私的ゲームランキングトップ100をレビューする 第80位「アンチャーテッド 2 黄金刀と消えた船団」

いま4を遊んでいるところです。楽しいですね。

「プレイする映画(B級)」でおなじみ、ノーティドッグだかそこらへんが出している有名シリーズの2作目です。
大海賊フランシス・ドレイクの末裔(自称)なネイサン・ドレイクを主人公にした3Dアクションゲームになりますね、あまりにもおおざっぱな説明だ。

本シリーズは全部で4作品出ていて、まあ世間の評価も2が一番高いっぽいです。
細かいこと書いてもシリーズやってないとちんぷんかんぷんかもしれないので早速思うままに行きましょう。

・最初からクライマックス
今シリーズのいいところですね、コテコテのB級映画を彷彿とさせるような急転換の連続はプレイしていて飽きません。
「いや、死ぬやろ……」みたいな状況から「マ~ジかよ~~~!」で生還してすたこら上っていくネイト君を見て苦笑いしつつもどんどんのめり込んで行けるバランス、腹立ちますね(いい意味で)。

・キャラ立ち
主人公のネイトを筆頭に、相棒のサリーやクロエにエレナ、レギュラーメンバーはさることながらポッとでの味方キャラやボス周辺まで、没個性なキャラクターは本当に一人も居ないのではないかというくらいですね。
B級あるあるというか小物はとことん小物に描かれているのもまた良し、カリスマのある悪役が欲しくなることもありますがそれはそれということ。

・音響
これは音フェチの自分にとってとてつもなく大きい要素なんですけど、隅から隅までSEが完璧です。足音が良いゲームにクソゲー無しとはよく言ったものです(言い始めたのはわたくしです)。どこを歩いてもどこをつかんでどこを登っても、こまかーーーくSEが切り替わって気持ちのいい音を出してくれます。銃を撃った時やリロードの時、紙をめくる音や水の音、枚挙に暇がないとはこのことですね。
実際の映画でも足音だなんだの音って大事だと思いますが、今作というか今シリーズはかなり意識して映画っぽい音を出しているような気がします。

・ロケーションがあまりにも多い
アンチャーテッド1作目はどっかの森!みたいなところであれやこれやしてそのまま話が終わったような気がするんですが、今作から最新作までずっと世界中のありとあらゆるところを行ったり来たりしながらお宝ハントを進めていきます。映画で言うならジョンウィック2みたいな感じですね。
実際にその地に言ったことがあるわけではないのでなんともではありますが、とにかく旅感が強いのでそこらへん歩いてるだけでも楽しいというもの。そういう観光モードみたいなのもあれば面白いかもしれませんね。ネイトくんあっちこっち行けるし。

・ストーリー
先述のとおり世界をまたにかける壮大なトレジャーハントをするのが今シリーズの醍醐味ではあるんですが、いかんせん壮大過ぎて途中ちょっと覚めちゃったりすると大変なんですよね。(これそこまでして手に入れるようなもんか??)という疑念を持つとえらいことになります。まあ今作に関してはチンターマニ石とかいうもののおかげで宝探し以外にもなんとかしなきゃという目的があるのでそれはそれということ。

・登るとこ探しゲー
ここからちょっとアレなところに入りますが、シリーズ通してやってることは「登るとこ探す」→「敵が出てくる」→ちょっと謎解き→「登るとこ探す」の以下ループです。
そういうゲームだからと言えばそれまでですが、さすがにシリーズ4作とものなると多少のマンネリ感は否めませんね。
これもゲームシステムの都合上しょうがないといえばしょうがないんですけどご都合主義的な「いかにも登ってくださいといわんばかりなでっぱり」が露骨にくっついているとちょっとばかし「おぉ…w」ってなっちゃいますね。あとたまーーに「いやそこは登れんのかい!!」みたいなのもある。

・最後の方変な猿みたいなのが出てくる
B級映画っぽいと言えばぽいのでしょうか。
1作目もそうだった気がしますが終盤になると謎のバケモノみたいな敵がワラワラと出てきます。
そういう展開が好きな人は楽しめるかもしれませんが、進め具合的にそろそろ人間との銃撃に飽きてきたところに無駄に動き回るタフなバケモノが出てくるとちょっと個人的にはしんどいかな……って感じでしたね。
3は確かそんなことなかったような気がするので、4でも出てこなかったら嬉しいなと祈るばかり。

・ラスボスがおもんない
これも最早シリーズおなじみというかお約束というかそんな感じになりつつあるんですかね。
ネイトくんもあくまで常人、スパイダーマンやキャプテンアメリカではないのでアクションにも限度があります。
というのもあってラスボスとのタイマンはあまりアツい感じしないですね。ワンパターンな攻略になりがちなのも一因かもしれない。
いっそのこと最後のタイマンはパンチアウトみたいな別ゲーにしちゃえばいいと思わないことも無いですね、4だとクラッシュバンディクー遊べるし。

・やめどきが分からない
良いところです。いいところではあるんですけど困っちゃいますね。
このゲーム恐ろしいほどにロードが少なく、チャプターの区切りもス~~っと入ってくる上先述の通りだいたいクライマックスなので「このチャプター終わったらやめよ」が通用しません。ベヨネッタ2とかでもそんな感じでしたね。これは嬉しい悲鳴なので良きかな。

・おわりに

最近実写映画化も決まり(主演はあのトム・ホランド!)、セールも頻繁にやっているイメージなので入りやすい作品じゃないかと思います。
操作もわかりやすくお話もわかりやすい、癖のある要素もそんなに多くないということでまあどこそこで賞を取るのも納得と言った具合ですね。
ただSIEさんはネイトくんをソニー版スマブラみたいなアレに出すのはやめてあげてください……。

次回、79位はWARNING!! WARNING!!(ブォーン ブォーン ブォーン パーン)なゲームです。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?