私的映画ランキングトップ100をレビューする 第35位「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」

SJHUとかいうやつ、どうなってしまうんや……。

スターウォーズに並び立つファン戦争でもおなじみ、エヴァンゲリオンシリーズの新劇場版シリーズのさらに完結作ということで、もはや説明不要ですね。
ざっくり25年ちかくもあれやこれやしていたシリーズが完全に終わるということで苦節8年、間に「シン・ゴジラ」なる名作を挟んだりもしながらもようやっとこさ公開されてそれはそれは話題になっていましたね。
個人的なお話をするとエヴァにはそんなに思い入れがあるというわけでもなく、新劇場版を全部さら~っと見ている程度なのでね、あんまりうるさく言われると泣いちゃいますのでご容赦といったところ。
せっかくなので新劇場版4本まとめていい感じにお話しできればな~という感じでそれでは行きましょう。

・宇多田ヒカル天才すぎ問題
新劇場版の1本目「序」のトレーラー的な奴を見た瞬間にもうスバーッ!!っと「こりゃとんでもない作品になるんだな」と脳が理解してしまったのが何を隠そう宇多田ヒカルの「Beautiful World」ですよ、これすごくないですか?
今までエヴァンゲリオンの主題歌ってそら何本か出されているんですけどなんて言うんですかねこの曲の「エヴァ感」っていうかね、まあ新参者が偉そうに言うのもアレなんですけど多分理解してもらえると思います。
そんでまあ色々あって今作の「One Last Kiss」も聴いた瞬間もう天才や~~~!!とあっぱれ、なんで??なんでこんなエモーションな歌を作ってしまうのん????
悲しい話をするとすればこの歌は宇多田ヒカル以外の人間が歌うとただのオットセイになってしまうというお話、オッオッオッ。

・好きな使徒とか
アニメ版には使徒にそれぞれ名前があって新劇場版には数字が割り振ってあるだけで~みたいな差こそあるらしいですが、見た目とか設定とかはおおむね共通しているっぽいので名前で行きます。

・ラミエル
みんな大好きラミエルちゃん。
「序」最大の見どころであるヤシマ作戦での主な敵になりますけどもまあ上手いこと作りましたねこの使徒。
幾何学的な見た目もさることながら、一押しはその駆動音とでも言うんですか?あの謎めいた音、あれがたまらなく気持ちいいですね。
外部からの攻撃は一切受け付けず、一瞬だけ露わになるコアを狙って攻撃といういかにもゲーム的な設定もこの手のオタクとしてはジャストミートなところ、推せるぜ。

・ゼルエル
新劇場版「破」で登場したたしか第10の使徒とかそこらへん。
戦闘能力がバカ程高く一部ではトイレットペーパーだと呼ばれているとかいないとか。
こいつの良いところはもう単純に「めちゃくちゃ強い」というところに尽きるんですけど、戦闘シーンも込々でここら辺のシークエンスはとてもいいですね~。
後述するんですけどそもそもマリちゃんが最推しというのもあって2号機のビーストアウトやらなにやらもとてもアチアチ、そんなこんなでも倒せないゼルエルはさらにアチアチといった具合。
どうやって倒したのか忘れちゃったのでアレですけどね、あんまり動かずにトイレットペーパーで戦う感じのビオランテ感もよきです。

・その他の使徒たち
名前は覚えてないですけど水飲み鳥みたいな使徒とか、ただ落ちてくるだけの使徒とか、あの辺いいですよね。
特にあの落ちてくるだけのやつ、落ちてくるだけなんかい!っていうのがね、まあ何かっていうと妖星ゴラスってワケ。

・そういえばカヲルくん
彼も使徒なんですっけ?「Q」は公開当初大分荒れに荒れていたみたいですね。
自分は今作が公開されてから「そういえば破まで見てたけどQ見てねえな」つって見返したんですけどね、言うほどか??
まあそのアレですよね、MCUで言うところのインフィニティウォー的な終わり方するので「どうなってんねん!!」って思うのは分かります分かります。
あと全体通してひたすらシンジくんが可哀そう…まあこれはエヴァ全部そうだし今更かというお話でもある。
さておき彼のシンジ君愛はすごいですね、願わくばそのままくっついてマリちゃんはアスカさんと何でもないです。

・マリさん
好き~~~!
推せるぜ。ということで新劇場版から登場の悪く言えばポッと出キャラですね。
しかもまさかまさかの正ヒロイン枠を獲得するということで、まあ人によっては(というかアスカ派にとっては)結構ダメージを受けたりもするんじゃないですかね、ケンケン事件とかね。
「破」での登場からよくわからないけども何かを握っていそうなオーラをずっと出しながら、最後の最後で明らかになったのはお前もユイが好きだったんかい!!という裏話。
メタいお話をすると監督の庵野秀明の現実におけるうんぬんかんぬんがあるらしいですが、それはさておき見た目もかわいいし女の子スキーというのも良いし戦闘スタイルもアツいということでもう完璧よこれは。
最終決戦前のなんか色々食ってn+n+n+n~みたいになってるとこ、ちょっと笑っちゃったとこありますけど特撮っぽくていいですね、大好きです。
あとこれは余談なんですけどシンクロ率∞とかそこらへんもなんかクセ~~とは思いつつもなんというか、これがいいんだよ!って感じで大好きです、大好きですよね??

・庵野秀明ワールド
この監督さんすっごいですよね。
「シン・ゴジラ」見た時もそうなんですけどもう映像の全てが「庵野秀明だ……。」で説明できてしまうのがすごい。
今作は冒頭の戦闘シーンこそゴリゴリのロボットアクションもの感があるものの、その後の村のシーンとかヴンダーのあれこれとかもう最後の方は庵野秀明が庵野秀明を両手に持って殴りかかってくるかのような庵野秀明ぶり。
この手の演出が好きな人にはたまらない…というかこの作品を見ている人は恐らく全てこの手の演出が大好きでしょうということで、たまりませんね。
今後は「シン・ウルトラマン」「シン・仮面ライダー」を経てユニバースとして作品群がクロスオーバーするらしいですけど、これゴジラとエヴァどうするんや……???

・救済のお話
「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」で描かれた物語もそうだったんですが、複数の作品を一気に救済してしまう作品として今作をとらえるとそれはそれは凄いことをやっているみたいですね。
自分はアニメ版の最終回が「おめでとう」なことと、劇場版がちょっと前にもう1本あったことを知っている(見てない)くらいなのであまり直接は分からなかったのですが、映画終盤の流れはそこらへんも含め、まさしく「さようなら、全てのエヴァンゲリオン」という趣だそうです。
かくして25年、四半世紀にわたるエヴァンゲリオンのオタクたちは無事卒業式を迎えることができたのでした、めでたしめでたし。
アスカ過激派の人たちってどうなってしまったんでしょうね

・おわりに
以前のエヴァンゲリオンがどれもこれも終わったのに終わってないというか、終わってないのに終わっちゃったということで、今作できっぱりと幕を下ろしてくれたというのが一番の喜びというか、「ありがとうございました」ってことですよね多分ね。
シリーズにそこまでの思い入れが無い自分ですらとんでもない「終わり」を見せつけられたな~と感傷に浸ってしまうので、ファンであればあるほど味わいも深いんだろうと思うとちょっと悔しいというか羨ましいですね。アスカ派は置いといてね

次回、34位は青タヌキ夢の8頭身でおなじみなあの映画です。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。

                               

                                終劇


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