私的映画ランキングトップ100をレビューする 第66位「キャロル」

空から落ちてきたみたいだわ~~^

テレーズ(ルーニー・マーラ)とキャロル(ケイト・ブランシェット様)の女性同士の恋愛を描いた超エモーショナルな作品。
どうやらカンヌ国際映画祭でも高い評価を得ていたご様子ですね(確かにフランス人が好きそうな映画)。

特にこれといって山があったり谷があったりするような映画ではないのですが、全編通して漂うひたすらな「エモ」に心を打たれずにはいられませんね、もはやエターナルズならぬエモーショナルズと言っても過言では無い、何を言っているのか分からない。
なんだか短くなるような気がしてなりませんが早速、思いつくまま行きましょう。

・ケイト様~~~^
今作の2大主人公の一角、タイトルにも名前があるキャロルお姉さんを演じているのがご存知ケイト・ブランシェット様です。
他の世界ではオーディンの娘としてラグナロクを起こしたり、オーシャンズな宝石泥棒を手伝っていたりもしましたね。
夫婦の関係がヒエッヒエな人妻という設定で登場するんですが、これがもうたまらんですね、使用人のお姉さんと何やらいい感じだったり、お前はモーガン・フリーマンか?と言いたくなるような人生のアドバイスを後述のテレーズにかましていたり魅力マシマシです。
こういう表情で語る系の役者さんは本当にすごいですね~~、トワイライトみたいな名前の映画みたいにただ見つめ合ってるだけのやつとは訳が違うぜ。

・ルーニー・マーラ様~~~^
もう1人の主人公のような立ち位置のテレーズちゃんも負けじ劣らじなキャラクター、ちなみに演じているルーニー・マーラさんは今度ギジェルモ・デル・トロ監督作品にケイト様とセットで出演するそうです。デルトロ貴様!わかってやっているな!!
キャロルがキャロルで旦那とのあれやこれやでもうヒエッヒエな一方、テレーズもテレーズでかれぴと一緒にいるよりどうやらキャロルと過ごす時間の方がええやん?な雰囲気。まったくも~こいつらってば~~~。
なんやかんやあってキャロルお姉さんといちゃいちゃしている間、そのあと男共の邪魔が入ったりして色々あったあともとにかく一図、キャロルへの思いを捨てきれないまま迎えるラストのレストランのシーンはもうね~~フランス人が好きそうな終わり方するよね~~~~。

・時代設定のお話
なんかキャッチコピーというか映画紹介的なところに「禁断の恋愛を」とか言うのがちょこちょこ書かれておりまして。
今のご時世女性同士の恋愛なんて珍しいもんでもなかろうと思ったらこの作品は1950年代辺りを舞台にしているらしいです、おったまげたぜ。
まあ確かに出てくる車とか髪型とか古くせえな~とは思ってたんですけどね、そんなに古いとはね。
あと同性とかそういうの以前に片割れは夫がいてもう片方もかれぴが居たんでしたね、醜い男衆のことなんて意識になかったのでそんなもんすっかり忘れていましたね。
それはさておき昔ながらの、いわゆるスマホやら携帯電話以前特有のちょっとこうスムーズにいかない連絡の取り方もいちいちかわいくてエモーショナルズですね、これはもうラミン・ジャヴァディなんじゃないの??やはり何を言っているのかわからない。

・フランス人が好きそう
何度か言ってますけどこのフレーズ、まあ読んで字のごとくというかカンヌ国際映画祭ってこういう感じのエモーショナルズな映画が評価されがちなイメージありません??
「タクシー・ドライバー」とか「ダンサー・イン・ザ・ダーク」とか「万引き家族」とかね、ほら、そういうのですよ。
バカにしてるってほどでもないんですけどなんというかね、こうゆったり系社会派映画というかなんというか、うまいこと言語化できないのでひっくるめてフランス人が好きそうってね、言ってます。

・おわりに

案の定短くなったな~~。
この手の映画はしんみりしっぽりと見るようなものなのでこうアツく語るのが難しいんですよね。
と思っていたらちょっとググるとどうやらこの映画はどこそこでカルト的な人気があるらしく、まるでサメ映画界隈のように信奉を集めている一面もある様子です、サメ映画界隈って例えるとどうもバカにしている感が出てしまっていけませんね。
ゆったりとしていてしかもまあまあ苦しい展開もあるので気軽に見れるような映画ではありませんが、その手の性癖に刺さったりする人にはもちろん、演技の方も圧巻なので当然見る価値のある作品と言えますね。

次回、65位はパンツァーフォー!!!なあの映画です。こっちもゴロゴロしてて年明けになるかもしれねえな!
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。



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