私的映画ランキングトップ100をレビューする :Extra「ソー:ラブ&サンダー」

私のハンマーを食らえ!!
どこか既視感あると思ったら竜神の剣を食らえ!だな……。

前回バキ翼をやりそうなアレを出しといて気づいたらミズ・マーベルも終わっちゃったりこの映画も公開されちゃったりもして、せっかくなんでまあ映画優先しないとなってことで↑のアレ、やります。

永遠にMCUを賑やかしていて欲しい事でもおなじみ、我らがオレ様神様こと雷神様のソー・オーディンソンを主役としたシリーズなんとなんと第4作。
MCUでの単発シリーズは3までしか作られていないという事でそういう意味でも色々と盛り上がっていたような気もしますね。
エンドゲームから早くも3年、ぽよぽよになってしまったソーがムキムキになって帰ってきたり、ヴィランにはあの「ダークナイト」とか「マネー・ショート」とかでもおなじみなクリスチャン・ベール演じるゴア・ザ・ゴッドブッチャーが起用されたり、なんとなんとなんとあのジェーン・フォスターが帰ってくる!などと期待するしかない要素しかないというのもこれまた良いところでして、まあ早速思いつくままに行きましょう。
ところでマイティ・ソー”/”ラグナロクだったのに今回はソー”:”ラブ&サンダーなんですよね、スラッシュとダブルコロンの使い分けはどういうアレがあるんでしょう。

・おかえりなさいませ!!
もう色々とお帰りなさいませですよこの映画は!
ソー関連のあれやこれやはなんとあっという間に3年ぶりということでして、一応ドラマ「ロキ」があったりしてそこでアスカルド成分自体は接種できていたりもしたんですけどね。
ヴァルキリーとか、コーグとか、出ているだけで楽しい面々がスクリーンに帰ってきてくれるってのはそれだけで嬉しいというものです。
そして何より衝撃というか、やってくれたな!!ってのは世界の元カノことナタリー・ポートマン演じるジェーン・フォスター様!
原作の設定を採用して末期がんを患うというあまりにヘビーな設定を抱えて復活したわけですが、ソーの”愛”の魔法によってあれやこれやすったもんだの末新たな”マイティ・ソー”として覚醒。
一度粉々に砕け散った元カノムジョルニアをファンネルじみた使い方をしたり、急にヒーローになっちゃったもんだから決め台詞とか考えちゃう可愛い一面もあったりしてね~楽しいったらありゃしないですね~~。
そんな中で冷や水ぶっかけるみたいに急に余命いくばくも無い感出してきたりしやがるのもタイカ・ワイティティ監督のいやらしいところ、ここのね~ヴァルキリーいいですよね~~というか今回のヴァルキリーマジで最高なんだよな……。
話を戻しまして本編解決後にはまあ、そうなっちゃうよな……と切ないお別れ……かと思いきや!!まさかな形で世界を拡張してくれやがりましたのでね、今後の発展にも期待というところでここはひとつ。

・オーディンソンの方のソー
こちらもダイナミックなダイエットを経てお帰りなさいませ!!
ワンダ・マキシモフやピーター・パーカーに負けず劣らずの悲惨な目に遭わされながらも、生命としてあまりにも規格外な為に無限にポジティブなのが凄まじい、というかBIG3の人たちはいずれも違う方向に精神面がぶっ壊れていて恐ろしいですね。
エンドゲームの終わり際にうっかり同行することになったガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々と共に銀河をまたにかける用心棒生活をしているのも中々面白く、途中のチンピラ討伐バトルはもうこれが見れただけでお腹いっぱいや…!となってしまっても文句は言えないくらいに楽しい、というかソーのバトルはもう全部めちゃくちゃ楽しいってのもこれまたいいんですわ。
その他にも元カノ二人(?)とのあれやこれやがあったり、子供たちを守るヒーローとして奮闘していたりとま~~ね、こんだけずっと主役主役しているもんですから今回の映画なんとなーくこう、インフィニティ・ウォー以前と言いますか、「アイアンマン3」とか「アントマン」みたいな趣なんですよね、わかりますかねこれ?

・ヴァルキリー
いい…………。
ニューアスガルドの女王としてすっかり地球に馴染んじゃってるってのもいいし、いつの間にやらアスガルド文明テクノロジーが随分と浸透しているっていうのもね、これ大丈夫??って思ったりもしますね。エターナルズはアレだけ気を遣ってたのに
「エンドゲーム」の時もちらっと見せてくれてはいたんですけどこいつ何気にめちゃくちゃ強くって、今作でも戦闘シーンにしろ黄昏シーンにしろどこをどう切り取ってもとにかくかっこいいというのがね、たまらんなという話でもありました。
特にお気に入りなのは影の国に行く途中バーカウンターみたいなところで顔だけになっちゃったコーグとお話しているシーン。あの横顔のなんと美しいことか……。

・愉快な仲間たち
コーグを筆頭に今回の映画を彩ってくれているにぎやかし要員の皆様。
やたらうるさい割にめちゃくちゃ強いヴィア・エクスプグナティオ改めゴルディアス・ホイール改めヤギのお二人とか、うさん臭さ全開でしっかりろくでもない奴だったゼウスとか、やってることは結構重くてダークなお話なはずなのに画面がそれはそれはド派手なこととこういう賑やかな人たちが常に物語を引っ張ってくれるのですーっと見れるんですよね。これが気に入らないという人も居るというのはまあ…ほら……楽しんだもん勝ちですからに……。

・無機物萌え??
今作の影のMVPとでもいうべきか、まさかのあの”ストームブレイカー”があそこまで可愛く見えてしまうというのもタイカ・ワイティティ監督の手腕のなせるわざなんですかね~すごいですね。
オーディンソンなソーさんが元カノことムジョルニアと再会してしまってそっちに気が行っちゃっているばっかりにどこそこでジェラっているムーブをかましてくるという予想外な展開でこれがもう可愛いこと可愛いこと。
個人的にお気に入りなシーンはええと…ほら樽みたいなとこでムジョルニアと会話していると横からストームブレイカーがスーーーッとカメラに入ってくるところ…あれね…しっかり刃のほうをこっちに向けてスーーーッと入ってくるのがね、ヤンデレっぽくてこれまたたまりませんね。
ところでアレ、ゴアさんもフツーに持ち運んでましたけど「インフィニティ・ウォー」の時は何やら持つ者の精神とか体とかがやいのやいのって言ってませんでしたっけ?ま、ゴアさんも元々結構お強い方だったということなんでしょうかね。

・ゴッドブッチャー様
いいですね~~クリスチャン・ベール最高やな!というお話です。
MCUのヴィランの中でもだいぶいいとこ行ってるんじゃないですかね?個人的に順位付けするとしたらどこだろうな…ウェン・ウーと並んでトップレベルなのは間違いないんだけどな……。
役作りがえぐい事でもおなじみなチャンベさん。今回もきっと本当に肌も真っ白で砂漠で死にかけてネクロソードを手にしている事でしょう、しかしめばちこが気になってしまうというのはもはや「ダークナイト」以降避けられようもない事だ。
さておき、原作の設定をほぼそのまま引き継ぎ、悲しき悪役として登場したゴアさんですけどもね、まあ欲を言えばもうちょっと暴れ散らかしてくれても良くってよ~!って思ったりもしたりして、というかもう良すぎるがあまり1作で使い捨てるにはもったいないんですよね~~。
なんだかんだ子どものこと大事にしちゃうんだ!とか、最終決戦ではソーに完全勝利を決めてしまう(!?)ところとか、そして最後に選んだのはなんだかんだでやっぱり”ラブ”なんだってところとかね、いやもう、また出てきてくれてもいいのよ???

・音楽とか演出とかのお話
完全に「ラグナロク」で味を占めたのか今作でもええと…Gunsなんちゃらみたいなところのイケイケなロックミュージック全開でお送りしておりまして、それに加えて前作をはるかに上回るド派手な色遣いとド派手なバトル。
作風こそ違いますが「スーサイド・スクワッド」※おもしろい方とか「マルチバース・オブ・マッドネス」のようなジェットコースタームービーの側面…いやこれはもう側面というか正面なんですけど……を楽しんでいたところにあの白黒の演出が入ったりとかしてね~~もうオシャレね~~~~~。
なんでMCUってこんなに新しいものをポンポンと出してくれちゃうのかしら……。

・おわりに
なーんか書くのぐだついて公開からもう1か月くらい経っちゃうんですね。時の流れは早いものだなあ……。
最近フェーズ4どころかフェーズ6までのロードマップもお披露目されちゃったりして、世間ではMCU疲れなんてことも言われているとかいないとかですけれども、個人的には全然そんなことないのでまだまだ全速力や!!ってところでございます。

という事で「ワンダヴィジョン」の時に散々匂わせたアレはもう少しあとで、次はね、ついこの間公開されたアレをね、ちょっとボロカスに言ってやろうということで筆が乗っちゃったというオチでした。

ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。


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