私的ゲームランキングトップ100をレビューする 第52位「スーパーマリオ64」

フォッフォッフォッフォッフォッ……。

ニンテンドー64のローンチタイトル(たぶん)として発売された、3Dアクションゲームの歴史に名を遺す2つの金字塔的作品の片割れですね、もう一つは言うまでもないアレです。
発売から20年以上経過したいまでもRTAだとかTASだとか目隠しだとか、色々な遊ばれ方で楽しまれているめちゃくちゃ長寿なゲームでもあります。
もう片方のアレがアレで呪いになっている一方、こっちもこっちで3Dマリオ作品における「呪い」になってたりしそうなのが複雑なところではありますが、早速思いつくままにやっていきましょう。

・圧倒的自由度
今作がメジャーな3Dアクションゲーム、その中でも箱庭探索型のものとしては史上初なんですよね??それにしてはあまりにも自由度の高い仕上がりになってますね。
序盤こそ獲得したスターの数に応じて進めるマップ進めないマップがあるものの、ステージの攻略やおおざっぱなスターの集めかただったりはめちゃくちゃに自由です。
この後の3Dマリオ作品は結構1本道になったり箱庭っつってもそんなに自由が効かなかったりするんですよね。その点古参おじさんが色々言うことになるのもまあしょうがないなという感じ、ほんとに好き勝手遊べますからね。

・楽しい!
まあもうこの一言で全部説明できますよね。
ステージの数も多種多様、スターも全部で120枚でリメイク版だと150枚?そこらあるのでボリューム満点です。
何なら一番最初のピーチ城まわりをうろうろしているだけでまあまあ楽しいですからね、屋根の上頑張って登ろうとするとか、無駄に泳ぎ回るだとかね。
初めて3Dアクションを遊ぶ人向けにやたらと親切なつくりをしているのも嬉しいところ、惜しむらくはZ注目には間に合わなかったところです。

・音のあれこれ
ハードで言えばスーファミから64ということでかなりの進化を遂げていて、グラフィックやゲームそのものが3Dになったという衝撃もさぞ大きかったのだろうなとは思いますが、音楽面の進化もかなりのものです。
マリオが動くだけでも足音やボイスが丁寧に再生され、敵キャラに至るまで一挙手一投足を見逃さないようないい意味で誇張されたSEが鳴るのも良し。
任天堂お得意の場面に合わせてBGMが変化するやつもしっかり採用されています、とくに水中に入るステージなんかが分かりやすいかもしれない。

・愛すべきバグの数々
最近ではバグだらけスぺシャルなゲームも出ていたりしましたが、ゲームにおいてアソビが面白くなるバグっていうのは制作側としては意図しないものでもありがたいものです。
今作はめちゃくちゃ有名なケツワープを筆頭にやりたい放題遊べるバグが盛りだくさん。あんまり盛沢山とかいうのアレかもしれませんが面白いのでノーカウントとしましょう。
ゲームクリアのタイムを競うRTAでもスター16枚だとかスター0枚だとか目隠しだとか意味の分からないレギュレーションで日々記録更新が続いていたり、イベントで大盛り上がりしたりと、ゲームの外でも色々と楽しいものですね。
これは余談なんですけど先日行われていたRTAinJapanの目隠しクリアRTA、すごかったですね。デアデビルも真っ青です。

・ちょっとだけ文句
時代を考えるとまあしょうがないかなあと思う部分ではあるんですが、今時の進化しまくった3Dゲームに慣れてから遊ぶとずいぶんと簡単にクリアできてしまうイメージがありますね。
カメラワークこそ課題があるとはいえ、要求されるアクションやステージの謎解きなんかは今思うと鼻くそほじりながらでもクリアできちゃうんでないの?って感じてしまったりしなかったり。
昔は3Dのマップでキャラクターを動かすという体験すら初めてだったのでしょうがないんですけどね、まあ科学の力ってすげー!ってことでここはひとつ。

・おわりに
レトロゲーはどうしても短くなってしまうなあ……。
まあもう片方のアレくらい衝撃的なものになってくるとまた話も変わってくるんかなって具合ですね、あっちはダンジョンも印象に残りやすいしね。
DSでリメイク版が出ているので今からだとそっちも…と言いたいところですけど、Switchオンラインや3Dコレクションなんかで結構原作を遊べる環境が作りやすいということに気づきました。むしろDS版の方が遊ぶの難しいまでありますね。
昨今の3Dゲームの礎を築くことになった価値ある一本なのでね、ケツワープも試してみたりしたらいいんじゃないでしょうか。

次回、51位は最後の一撃は切ないあのゲームです。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。

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