私的ゲームランキングトップ100をレビューする 第64位「STEINS;GATE」

「「特に意味はない」」

オタク垂涎ノベルゲーム開発でおなじみ5pbがお届けするオタクが世界を救っちゃう系シリーズの一応は第2弾になるんですかね?カオスヘッドなんて作品もございました、アニメ見てびっくりしましたね。

アニメ化されたり色々なハードに移植されていたり小説版が出ていたりととにかく多方面にメディア展開していて、一時期は結構大きめなブームを起こしていたような印象もあります。

かくいう自分も結構ハマっていてゲーム・アニメ・小説全部おっかけていたりもしました。比翼連理(変換がめんどくさい)もわざわざ箱〇で遊んじゃったしね!
とまあ前置きはほどほどに思いつくまま書きましょう。エル・プサイ・コングルゥ。

・圧倒的なシナリオ
ズバッと言ってしまえば映画「バタフライエフェクト」なんですけど、それだけに留まらないくらいシナリオが面白いですね。
本編というか主なエンディングになるアレ以外にも、ギャルゲーよろしく(というか今作ってギャルゲーなのでは??)ヒロインそれぞれにエンディング分岐があり、なんかもう難しくてよくわかんないよ!っていう人はそういう楽しみ方もできちゃうんじゃないですかね?
本筋をざっくりと説明するとうっかりタイムマシン(のようなもの)ができてしまったことで過去を改変したり世界線がどうのこうのしたり、そんなこんなで世界の行く末を左右する重大な選択がどうのこうのでシュタインズがゲートしちゃうのだ……と言ったところ。もはや何を言っているのか分からない。
とにかく「タイムトラベル」「タイムリープ」が死ぬほど重要な作品なのでそこらへんに説得力を持たせるべく、科学的な考証もだいぶがっつりやってる感あります。ここからその手の学問に入っていこうと志したオタクの人も多いんじゃないの??
それとここも嬉しいポイントというか、タイムトラベル系SFあるあるみたいなシーンはもう余すことなくやってくれるのが良いですよね、超豪華なフルコース食べた後みたいなね、まあ超豪華なフルコースなんて食べたことないんですけどね。
あんだけ世界線を行ったり来たり、色々な人とのあれやこれやをなかったことにしたりなんなり。最後の最後に訪れるのは「なかったことにしてはいけない「最初の自分を騙せ、世界を騙せ」……痺れるの~~~~~~。
ちなみにここはゲーム版よりアニメ版とか小説版のほうがなんとなくアツくなれる気がします。どれもアツいんですけどね。

・岡部倫太郎くん
ウザいですよね~~しゃべり方ね。
中二病をかなり誇大にこじらせたタイプのオタクで、というかこの作品に出ているキャラクターはおおむねオタクなんですけども。
ここいらの設定もすさまじく凝っていて、まあ苦手は人はとにかく苦手かもしれませんが今昔古今東西を問わないネットミームの乱れ撃ちと言った趣、「ぬるぽ」「ガッ」のやりとりなんてもはや「阿」「吽」みたいなもんですからね、古のオタクからしたらね。
序盤から中盤まで隙が無くキモオタク丸出しの岡部くんなんですが、これがまさか終盤に効いてくるなんて考えもしなかったです。
もうこの記事シリーズはネタバレとかあんまり気にしないと決めているので好き勝手書きますが、後半もうタイムリープし過ぎだし色んなことありすぎだしでやつれにやつれちゃった岡部君はもう鳳凰院凶真(いきなり出てきましたが岡部倫太郎の真名です)なんて言ってられる余裕がなくなってしまいます。
そんななか物語がクライマックスに突入するまさにそのシークエンス、一打逆転サヨナラ満塁ホームランのチャンスというところで岡部倫太郎が狂気のマッドサイエンティストー”鳳凰院凶真”ーとして覚醒するシーンがまーーーーーーなんとかっこいいことか!
序盤あれだけ気持ち悪くてウザがっていたのに、もうこの時は涙ボロッボロ流しながら「フゥーーーハハハハ!!!!」がもう嬉しくて嬉しくてたまらなくなっているという、もうここはBGMの演出もあってゲーム史上アニメ史上に残る名シーンと言っても過言ではないですね、世界は、俺の手の中にある!!!
思い出しているだけで涙腺がアツくなってきたぞ……。

・クリスティーナ
本名は変換がめんどくさいのでね、しかたないね。
今作のメインヒロインを務める彼女なわけですが、これまた最高ですね~。彼女のほかにもヒロインは何人かいるんですけど個人的には圧倒的にクリス一択といったところ。
科学方面でクソ万能というのもたまらんし、クソオタクというのもたまらんし、見た目もたまらんしと言った具合で欠点という欠点がまあちょっとキモオタ拗らせ気味ということ以外には見当たりません。
お気に入りのシーンは相対性理論のアレとハイデガーのアレと最後の最後のアレの3つですかね、いやもうベッタベタのベタなんですけどね、それがええねん、それがシュタインズ・ゲートの選択やねん。
今書いてて気づいたんですけどあれですわ、タイムリープしてきた主人公のあれやこれやをすっと信じてくれる頭いい系ヒロイン、最高やな。

・音楽のあれこれ
歌がええんどす~~~。
ハードごとだか覚えてませんがコロコロOP曲が変わっていてすごいですね、「スカイクラッドの観測者」とか「A.R.」とか、あとタイトル忘れましたけどアニメ版のアレとかね、どれも本編のネタバレマシマシというアレこそあれどかっこよくてよきです。
特にアニメ版23話でスカイクラッドの観測者が流れるシーンはもはや伝説ですね、原作越えなんてよく言われていますがうなずけるというもの。
その他で言うと岡部君のケータイの着メロだったりするメインテーマの「Gate of steiner」はとんでもない名曲、重苦しいイントロから徐々に盛り上がっていき、サビではまさにこのゲームの物語を象徴するかのような勇ましい展開をしやがるので涙涙といったところ、ピアノバージョンも終始エモピアノ全開なのでひえ~~~~ですね。
どうやら0の方ではボーカルバージョンも作成されているようで、まだ聴いたことないので早速聴いてみたいところでございます。

・おわりに
本編にはシャイニングフィンガーを攻略できない不具合があったりもしましたが、それも比翼連理の方でめでたしめでたしな感じに終わってくれたのでこれにて全て大団円。
シュタインズ・ゲートという一つのでっかいエンタメコンテンツをオタクゴリゴリな時期に楽しめたというのは幸運な事だったな~と振り返ると思わされますね。
ルートや展開によっては少々ショッキングなこともないこともないので、人によってはリプレイ性というかトラウマ的なものが生まれてしまうかもしれないのが玉に瑕、とはいえオタクの歴史に名を遺す傑作なのは間違いないです。

次回、63位は知る人ぞ知る落ちものパズルです、短くなる気がするぜ。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。

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