私的映画ランキングトップ100をレビューする 第97位「ショーシャンクの空に」

名作中の名作と名高いですね。名がたくさん。

前々回、「ミスト」の記事で監督の名前を間違えて書いていました。というか今まで間違えて覚えていました。
この場を借りてお詫びします。すまんぼう。

あまりに有名すぎて、映画ファンを語るのであれば必修科目だぞみたいな扱いを受けていたらしいです。まあ確かにそんなイメージありますね。
こういうのは好きなもんだけ見て好きなもんだけ語っとけばいいというものです。

この映画の存在自体はだいぶ前から知っていたんですけど、見たのは2016年くらいなんですよね、当時のお友達から「面白いから見てみ、ネタバレは絶対回避してね」的なことを言われて「ほーん」と見てみたという感じ。

そんなことを言われるということはクライマックスの展開が相当なカタルシスをもたらしてくれる作品なんだろうなと期待して、確かその当日にレンタルだか何だかで見る手段を手に入れたような記憶があります。
あとは晩ごはん食べた後にのんびり見るべ~と構えていたわけなんですが、その晩ごはんの時に流れていたテレビ番組が「アンビリバボー」なんですよね。

そしたらその番組中、まああれ見たことある人ならわかってもらえると思うんですけど、VTR流れてるとき右上にほんとざっくりとしたあらすじというかもはやそれにも満たない程度の紹介の文言がテロップで表示されてます。
当時のぼくはそれを見てひっくり返りそうになったんですね。

「まるでショーシャンクの空にのような脱獄劇!!」

やってくれたなと、これ以上ないほどに無駄を省いたネタバレをかましてくれたなと、本当に友人からのおすすめ以外では何も知らなかった(パッケージで男の人が両手を広げているのをしっているくらい)ので、「いや脱獄するんかい!」「そもそも捕まっとるんかい!」「あのパッケージはそういうことやないかい!」と感情があふれ出てくるのを止められませんでしたね。

別に普段ネタバレを気にするような人ではないし、ずいぶん前の映画なのでコナン=新一レベルのもんなのかもしれませんし、別にアンビリバボーに文句があるわけでもないですけど、いや~タイミングすごいなあ。

んでようやく映画の話をするんですけど、まあ刑務所から脱獄するんですよ、アンビリバボーで言ってた通り。
主人公は無実の罪で捕まっちゃったとかでまあかわいそうではありまして、しかも刑務所内のヤバいやつらから色々悪さをされてしまうと。

そこでメンタルやられないのがこの主人公くんのすごいところで、映画に出てくるたびに何かしらいいことを言う道具屋モーガン・フリーマン(が演じてる人)と打ち解けてからは徐々に模範囚として刑務所内での存在感を高めていきますね。
いやほんとアンビリバボーがまさにそんな感じで、まあ無実ではなかったんですけど刑務所内では模範囚として過ごしていて、確か女性看守の1人に取り入っていい感じに道具を調達して……みたいな展開だったと思います。
確かにショーシャンクの空にのような脱獄劇だなあ……。

多分後先知らない人が見ていると、こんなひどい思いをして過ごしているのを見ながら「どうなっちゃうんだろう」となるんでしょうが、いかんせん脱獄するって分かっちゃってるもんで「どうやって脱獄するんだろう」に興味が言っちゃってるんですよね。まあそれでも面白いからすごいんですけど。

途中、書庫の管理みたいなことをしていたおじいちゃん囚人がシャバに戻るシーンとかあって、あれはなんというかこうね、あれですわ(ボキャ貧)。

そんなこんなで彫刻?だかなんだかを掘るのが趣味なんやみたいな流れで掘る道具(あまりにもボキャ貧)を入手、さらに聖書(だったきがする)にポケットを作って保管、リタ・ヘイワースという女優(?)のポスターを使って……とどんどん脱獄の伏線が張られて行って、どんどん「アンビリバボーと同じだ……」となるわけです。複雑だなあ。
何ならここで書いてる内容アンビリバボーと混ざってる説まである。

そんでまあ主人公の無実を知ってる新人が入ってきてひと悶着あったり、刑務所の所長からお気に召されてあれやこれやしたり、すったもんだの末に大雨の降るなか見事脱獄!パッケージのアレ!をやって最後の最後にはモーガンフリーマンも合流してめでたしめでたしな感じだったと思います。
展開を知っててもさすがにこの辺は感動しましたね、名作が名作たる所以というか、画面の物語力が高えわという話

問題点と言うかなんというか見てて「うぉっ」となってしまう描写になるんですけど、刑務所内のダークな演出がマジでダークなんですよね。
似たようなところだと「プライベートライアン」だとか「スラムドッグミリオネア」だとか、どっちもめっちゃ面白いんですけどちょっと過激じゃありませんの!?と内なるお嬢様がドン引きしてしまいます。

・おわりに(ショーシャンクの空にの記事のおわりに)

あらぬところでネタバレを受け、おそらく100%この作品を楽しむことはできませんでしたが、十分物語を味わうことはできたと思います。
最近はアクションシーンマシマシの楽しい映画ばかり見ている気がするので、たまにはこういうしっとりとしたヒューマンものをじっくりと見るというのも乙なものかもしれませんね。
「ミスト」と今作、それからもう一本「グリーンマイル」という映画があって、これまた名作らしいのでいつか見てみようという次第、ネタバレも回避しなきゃ!

次回、96位はマイティがグランドクロスな映画です。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。


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