私的ゲームランキングトップ100をレビューする 第56位「バイオハザード4」

泣けるぜ。

ヘリがすぐ落ちることでもお馴染み、カプコンが誇るサバイバルホラーシリーズの4作目です。
1~3までの過去作とはカメラアングルから何から何までガラッとシステムを変え、今でこそ主流なTPSシューティングアクションの先駆けになった(のか?)んじゃないでしょうか。
主人公を務めるのは2だか3だかでも登場のレオン・S・ケネディ。常にクールな超人っぷりは最近のヒーロー映画みたいですね。
楽しさ具合で言えば5の方が好きかもな~とも思ったりしますが、さすがにゲームとしてはこっちの方がよくできてるなというのもありますので、思いつくままに書いていきましょう。

・TPSなホラー(?)
先程もちょこっと触れましたがこのバイオハザードシリーズは今作で大幅な方向転換をしています。
一番大きいのがカメラアングルの変更で、3までは固定カメラ下でのラジコン操作によるアクションだったのが、常にカメラが背後から追いかける形、今でいうところのTPS視点になりました。
これによって銃のエイムが細かく分けられるようになっただとか、見えにくいところにあるものもしっかり見えるようになったとか、進む方向も分かりやすく迷いにくいなど様々な利点があるらしい(らしい)です。
一方で失われてしまったものというか、カメラが不自由であるがゆえの何がある・起こるのか分からない恐怖感みたいなものは薄れているっぽいですね、まあ過去作あんまやってないのでよくわかんないんですけどね。
今思うとサイレントヒルとか零とかも今作発売前後からTPSっぽく変わっていったようなイメージがあるので、一つの時代を作った転換点なのかもしれないですね。

・ロケーションのあれこれ
過去作がどんなもんだったかあんま知らないですけど、今作のマップは色々なバリエーションがあって飽きないですね。
序盤はスペインのクソ田舎にあるちっぽけな村、そのあとは空耳邪教教会でおなじみの古城、最後は研究施設じみた孤島と言った具合に、まるで映画のような3幕構成になっています。
それぞれのマップにも湖だとか迷路みたいなとこだとかそれなりに違う景色も用意されていて、RTAなんかでやたらサクサク攻略されていたりするので忘れがちではありますが、結構遊びごたえあるようにできてるんですよね。
個人的には~というか遊んだ人ならだいたいそうかもしれませんけど、村~古城までは本当に面白いので何度でも遊べますね、孤島はちょっとね、ダレるというかなんというかね、仕方ないね。

・アシュリーちゃん
かわいい~~~~!
今作の巻き込まれ系ヒロインのアシュリー・グラハムちゃんですが、何かしらで即死したりすぐ攫われたりつかまったりするのも許されちゃう可愛さですね。周回回すと鎧を着て無敵になっちゃうぞ!
先述の通り一般人というのもあって死ぬほど(文字通り)弱いキャラクターではありながらも、レオンの指示に素直に従ってくれたり役立つところではしっかり貢献してくれたり、何より頭が良さげなのがとてもいいですね、どこかしこでキーキー騒ぎ散らかすようなヒロインとはわけが違います、お前のことを言っているんだぞサムライミ版MJ、良いかお前のことだぞ、あとロイス・レーンもだぞ。

・クリーチャーの数々
バイオハザードシリーズと言えば個性豊かなB.O.W.の皆さん。今作はグラフィックも向上しているということでなかなか濃ゆいメンツが揃っています。
そこらへんからポンポンでてくるプラーガのデザインもまあまあ秀逸かなというところではありますが、個人的にはボスキャラのヴェルデューゴとかサラザールとかかなりイケてるデザインしてるな~って感じですね。
あとは今作唯一のしっかりホラーしている要素と呼ばれがちなリヘナラドール(アイアンメイデン)さん、こいつはデザインもコンセプトもシチュエーションも完璧。惜しむらくはそんなに強くない上に無駄に弾を使わされるので慣れてくるとただ面倒なだけというところ。
他にはなんか居たかな~って感じですがクラウザーとかガラドールみたいなギミックがあったり攻略の自体が謎解きというか一ひねり必要な感じのボス戦も楽しいですね、後の作品だとあんまりそういうの無いですからね。

・主人公レオンさん
ここまで書いててすっかり忘れていましたが今作の主人公たるレオン・S・ケネディさんもかなりクセ強めです。
常に澄ました雰囲気で口癖は「泣けるぜ」、椅子の男ならぬ椅子の女ハニガンやご存知アシュリーちゃんと一緒に事件解決に奔走します。
こいつのスペックが他作品と比べてもかなり高く、インディ・ジョーンズじみた落石をダッシュで回避したり、罠にはまって落っこちそうなところをホークアイみたいなフックアクションで回避したり、スパイものあるある赤外線トラップをトンデモムーブで回避したりとやりたい放題。
最近だと8の主人公が結構なハイスペックでブイブイ言わせているらしいですが、レオンなら5の事件も一人で解決しちゃったんじゃないの??って思わされるくらい強いしかっこいいです。
6で出た時もベリィ・トゥ・ベリィしてほしかったな~~。

・最後の方問題
これはもう5でもそうだし6でもそうなんですけど、バイオハザードって終盤に行くと面白くなくなってくるんですよね(個人の感想です)。
何なんでしょうかねあれ、事態が核心に迫っていっているはずなのになんであんな面白くないんでしょうね、敵を強くするというアレでやたらとドンパチが増えるから??
先述のリヘナラドールが出てくるあたりからだんだんとそんな雰囲気が強くなっていくんですが、まあまだ今作はマシな方とも言えるのでね、それはそれということ。

・おわりに

最初はGCから発売されてPS2に行ったりWiiに行ったり最近ではPS4とかSwitchでも出たり、とにかくあらゆる方面で引っ張りだこなゲームでもあります。いい加減すがるのはやめたらどうだね??
まあめちゃくちゃ面白いしめちゃくちゃ安いので新規獲得という点では結構うまいことやってるのかもしれないですね。
良くも悪くもバイオハザードシリーズを大きく変えてしまった歴史的作品なのは間違いありません、未プレイの人はどのプラットフォームでもいいので1回遊んでみて欲しいものです。

次回、55位はネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンなあのゲームです。年末ゴロゴロしすぎて年明けになるかもしれねえな!
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。

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