私的映画ランキングトップ100をレビューする 第75位「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」

俺はスーパーヒーローだ!!!

DCEUの面汚しでおなじみ「スーサイド・スクワッド」のリブート版?になるんですかねこれは?
前作の都合上意味の分からない邦題をいただてしまったり、どうしても前評判が悪くなりがちな一方、監督は”あの”ジェームズ・ガンということで「どうなっちゃうんだ~~~???」と胸を躍らせてしまいますね。

ハーレイ・クインがかわいいという以外には特にこれといった見どころもなかった前作とは違い、ディズニーとあれやこれやあって傷心のジェームズ・ガン様がそれはそれはもうやりたい放題やってしまっている本作、あまりにもジェットコースター過ぎてついてこれない人もいたんじゃないかと思ったりもします。それでは行きます。

・タイトルの入り方うまいよね~
ジェームズ・ガン監督作品はそれほど多く見ているわけではないんですが(せいぜいガーディアンズくらい)、この人タイトルの入れ方がバツグンにうまいですよね。まあそこんとこ深くはガーディアンズの方でお話したいのでほどほどにしたいんですが、今作でも「おほ~~~^^」ってタイミングで「スーサイド・スクワッド」のタイトルが出てくるのでおほ~~~^^

・ちょっとやりすぎじゃない??
※褒めてます。
ただね、本当にやりすぎじゃない??
開幕からかわいいことりちゃんが無惨にもスカッシュじみたアソビのついでに爆発四散!サヨナラ!という始まりなんですが、そこからもう死ぬわ死ぬわの展開。
スーサイド・スクワッドのメンバーとして選ばれた色物ぞろいヒーローたちは開始10分もせずにほぼ全滅、「プライベートライアン」を彷彿とさせる上陸作戦のシークエンスは「いいかお前ら、こういう映画だぞ」というのをしっかりと伝えてくれるというか、言ってしまえば「もう!もうわかった!わかったから!!!」と必死になってしまうくらいにはアピールしているのでもう大変です、というかこっから最後まで「はい!はい!わかった!もうわかった!!もう!!!お前が天才なのは十分わかった!!!一回落ち着いて!!!おねがい!!!!!」みたいな感じです、これはね、見ればわかるのよ。

・ジェットコースター
よくオタクが好みがちな映画の表現として「全編クライマックス」だとかね、言われたりするじゃないですか。
あれがもうめちゃくちゃ嫌いでして、だって全編クライマックスなわけないじゃんと、あの「マッドマックス 怒りのデスロード」ですら別に全編クライマックスじゃないじゃんと、じゃあもうこの世に全編クライマックスな映画なんてないよと、「キングスマン」とかも割とそういう感じですけどそれでも別に全編じゃないじゃんと。
今作もまあさすがに全編ではないですけど、それに限りなく近いくらいにはほぼほぼクライマックスというか誰かしら死んでいるというか、もうね、ジェットコースターが登り切ったところから始まってそのまま終わるみたいな感じなんですよね。
そういうノリで進みながらも諸所に「一方そのころ」的なとーーーーっても親切なテロップで物語を整理するカットがあったりもするので不思議と見やすい。
どこかの誰かが言っていましたが「映像センスでゴリ押している」という表現がまさにぴったりな感じですね。

・ハーレイクインかわええ~~~
これは前作のダメな方でもそうでしたね。まあ他だとエンチャントレスが出てくるシーン(出てくるシーンだけ)はかっこよかったような気もする。
今作のハーレイちゃんも可愛さマシマシ、個人的に「バーズオブプレイ」がデッドプール2と被っててあんまりだったのでこっちの暴れ具合のほうがとても好きですね。てかつええなこの一般人。
捕まって拷問を受けているところから脱出~助けに来たメンバーと何食わぬ顔して合流の下りはアクションといい笑いといい全てが最高、このシーンだけでもお釣りがくるというものです。

・ラットキャッチャー2
いいですね~~、まず「2」っていう雑なネーミングからいいですね~~~。
制作時にジェームズ・ガン監督は「誰を殺してもいいぞ」と信じられないようなことをスタジオ側から言われていたようで、実際見ているときも「いやこいつら何人死ぬんだ……」と恐る恐る見ていたんですが、さすがにこの子は死ななかったですね。
と思いきや当初は死んでしまう予定だったらしく、監督がだんだんと気に入ってしまったがゆえに生き残る1人に選ばれたらしいです。代わりに死ぬことになったポルカドットマンさん、ナムナム。
ちなみにラットキャッチャー1の方を演じているのは色々とおなじみなタイカ・ワイティティさん、ぼくはこの映画を見る直前に「フリーガイ」を見ていたのにも関わらずこの人に気づきませんでした…………。

・ネズミ
終盤になると物語のラスボスたるでっかいヒトデ、「スターロ」が登場してこいつとの最終決戦が始まります。
これがまあめちゃくちゃ強くて、というかスーサイド・スクワッドの面々は一部のサメを除いておおむね一般人なのでこういうデカいのが出てくるとまあ無理なんですよね。
まあ映画的にハーレイちゃんがなんやかんやして最後は倒すんだろうなあと思っていて実際そういう決着にはなるんですが、その過程で重要な役割を果たしているのが先述のラットキャッチャー2が操る「ネズミ」なんですね。
ジェームズ・ガン監督作品で登場する最後のラスボスを「ネズミ」の力を借りて倒す……ネズミ、ネズミねえ……って感じですね。まあこういうことはね、考えるだけ無料ですからね。ディズニーに戻れて本当に良かった!!

・なんかもうその他色々(おわりに)
イドリス・エルバが演じているやつ(名前忘れた)の武器がアイアンマンじみててめっちゃかっこいいな!とか、ナナウエというサメ(サメ)がかわいくていいな!とかポルカドットマンお前そんな強いのかよ!とか、他にもめちゃくちゃ見どころ満載な映画なのでいい意味でとても疲れるんですよね。
さっきも名前出しました「マッドマックス 怒りのデスロード」を徹夜明けに4DXで見たあともたいがい疲れましたが、今作を見終わった後も同じくらい「ふへぇ~~~」となってしまいました。
とにかくジェームズ・ガンに首根っこつかまれて振り回される映画なので、それが楽しめるかどうかが全てですね。
ここまで書いてて思ったけどこの順位、低すぎない??もっと上でも良いな???

次回、74位は地上最大のショウ!なあの映画です。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。

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