私的映画ランキングトップ100をレビューする 第67位「ベイビー・ドライバー」

デデデデ デッデッデン! テキーラ!!

最近はラストナイトインソーホーみたいな名前の映画をやっていたり、ちょっと前までアントマンの監督をやることになっていたことでもおなじみ、エドガー・ライト監督のドライブ系クライムスリラー映画ですね、属性盛りだくさんだな。

公開当初というかおそらくそこら辺のデカ目の映画とは違って公開されている映画館もそんなに多くなかった記憶があって、かくいう自分も口コミがすげー良いということで公開期間ギリギリに滑り込みで鑑賞しました。
開始直後から引き込まれる圧倒的なドライブアクションで腰を抜かしたぜ、それでは思いつくままに行きましょう。

・開始10分の衝撃
いやね、見たときね、何も知らんかったわけですよ、タイトルだけですよ。
事前のトレーラーとかも見てなかったし、とにかく「何やらすげえおもしれえ映画」という情報しかなくて見に行ったわけですよ。
というわけなんでまあタイトル的にも「まあなんか車が出てきてロードムービー的なアレなんかなあ」ってノリで映画館行くじゃないですか、もう腰抜かすかと思いましたね。
映画が始まって早々に(本当に早々に)どうやら思ってたのと違うぞ??という雰囲気から急発進する逃がし屋カーチェイス、開幕のベルボトムズが流れるシークエンスはもうそれだけでチケット代1800円の元は取れるんじゃないかという程の迫力、4DXで見れたらさぞ楽しかったろうな~という感じですね。
あとベイビーくんがイントロ部分?のストリングスのところでエア演奏するんですけど、彼わかってますね~~~とストリングス大好き人間は共感してしまいます。

・音楽のあれこれ
主人公のベイビーくんは過去にあれこれあったのもあって、常にイヤンホホで音楽を聴いています。
劇中で流れるお歌たちもすべて(多分)ベイビーがその時聴いている音楽が実際に流れているという仕掛けになっていて、映画への没入感を高めてくれていますね。
強盗の緻密なタイムスケジュールを聴いている音楽と合わせて管理しているとか細かい部分もおしゃれだし、そもそもこの映画は開幕のタイトルが出るところからずーーーーっと音楽といい感じにシンクロしていておしゃれすぎるんですね、いや~~かっこええわい。
最初のとこ以外だと冒頭にもちょこっと書きましたがテキーラのとこですね、場面だけならまあまあシリアスなはずなのに音楽と音ハメでなんともいえないシャレオツ、テキーラ……。

・デボラちゃん
かわいい~~~~!!!!
もうとにかくかわいくって困ってしまいますね。
主人公のベイビーくんがまあ過去は過去なんですけどとにかく悲しいというかまあしょうがない部分はあるにしろ一応犯罪に手を染めている人ではあるので、それに巻き込まれてしまうというそこそこ理不尽な目にあったりしちゃうんですけども、そんなことはどうでもいいくらいとにかく可愛くてしかもいい子なのでもうね、この映画の中盤~後半はもうデボラが居ないと精神的にしんどくて見ていられないですからね。

・中盤~後半のお話
ベイビーくんはボスのドク(ケヴィン・スペイシー)に借りがあるということで犯罪組織の逃がし屋のお手伝いをしておりまして、その借りもすっかり返し終わっているのにも関わらずかつてのつながりを良いように利用されて彼女も盾にされてまーた危ない仕事を手伝わされるという不運、まあ自分で蒔いた種な部分もあるんですけどせっかく開幕からイケイケで楽しい感じだったのにどんどん重苦しい話になっていくのはちょっと残念というかね、エドガー・ライトさんがこういう作風なのかもしれませんけど、もっと幸せなお話でも良かったんじゃありませんこと???
とまああれこれ言ってますけど当のベイビーくんも結局プレイボーイぶって自爆してる部分もあるのでなんというかね、この辺好きになれなかったりしますよね。
あとこれは余談なんですけどセブンだとかユージュアル・サスペクツだとかケヴィン・スペイシーはまともじゃない人間ばっかり演じていますね、現実でもまともじゃなかったみたいですしね。
さらに余談なんですけど今作のケヴィン・スペイシーどこかジェレミー・レナーに似てますね、ホークアイの人です。

・愉快な犯罪者仲間たち
さっき少し名前を出したドクは特に何もないろくでなしですが(一応最後に漢を見せてくれたりもします)、一緒に銀行を襲ったり郵便局を襲ったりする強盗仲間はなかなか癖の強めな面々が揃っています。
所構わずいちゃついているバディとダーリンは特に優遇というかなかなか美味しい役回りで、ダーリンはとにかく美人さんな上にとにかく一途でかわいく、そして死に様がめちゃくちゃドラマチック、まあ残酷でもあるんですけどね。
バディはまあこっちも負けじ劣らじのろくでなしではありながらも、クイーン繋がりでベイビーと打ち解けたりしてどことなく憎めないのが良いですね。
最終的にはラスボスの立ち位置になり、ブライトン・ロックの流れる最終決戦は最後の最後でおしゃれを取り戻してくれてるのが嬉しいところ。
自称サイコパスで有能といえば有能ながらも結局色々と足を引っ張ることになるバッツ、こいつはこいつでまあいいキャラしてんな~とは思いながらもこいつのせいで色々悪い方向に転がっていったりもするのでどうしても好きにはなれないですね。
これは余談ですけどこのバッツ役の人、スパイダーマンでエレクトロ役やってたんですね。ノーウェイホームでも活躍してくれるといいですね。

・おわりに

このランキングやってるときは基本的に思い出し思い出しで書いてるんですけど、今作はちょうど見返しながらなんですよね、まあどうでも良いんですがね。
初見のときのインパクトがエグくてこりゃすっげえ映画だわ~ってなってた一方、今見返してみるとなんというかやっぱ終盤重いのがちょっとな~と思わないこともなかったり。
まあ十分お釣りが来る映画なのでどこそこの賞にノミネートされたりしてたのもそりゃそうじゃって感じですね。

次回、66位はケイト・ブランシェット様とルーニー・マーラがキャッキャウフフなあの映画です。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。

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