私的映画ランキングトップ100をレビューする:Extra「トップガン:マーヴェリック」

棺桶ポイントだ!!

そのうちスタントで死ぬんじゃないかでもおなじみ、我らがトム・クルーズさんが主演を務めた80年代だか忘れましたけどその辺の傑作「トップガン」の正当な続編ということで作成されました今作。
こういう昔の映画の続編とかそういうのって「インデペンデンスデイ:リサージェンス」でとっても苦い思い出があったりもするんですけれどもね、今回はどうなるのやらということで期待もあったり不安もあったりといったところ。
コロナやらなにやらで延期されたりしつつもなんとしても映画館で公開したい!という思いが伝わってくる感じもしたりして、いやはやこれはIMAXだとかドルビーなんちゃらで見ればもう至高の映画体験と言っても過言ではないという仕上がりでございました。
まあここであれやこれや言っているのもあれですのでね、思いつくままに行きましょう。

・DANGERZONE!!!
これもうそのまんますぎて笑っちゃうまでありますね。
原作「トップガン」のイントロをそのまま現代風に再現していて、しかしここの戦闘機のあれやこれやサウンドがま~~~気持ちいいというかかっこいいというかね、IMAXで言うところの「ジェットエンジンの大轟音も!」ってやつをこれでもか!ってくらい鳴らしているもんでして、いや~普通の2Dで見たのが悔やまれるな~~!!
別に公開当時に原作を見ていたわけでは無いのにも関わらず、どこか懐かしさを感じさせるエモーショナルな画作り、というか今作は全編通して画がね、絵なのよね。
やってることは悪く行ってしまえば前作の焼き直しで、まーたこんなんすれば喜ぶと思ってるんやろ?ってひねくれた見方もできちゃうんですけども、そんな文句も言わせないくらいには画のパワーが凄まじいってもんでして、そりゃ映画館で公開するのに拘るわな~という次第でもありました。

・現代風トップガンというお話
映画館に向かうちょっと前くらいに前作を復習したんですけどね、これがま~~あんまりおもしろくないというか、戦闘シーンこそ「この時代にこんなのが撮れるのん!?」ってびっくりしちゃうくらいには圧倒されて、いやエースコンバットも顔負けですやんみたいなところもあったんですがね……。
いかんせんそれ以外の描写がTHE・80年代めいているというか、男臭いったらありゃしないんですよね、ちょっと見ていてうわっっとなってしまうレベル。
これは「ファイトクラブ」とかを見ているときも同じような感覚があったりしまして、映画としては面白いんだけど設定とか演出がちょっと古臭すぎるな……って今風の価値観に染まり切ってしまうとね、どうしても受け取りかたというのも変わってしまうものです。
そんなのもあって今作を見る前も何かと不安視というか、おっさんが作ったおっさん映画のリメイクだしちょっとアレだな…って思っていたのも束の間、マーヴェリックのマーヴェリックなところはそのままに、若者たち中心の新しい世代に焦点を当てたお見事なバランスで物語も進んでいくもんで、いやこれが一流…!!と完全に打ちのめされてしまいました。大変申し訳ございませんでしたということですね。
必要なものは引き継ぎつつ、アップデートするところは現代風にしっかりとアップデートされていて、特に訓練パートのレーダーがあれこれとかシミュレーションがあれこれとかいうブリーフィング的なシーンはね、やっぱこういうのをゲームで楽しんだりしているとロマンの塊なもんで楽しくて仕方ないというお話です。

・まーたやっとるわ
そんなんいうて褒めとりますけれどもね、やっぱり要らんところは要らんのですよこれは。
前作で言うところのビーチバレーがビーチアメフトになっていたり、名前忘れちゃいましたけどヒロインのお姉さんがペニーとかいうお姉さんにポジションを明け渡していたりしてね、いやこれは要らんのですよわかりますか??
映画として全体がめちゃくちゃに面白いもんでなんとかごまかしている感もあり、結局それやるんかい!というちょっとしたお笑いで済まされそうというのもありますけどね、要らんもんは要らんのだよ。

・バトルシップやん!!
そんなこんなで実現不可能なミッションを達成するべくあれやこれやしていくトップガンの皆様、そして本作最大のクライマックスになる大規模なエアバトルではこれまたお約束というかなんというか、やっぱりな!!という嬉しさもあったりする展開も備えてありましてね、やっぱ前作で失っている分今回はそうはいかねえぞ!!ってところで「原作超え」をやってくれるってのはとてもありがたいし面白いってもんです。
そんでもって一度は撃墜されてマーヴェリック……!となったりもしつつ、一打逆転のチャンスを待つ彼らが選んだ選択肢はあのF-14を繰っての戦場復帰!!いやそれミズーリやん!!バトルシップやん!!!
これね~~熱い演出ではあるんですけどね、なまじあのB級映画で似たような展開を見たことがあるばっかりにちょ~~~~っと安っぽく見えてしまったのが悲しいお話なんですよね、あっちを見る前にこっちを見たかったなあ……。
あとこれは余談なんですけどこの辺でやたらと重厚にアレンジされたDANGER ZONEが流れていてちょっと笑ってしまいましたね、今作に限らず明るい曲がこの手のアレンジされているとどうしてもこう、クスっと来てしまうな。

・アイスマン!!
あぶねえ忘れてた!!!
前作のライバルポジションにして最高のチームメイトでもあったアイスマン、今作では中の人の事情もあってかなり特別な役どころでもありましたけど、これがまた最高でございましてね…!
なんというかファンサービスと言ってしまえばそうなのかもしれませんけど、トム・クルーズ様がいかに「トップガン」を、そしてアイスマンを大事に思っていたのかっていうのがひしひしと感じられてね、彼の結末にはもう涙を禁じ得ないというのも仕方のないことというものです。
過去、グースとのあれやこれやに縛られ続けるマーヴェリックへ、あの時伝えられなかった言葉を画面越しに…という、静かながらもとても熱いやりとり、ここはね、こういうところはね、いくら男臭くたっていいんですよわかりますか??

・おわりに
もう戦闘機がグイーーーンってなってミサイルがバシューーーン!!ってなっててフレアがバババババってなってればそれだけで最高に楽しいという映画ではありつつ、しっかりと前作から繋ぎ、そして結ぶ素敵なお話でもありと、どこそこでとんでもなく高い評価をされているというのも納得の作品でございました。さておきフレアってそんなに万能なん??
トムクルーズ主演の作品って実はそんなに見たことないな~と気づいたりもしたので、時間を見つけて「ミッションインポッシブル」とかもシリーズ通してみてみたいものです、どうやら最新作も公開されるっぽいですもんね、めちゃくちゃ長いトレーラーが本編始まる前に流れててこれまた笑ってしまったぞ。

なんか手癖で次回、なんちゃらかんちゃら~って書こうとしてしまうな!
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。

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