私的ゲームランキングトップ100をレビューする 第67位「ダークソウル2」

どうだろう、見えるだろうか?

丁寧に殺す、硬派な3DアクションRPGでおなじみフロムソフトウェアが贈る、いわゆる「ソウルシリーズ」の2作目(3作目)です。
前作の「ダークソウル」はつい最近どっかの賞で「史上最高のゲーム」に選ばれていたりもしましたね。ほんまか??混沌の苗床さんの前でも同じこと言えるか???

ソウルシリーズは全作品トロフィーコンプリートまでしっかり遊んでいるのでそれぞれへの思い入れも強いというもの、最近短めの内容が続いているのでがっつり語れるといいですね、それでは。

・装備が沢山!
これは他作品にない強みです。
お洒落な防具やネタ要素のある防具、誰が使っても強い武器だったり産廃武器だったり、一癖あっても使いこなせば超強力な武器だったりと、キャラクターのカスタマイズ性がとても高いのは評価点として挙げられると思います。
魔術や奇跡、呪術のバランスもまあ産廃こそそこそこあれどバラエティに富んでいるので良しとして、対人には触れていないのでなんともなところではありますがそっちのバランスもシリーズ屈指らしいです。

・圧倒的な冒険している感
各所でソウルシリーズ最低だのクソ2だの言われ放題な感もある本作ですが(一理ある)、その一方でアクションRPGとしてのクオリティは高いというのも方々で言われていることではあります。
特に今作の評価点としてはマップの多さを挙げたいところ。拠点になる「マデューラ」を中心に、割と高めの自由度で様々な趣のあるマップを探索できるというのは他作品と比べても一つ抜けているポイントじゃないかと思います。
前作の「ダークソウル」や続編の「ダークソウル3」もそれはまあ広々とした世界観のゲームではあるんですけど、ロケーションの多さ的には2に及ばないんじゃないですかね?まあその分取っ散らかっていると言われたらクーンとならざるを得ない。
ただ好きなマップもたくさんあるので、以下で少しずつ語っていくとしましょう。

・隠れ港
序盤のマップ、「ハイデ大火塔」をクリアすると進めるようになる、全体的に薄暗ーいステージです。
ここは辺りを明るくするたいまつの仕様を前提にした作りをしていて、まあそれが今作のたいまつのシステムとあまり噛み合わせが良くないというのは確かにそうなんですけど、それを差し引いてもこのマップは雰囲気がとても良いですね。
どういうあれこれで隠れているのかはちょっと分からない部分ではございますが、海賊の拠点的な趣と終盤の船に乗り込んでいく辺りは探索の楽しみも加速していってよきです、水のグラフィックが終わってるのはそれはそれということ。クリアした後に忘却の牢に繋がってるのも世界観的に〇。

・クズ底~黒渓谷
わかる!わかるんだぞ!クソマップだと言いたいのはとてもよくわかる!
でもここの雰囲気めっちゃ好きなんですよね、病み村とか腐れ谷とか、なんというかこう木板を組み合わせて足場にしているあの感じ、とても心をくすぐられませんか?
だいたいクズ底がクソなのはたいまつのシステムがクソなだけであってステージ自体に罪はないと思うんですよ、よく3のシステムで2遊びたいとか言われているのもそういうことじゃないですか??
黒渓谷だってそりゃ毒吐き地蔵がクソなのは認めます、でもやっぱ雰囲気いいじゃないですか??
普通に進めてたら到底気づけない隠し通路に巨人のあれやこれやがあったり、迂回路に篝火があったり、探索の喜びも十分だと思いませんか?
いやまあクソマップなのはクソマップなんですけどね、そういうところが好きよ。

・アマナの祭壇
いや~~わかる皆まで言うな!!このマップはクソマップ!まごうことなくクソマップだ!!!
でも!!!でも!!!!きれいじゃん!!!!!めっちゃきれいじゃんか………!!!
こんだけいい雰囲気しててめっちゃキレイで、水場の感じとか建物の崩れてる感じとか、「いやそもそも何を祭ってたの?」とかいうアレとか、良いじゃん!!!
クソマップなのはもうそれはそれはそうなんですけど、どうしても好きなんです!!!まるで恋人にDVされてる人みたいなこと言ってる気がしますが!好きなものは好きなんです!!

・王城ドラングレイグ
国境の長いトンネルを抜けると、そこは(ボーーーーン)「王城ドラングレイグ」でした。
あのボーーーンの入り方、シリーズで一番好きかもわからんね。
アノールロンド以来もはやおなじみのハリボテ城だというのはわかる、わかるんだけどさ、やっぱ雰囲気が良いじゃん……それだけでぼくは幸せなんだよ………。

・凍てついたエス・ロイエス
はい出ました名前がかっこいいマップランキング1位です。
クソ2のDLCはどれも高めの評価を下されているような気がしますが、先に言っちゃうと個人的にはどれもあんまりな感じです。
そんな中でもこのエス・ロイエスはマップ名から始まってその演出も何もかも完璧と言わざるを得ません。ただしチャレンジルートてめーはダメだ。
もう入ろうとしたところからかっこいいですもんね、「エス・ロイエスに踏み入る者よ、去りなさい」とか「アーヴァはあなたを見ています」とか、「アルシュナの封印が解かれ、エス・ロイエスの風が止んだ」とか、いちいちかっこいいのよ、ほんで手に入る武器もね「エス・ロイエス」て名前つけちゃうのはそれもう反則だよ~~~。

・バラエティ豊かなボスたち
今作の特徴というか、戦えるボスの数がすっごい多いですね。
前作を受け継いだ四王を中心に、倒さないといけないボス、別に倒さなくてもいいボス、良ボスクソボス色々そろい踏みです。
やっぱり思い入れがある連中もいるのでちょこちょこ語っていこうと思います。

・呪縛者
お前DMCから来たな?

・忘れられた罪人
シチュエーションすっごい良いですよね。あの見てくれでイザリスのソウルを継いでいるというのもよい。1周目に限れば正統派タイマン勝負なのもストレスが少なくて〇、ただしたいまつ関連のあれこれと2周目以降のモブ追加だけは許されない。なんで今作はこうも残念なところが多いんだ……。

・警吏のチャリオット
クソボスだらけの汚名を受けがちな今作でおおむね高評価を得ているイメージがある希少なボスです。
実際戦っていても楽しく、謎解きの面が強いボス戦というのは今後のシリーズでも珍しいのでありがたいところですね。
ただお前、ゼルダに出てたよな???

・穴のデーモン
流石に弱すぎませんか?パワーゲイザーとか後隙長すぎて笑っちゃうぞ。

・公のフレイディア
名前めっちゃかっこいい。
戦闘もリマスター版だとたいまつ大活躍で楽できるのでまあまあってところですね。
ただしクモが気持ち悪すぎるのでそれはそれということ。

・デュナシャンドラ
名前かっこいいシリーズその2。
あと曲もめちゃくちゃかっこいいんですよね、ポッと出だとか、お前誰?とかデュナシャラゴアだとかクソ雑魚だとか、好き放題言われているところもありますけど、武器とか動きとかムービーとかさ、かっこいいんだから良いじゃんね、「Now be one with the Dark」とかさ、フォースとともに~みたいでさ、かっこいいじゃん。

・騎士アーロン
DLC第2弾のボスは良ボスそろいですね~。
こちらはノーダメ撃破で特殊な演出もあるというアクションゲーマー垂涎の仕様、タイマン戦闘かつ武器も刀でまるでSEKIROのボス戦みたいで面白いです。ただしチャレンジルートの道中が怠すぎるのでそれはそれということ。

・煙の騎士
もっぱらレイムと呼ばれていますね、博麗の巫女かな??
こちらも一応ギミックこそあれどタイマンなので戦っていてアツく楽しい系ボスなのが良き。あと色々考察されてますけど多分左利きですよね(査定UPポイント)。
今見るとモーションが2特有のモッサリで悲しくなることもありますが、作中屈指のイケメンボスな事には変わりありません。

・灼けた白王
こいつは文句なしの左利きですね(査定UPポイント)。
DLCのトリを飾るボスということで演出もかっこよく、ボス戦に入る前の前座もそのステージ攻略の流れからして激熱、先述の「凍てついたエス・ロイエス」が高評価な理由の一端です。
こいつを倒すことで得られる装備も一応呪いの克服ということで、ないようであったりするストーリーにそれなりの結末を用意してくれたというのも嬉しいところです。

・クソ2がクソと呼ばれるその所以
褒めるとこは褒めたので、あとは文句言います。
他にも武器が沢山あって楽しいとか、強化アイテムが沢山入手出来て楽しいとか、篝火の探究者という発明だとか、良いなと思うポイントはまあまああるんですけどそれはそれ、今作がソウルシリーズで最低と呼ばれるのにはちゃんと理由があるものです。

・モサソ2
一挙手一投足がとにかくモッサリしてるんですよね。
どうやら武器のモーションなんかは1作目より速くなっているものもあるらしいですが、どういうわけかモッサリに感じてしまう。回復アイテムを使うときやローリング関連なんかはもう露骨に遅くなってるし、霧を抜けたりレバーを引いたりなんやかんやの動作もいちいちもっさりもっさりしていて「おっせぇ」と感じてしまいます。

・無敵時間
ステータス「適応力」の実装によるローリング無敵時間の現象、その他で言うと前作と3では存在している霧を抜ける際の無敵だったりレバーを引いているときの無敵だったりスタブ中の無敵だったり、こういうのが2では一切ないです、なので強引に霧に触れて逃げるとかレバー引いて仕掛けだけ動かして死ぬとかいうプレイングが不可能になってます。
よくこの仕様を擁護する意見として「お前はレバー引いたら無敵になるのか?」とか言ってるバカが居ますが、じゃあお前はでんぐり返ししたら無敵になるのか???
そもそも3で復活してるので公式もこれはやっちまったと認めているんでしょう。

・システムの粗さ
さっきから何度か触れていますが特に顕著なのは「たいまつ」ですね。
なんかもう説明するのめんどくさいのでアレなんですけど時間制限と再点火が必要なのともうその辺要らなくない?というお話です。
後の作品では武器カテゴリとして実装されたりして実質無限になったのでこれもトチってるってことですかね。
他にもエスト瓶使うのがバカ程遅かったり敵キャラの意味わからん移動速度や旋回速度などなど、「お前それは無理があるやろ」というところがちょいちょいあります。

・熔鉄城
難易度調整ミスってません?まあ高難易度は別に問題視するようなことじゃないと言われればそれはそう。
それより有名なのはエレベーターですよね、土の塔を登ってたどり着いた先のエレベーターが昇って行ったさらにその先に溶岩に沈んだお城があるという。このエレベーターを逆にしとけばこんなに言われることもなかったろうに……。

・アマナの祭壇
これはね、もう言い逃れできないクソです。
細かいことは言いませんがクソです。ステージ自体は好きなんですけどね、これはクソです。

・DLC3のチャレンジルート
これももう擁護できないクソです。
視界を遮られる吹雪+ランダム出現の強エネミー、それでいて道中は探索要素も少ししかなく単調極まりない展開、最後に待ち受けるボスはクソボス2体との同時戦闘、これはね、文句言われてもしゃーないですよ、しゃーない。

・おわりに
あれやこれや文句垂れたりしていますが、間違いないのは今作は「めちゃくちゃ面白い」ということ、これはね、勘違いしないでいただきたいところですね。
ただしダークソウルというシリーズの作品としてさすがに無視できない欠点が複数あるというだけで、普通に遊んでいて普通に楽しいというか、めちゃくちゃ楽しいのもまた事実。そうじゃないと何周も周回したりトロフィーコンプリートしたりしないですからね。
まあ愛憎は表裏一体ということでここはひとつ。うまくまとまったな!!

次回、66位はこれまた賛否ありそうなサバイバルホラーの5作目です。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。


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