私的ゲームランキングトップ100をレビューする 第43位「ゼルダの伝説 風のタクト」

した~みぎ~ひだり~うえ~~~。

疾風の歌だったと思います。
それはさておき、トゥーンリンクユニバースの1本目、元々はゲームキューブで発売されていましたが、基本的にはWiiUで出ているHDリマスター版のほうが何かと都合がいいのでそっちのお話をします。
テトラの姉貴とかチンクルとかテリーとか、こっちのシリーズ特有な愛されキャラも多く爆誕した本作、終盤のアレこそ色々言われがちですが傑作は傑作、それでは思いつくままに行きましょう

・海、ロマンだよな
今作を代表する要素の海、このだだっ広い海をちっぽけな赤獅子の王という船(船?)で移動することになるんですが、これがまあ賛否あるらしいですけど個人的には賛の側ですね。
風の歌を使って風向きを操作して航路を決めるとかめっちゃファンタジーだし、物語がすすむと大砲じみた装備を使っての海戦ごっこみたいなのもできるし、バカでかいイカみたいなのと戦うときはまあまあ怖いしでお楽しみ要素がいっぱいです。
疾風の歌が手に入れば航海とワープをいい感じのバランスで使い分けというか楽しめるようになるのでその辺も気が利いていると思うんですけどね、これがかったるいと感じる人もそこそこいらっしゃるらしいです、かわいそうに。

・トゥーンレンダリング
これは主にHD版遊んでるときに感じたことなのでゲームキューブ版だとあんまりだったこともなかったようなそうでもないようなってところですが、グラフィックすげえですよね、HD+トゥーンの光や水の表現は全然リアルじゃないのにどこかリアリティがある不思議、そこらへんはスカウォやBotWにも受け継がれているのかゼルダシリーズの伝統みたいな趣もございます。
全体的に登場人物の顔がデカイというのもいいところがあって、表情が分かりやすかったりすると物語への没入感もまま深まるというもの、お前のことを言っているんだぞサンムーンめ。

・ダンジョンのあれこれ
ゼルダのアタリマエでおなじみ、巨大なダンジョンが今作もいくつかあって、それらはシリーズの中でも…というかシリーズのどれもめっちゃおもろいのであんま上手いこと言えませんでした、すまんぼう。
序盤の竜の島~神の塔はボス戦こそあんまりパッとしないイメージがありますがダンジョン内部の構造自体は名作「時のオカリナ」に負けず劣らずの個性豊かなデザイン、とくに神の塔はその荒廃した雰囲気かつどこか荘厳な感じがエモーショナルを刺激してくれて良いですね。
後半に訪れる大地の神殿とあと一個忘れましたけど魂だっけな?そんな感じのところはそれぞれが手に入れた道具や歌、一緒に行動することになるマコレ/メドリとの協力もあって非常に濃密な謎解きがあるのが特徴、悲しいところはそこらへんで力尽きたのかトライフォース集めがかなーーーーり雑になってしまったというお話ですがね、HD版はまだマシなのでね、ここはひとつ。
あと最後の2つのダンジョンはボス戦がおもろいのもいいところですね、特にモルド・ゲイラ戦はそのBGMがあまりにもインパクトが強いのでアレンジされたりスマブラに出張したりとかなりいい扱いを受けています、チキチキチキチキチキチキチキチキ。

・ラストダンジョン
3Dゼルダだと大体最後はガノン城という名のハイラル城がラストダンジョンになっているような気がしますね?スカウォは例外としてね?
今作の「光の矢」はゼルダ史上でも屈指の壊れ武器を手に入れられることもあって難易度は相当低め、とはいえシリーズ常連のタートナックが複数出現したりとなめてかかると痛い目をみます。
ラスボスのクグツガノン→ガノンドロフの連戦もなかなか硬派、ガノンの強さだけで言えば3Dゼルダでも屈指ではないですかね??
そして何より欠かせないのがこのガノンドロフ、今回は見た目だけで言うならかなりアレというかずんぐりとしたビジュアルですが、そのどこか哀愁漂う振る舞いは不思議なカリスマ性を感じられるのでガノンドロフ界隈でもトップレベルには好きですね。
「ワシは…この風が、欲しかったのかもしれぬ」はゲーム史に残る名セリフ。直後にいわゆる「ギャルのパンティおくれー!」状態になっちゃってさらに文字通りの笑うしかないとかいうすっごい悲惨な追い込まれ方をするんですが、そこから最後のあがきとして戦うことになる一連の流れは中々アツいものがありますね。戦闘そのものもゼルダ姫との共闘ってのがまた盛り上がるところ、場合によってはゼルダが放った光の弓矢がリンクに直撃することもありますがそれはそれということ。

・音楽のあれこれ
ゼルダと言えば楽器みたいな風潮、一時期ありましたよね。
64はオカリナ、Wiiはハープ?、そして今作はタクトでまさかの指揮をする側というわけではありますが、それでもいろいろな歌を奏でてあれこれするので楽器と呼んで差し支えないでしょう。
タクトを使って奏でることになる歌の数々は短いながらも印象に残りやすいキャッチ―なフレーズだらけ。後半の風神の歌、地神の歌は6拍子で演奏も難しくさらに使う場面もあんまりないというアレですがメロディがキレイなので無駄に演奏したくなってしまうこともあるんじゃないですかね?
その他フィールドでも竜の島とか大海原とかそこらへんの曲はやはり人気なのか他作品へ出張することも多々ありますね、竜の島とか一生聴いてられますもんね。

・タライとホース問題
こればっかりは触れずにいられないというか、ゲームキューブ版はこれがだるくて途中でやめちゃったんですよね~。
海図を使って宝探しってのはまあコンセプトとして面白いからいいとは思うんですけど、金がね、かかるのよね……。
それも安く済むならまだしも財布の拡張が必須ってところが納得いかねえ、HD版ではすっごい簡単に済むので楽と言えば楽です。
それでもここをもっとがっつり作りこんでくれていればな~という思いが消えることはないんだな、悲しいことにな。

・おわりに

記事では触れていませんが、カメラだとかGBA連動のマルチプレイだとか、シリーズおなじみの脇道やりこみ要素も面白いものが多くてストーリーのボリューム以上に楽しめる内容だった記憶があります。
あとこれも今思い出したんですけど今作のブーメランアホ程強くて面白かったですね、タートナックも頭の鎧さえはがしてしまえば完封ですからねこれで、疾風のブーメランにも見習ってほしいものです。あれはあれで壊れている要素もあるんですけどね。

次回、42位は黒焔盛んにして災異未だ止まずなあのゲームです。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。

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