私的映画ランキングトップ100をレビューする 第85位「エクストリーム・ジョブ」

原題「극한직업」、読めんて(極限職業と読むらしい、まんまでしたね)。
本ランキング初の韓国映画になります。ちなみにあと1本出てきます。こんな記事を読んでいる暇な人は予想してみてね。

アカデミー賞を獲ったことでもすごく有名な「パラサイト 半地下の家族」と同年に公開され、どうやら韓国ではそっちよりもバカ売れしたらしいエンタメ映画になります。
おおざっぱなあらすじを紹介すると、悪いやつらを狙って潜入捜査ついでに始めたチキン屋さんが大繁盛しちゃってさあ大変!といったお話、あまりにもおおざっぱだ……。
いい意味で頭空っぽでも見れる爆笑チキンコメディ映画です。早速行きましょう。

・とにかく面白い
序盤はもう解散寸前のポンコツ刑事チームによりポンコツ捜査コントがありまして、これにしっかり有能なライバルチームの存在があり、要所は抑えながらもとにかく見ている人を笑かしたろうという演出がひっきりなしに続きます。そしてそんな冴えないチームの中でももうどう見てもダントツで冴えないような顔してる刑事(名前は忘れた)がうっかり絶対味覚なる能力を持っていたのが幸か不幸か、先述の偽装チキン屋が大繁盛してしまって…という展開に。
そこからはチキン屋でがっぽがっぽな一方で刑事としてそれはどうなんだ?というジレンマが描かれるのかと思いきや、それを逆手に取るかのようなこれまたコメディチックなボケを連発、特に中盤の日本人団体客がやってくるくだりはめちゃ笑えましたね。いらっしゃいませ!!!

・愛すべきバカたち
メインになるポンコツチームの面々は、見た目はパッとしないんですがどこか憎めないちょうどいいキャスティング、まあ俳優さんも詳しく知らないのでフラットに見れている部分もあるのかもしれませんがそれはそれということ。そもそも韓国の俳優なんてソン・ガンホとマ・ドンソクくらいしか知らんのじゃ、すまんな。
そんな彼らですが以外にもクライマックス(クライマックスがあるんですよこのバカ映画、たまりませんね)では締めるところはしっかり締める大立ち回りを披露、これまで大笑いの中どこかにたまっていたうっぷんをしっかりと晴らしてくれるのでこの辺、作りがうまいなあと思わされますね。

・鶏肉食いてえ
チキン屋さん偽装がめちゃくちゃ中心の舞台装置なのでとにかく鶏肉が出てくるんですよね。そんでまあ一員の中に絶対味覚持ちがいるということもあって、この映画においておいしそうなチキンというのは説得力を持たせるという点でもとにかく大事なわけです。
これもしっかり演出されているのが良いのか悪いのか、とにかく見ていてお腹が空きますね。鶏肉好きならなおさらです。なにやら味付けも通常のそれとはちょっと流派が違うのか、水原カルビ味(忘れた)?みたいなもうとにかくわからんけど絶対うまいやろっていうのだけは分かるんです。思い出して書いてるだけで食べたくなってきたぞ。

・コメディあるある
ウケるところが続いている分にはいいんですけど、人によりけりなのはもちろんですがボケが合わないことだって当然あるわけで、そういう部分で「おーん」とか「ここ、笑うとこか?」みたいになるとちょこっと冷めてしまうところはありますね。
そりゃ日本と韓国じゃお笑いの文化的なものも違ったりもするわけで、アメリカの映画だって我々にはわかりづらい笑いどころがあったりするもの、そこをとやかく言うつもりはないですが、なんというかこの映画を100%楽しめたわけではないなというのが悔しかったりしないこともないというお話です。

・終わりに
昨日かけなかったら今日は3本じゃい!と思ってやってるんですけど内容が…でてこない……。
まあコメディ映画でサクッと見れるということで記事もこのくらいサクッとしている方がいいんじゃないですかねチキン的にもね、サクッとね。
年末とか休みの時期に気軽に見れるという点でずば抜けた作品だと思いますのでアマプラなんぞで是非、パラサイトはおもろいけど重いですからね、このくらいがちょうどいいかもしれない。

次回、84位はサメ映画界の迷作名作(2)です。デッデッデデデッデデデデッシャーク!!
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。


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