私的ゲームランキングトップ100をレビューする 第62位「零 ~刺青の聲~」

いれずみのきのこ「しせいのこえ」と読みます。

世界に名だたる純和風ホラーシリーズ、Project zeroの3作目になります。
一応PS2で出ていた3部作の完結編といった趣で、これまでの過去作を遊んでいた人への配慮が沢山あるのが特徴ですね。

キャッチコピー(だったと思う)は「侵食する恐怖」、女の子たちがえっちすぎて怖くないと言われがちな本シリーズでもありますが、その元凶は今作なんじゃないの??というところもあります。
零シリーズとにかく大好きなのでたくさん語れるといいですね。

・侵食する恐怖
今作は「眠りの家」とかいう設定のもとお話が進んでいき、基本的に幽霊と戦ったりあれやこれやするのは全部夢の中です。
つまり夢を見ていない間は幽霊に襲われたりすることもないというわけで、前作までにはほとんどなかった完全な安全地帯が存在することになります。
ところがどっこい、お話が進んでいくにつれて文字通り「侵食」されていくことになり、夢の中だけだった怪異現象が徐々に徐々に現実世界でも見られるようになっていきます。この辺の描写は最新作の濡鴉ノ巫女なんかでもオマージュされてたりしますね、やっぱ自信あるんやろなあ。

・複数の主人公
今となってはおなじみなシステムですが、今作がシリーズ初の複数の主人公を主軸としたゲームで、メインは黒澤怜、ほんで初代主人公の雛咲深紅、あとはオマケの天倉螢の3人でございます(いちいち変換がめんどくさい)。
メインの怜さんはシリーズでも屈指の大人なお姉さん、ないすばでーな入浴シーンサービスがあるなど最近暴走気味のえっち路線がチラホラ垣間見えているのも特徴。
一方で設定は中々ヘビーなもので、事故によって婚約者を失ってしまったことからあれよあれよと悪い方向に飲み込まれていきます。
タイトル通り「青」を基調とした服装がとってもおしゃれでよいですね、あと部屋着も最高。
初代主人公が最新作で登場するという激熱展開な雛咲深紅ちゃんはその経験からか戦闘能力(霊力??)が高く、その他だと小柄なのもあって狭いところを通れたりなどという要素もあります。
怜さんのアシスタントという立ち位置もあって結構がっつり物語に絡んでくるのも見どころ、終盤お疲れ様な怜さんとしっとりした感じになるところは刺さる人にはズキューンと刺さりますね。
こいつのせいで零の男キャラはろくな目に合わないと言われることになった天倉螢くん、あんまり幽霊に対して敏感じゃないので戦闘能力もクソ雑魚、こんかいの異変にもおおむね巻き込まれる形なのにもかかわらず最後は死んでしまう(復活することもある)というあまりにもな終わり方をするのも有名ですかね。
ここから最新作までずっとシリーズには男主人公が登場するんですけどね、正直要らんのよな男なんてな。

・久世霊華
言ってしまえば今作のラスボス。
久世家というまあそれはそれは複雑な家に生まれてしまったばっかりに非業の死を遂げ、まあ説明が怠いので端折って書くといろんな人たちの苦しみを味わいながら成仏もできず永遠に怨霊としてさまようというあまりにも悲しいラスボスです。
刺青の巫女として終始主人公一行と関わることになるんですが、こいつがまためちゃくちゃ強いんですよね。最終決戦に至るまでは白黒演出ということでおなじみの触れれば即死、終盤になると所かまわず時限で出現という大盤振る舞いも見せ、この手のゲームが苦手な人には軽いトラウマものじゃないでしょうか。
そしていざタイマンでの戦いになるラスボス戦でもゴリッゴリに強く、おそらく前作の黒澤紗重ちゃんより強いんじゃないか??他2作のラスボスがいかんせん雑魚なもんでね。
あとこれが一番大事なんですけど別嬪さんぞろいの本シリーズの中でもずば抜けて美人、すっごい美人。
怨霊として出てくるときは常に半裸なので怖いはずなのにドキドキしちゃいますね。

・難易度
ホラーゲームなんてのは往々にして難易度高めに設定されているものですが、今作はシリーズ最高難易度と言っても過言ではないくらい難しいです、特に最高難易度のNightmareはまさに悪夢。
システム的にもフィルムの制限がきついとか(07式フィルムが有限なのは今作だけ?)、戦闘に関してクソ雑魚な男がいるとか、まあ3部作の終わりという見方をすれば多少難しくてもいいのかもしれませんが、ただでさえホラーというプレイするにあたって厳しい要素がある上に難易度が上がると投げ出してしまう人もいるんじゃない?と心配になってしまいますね。
あとクソ雑魚螢くんを捜査しているときは目の保養がなくて困ってしまうというのも高難易度の一端かもしれない、これは今後のシリーズ共通の悩みですね。

・大団円
零というかホラー系の作品は往々にして胸糞悪い終わり方をしたり、一応の解決はあってもどこかすっきりしなかったりするエンディングが多いものですが、今作は何度も書いている通り3部作の終わりともあってまあまあ綺麗な終わり方をしてくれます。
当然死んだ人は生き返らないので主人公の怜さんは結構辛い思いをすることにはなりますが、初代、紅い蝶、そして今作と3つのお話が一応きれいに片付くのでクリアした時の感動は一入ですね。
まあ深紅ちゃんは未練タラタラだったんですけど

・「聲」
こちらも最早零シリーズおなじみ、天野月(月子)さんが手がけるテーマソングもバツグンです。
前作では「蝶」、今作では「聲」ということで物語の展開にビッタビタに合ったお歌はクリアしたプレイヤーの場所を浄化してくれます。
個人的には最後の最後のサビが終わった後のパートがとても好きですね、私をふさぐピアスが足りないのだ。

・おわりに

思ったほど思いつきませんでしたけどまあいいでしょう。
PS2で出された3本は操作がちょこっと難しいのもあって知名度の割に遊んだことがある人は少ないイメージがありますね、悲しいなあ。
初代はまあ色々あるので置いといて、紅い蝶がリメイクされたからこっちもね、そのうちリメイクされて欲しいというものです。みんな濡鴉ノ巫女買ってね!貢献しよう!

次回、61位はやあマックス!なあのゲームです。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。

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