私的ゲームランキングトップ100をレビューする 第8位「スーパーマリオ オデッセイ」

jump up super star!!!!!

最早やったことがない事の方が少ないんじゃないかでもおなじみ、世界に誇る任天堂の顔ことジャンプマン、ご存じマリオさんの3Dシリーズ最新…作ではないのか、Switchで出た完全新作という意味では最新ですね。
悲運のハードWiiUから発売された「3Dワールド」も中々面白いものではありつつも、今作は実に「サンシャイン」以来の箱庭探索系マリオということでそっちが好きな人たちからは発売前から大いに騒がれていたような印象もあります。
キャプチャーなる新アクションをひっさげ、とにかく楽しいの暴力と言わんばかりの圧倒的なおもてなしの数々。やっぱマリオってすげえよなあということでね、思いつくままに行きましょう。

・た、たのし~~~!
マリオシリーズと言えばもうね、楽しさの暴力ですからね。
適当にマリオを動かしているだけでも楽しいし、今作で新しく追加された「キャプチャー」のアクションは、まあ他のゲームで言ってしまえば「カービィ」のコピー能力とかそんなもんで、「こいつキャプチャーしたらどうなるんや!?」というドキドキが常に味わえるというのはいい発明というか、うまい事やりましたね。
しかもそのキャプチャーも序盤からド派手で、最初かその次かのステージ位で一気にあれやこれやできるようになるというのもこれまたおもてなしの精神が凄まじいというもの。
これは狙っているのかよくわからないところではありますが、開幕チュートリアルのそこそこ暗めな世界→ダイナフォーの明るく壮大で開放感のあるステージの流れ、あれ任天堂お得意のやつですよね?地の底の洞窟ギャラクシー的なあれですね??あとBotWでもありましたねあんなのね。

・楽しすぎるBGM
これはもう原初、ファミコンの「スーパーマリオブラザーズ」のころからそうなんですけどね、マリオって音楽が抜群に楽しんですわな。
確か伝説のあのBGMはコードのあれやこれやがどうのこうのという仕掛けがあったりなかったり、これもうなにを言っているのかわからないところではございますけれどもね、何十年にも渡って一つの伝統があるというのは素晴らしい事です。
そして今作ではダイナフォーとかスチームガーデンとかニュードンクシティとか、とにかく明るくて壮大で楽しくてついこう体が動いちゃうというか、これまた原初より続いている「マリオを動かしているだけで楽しい」を全力でサポートしてくれるBGMの数々。たまりませんわね~。
あと今作からの新しい要素としてはボーカル付きのBGMもちょこちょこあったりしていて、後述するフェスティバルとか、何ならラスボス戦後のアレとかね、全く新しいのにしっかりマリオマリオしているのが恐ろしいところです。

・ボリューム、えぐない??
元祖箱庭探索系マリオと言えばあの「64」なわけでして、あれは確か集めることになるスターの総数が120だったと思うんですよね、そんでクリアに必要なのはその中の60個だか70個だかっていう。
そんで「サンシャイン」も同じようなもんだったという記憶があるんですが、今作のそれ、「ムーン」の集められる個数はもうとんでもない数になってしまってます。
クリアに必要な数こそそこまで多くはなかったものの、なまじゲーム自体がアホ程面白いもんでウキウキで集めていると知らない間にあれよあれよと数が増えていって……。
まあ一個一個の重みというか入手難易度がそこまででもないものが多いというので単純に比べることはできないですが、どうやらその気になれば数百個単位で集めることもできるご様子。そこまで遊んだ人も居るんだろうな~。

・伝統のフェスティバル!
なんだかんだ言って、↑のステージを遊ぶまではなんというか「めっちゃ楽しいけどまあいつものマリオよな~」くらいのノリで遊んでいたんですけれどもね。
舞台をトレーラームービーなんかでもおなじみな「ニュードンクシティ」へと移し、このね、フェスティバルが開催されるわけですよ、もうノックアウトですよ。
今作のテーマソングである「Jump up super star!」が流れる中のあのフェスティバルの演出はなんというか卑怯すぎやしませんか?
ニュードンクシティのストーリーを進めていく過程や、その後のポリーン市長がかかわるイベントのあれやこれやがあってのこのクライマックス。もうまさしく楽しいの暴力とでもいうような圧倒的な構成で、この瞬間にすべてのマリオ作品が過去のものになってしまったと言っても過言ではないですね!

・ラスボスは誰なんやろなあ
クッパ様です。
当然これまでもこれからもマリオ本筋のゲームではラスボスを務めるクッパ大魔王様なわけですけど、今作も…というか作品を追うごとに本気度が上がってきているのが何というか笑ってしまいますね。
今回は(も)宇宙というか世界を巻き込んだ壮大な結婚式を強行開催すべくあれやこれややっているわけでして、何ならマリオとの直接対決でも歴代屈指の強さなんじゃないですかね?
個人的には「3Dワールド」のクッパも中々な強さだったような~とか思いつつ、今度のクッパはただ戦うだけにとどまらないのもまたその魅力の一つでございました。
正直今作のコンセプトが「キャプチャー」な時点でこうね、薄々感づいてはいたんですけどやっぱり!な最終盤の展開。クッパをキャプチャーしてイケイケなボーカルBGMの中破壊の限りを尽くして攻略していくのはクライマックスのエモーションも相まって感情がえらいことになってもうてます。
あとこのラスボス以降のイベントを終えるとまさかまさかのピーチ城(64)で遊べるというのもこれまたおじさんたち感涙のファンサービス。ほんと、どこをどう切り取っても隙がねえな……。

・おわりに
本ランキング企画にしろお隣の映画ランキング企画にしろ、このくらいの順位までくるともうどれが1位でもいいんじゃないか?って思ったり思わなかったり……まあゲームランキングはそうでもないかもしれない。
今後マリオシリーズもゼルダよろしくアタリマエの破壊なんぞがありそうなもんですが、まあ楽しければなんでもいいというスタイルでおもてなししてくれればもうそれだけで大満足ですわね。

次回、7位は押すとマシンが地面をこする!なあのゲームです。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。

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