移植されたり、確かカタログチケットでお安く入手する方法もあった気がするのでぜひね、いろんな人に触れていただきたいというものです。
まあ杉田智和さんの声があんまり好きじゃない人にはお勧めできないかもしれないですけどね、クロムさんマジでずっと喋ってきますからね。

次回、52位はケツワープでおなじみなヒゲの3Dアクションゲームです。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。


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