私的映画ランキングトップ100をレビューする 第3位「スパイダーマン:スパイダーバース」

コンニチハ~ハジメマシテヨロシク~~~

続編のアクロスなんちゃらが楽しみすぎることでもおなじみ、とんでも映像表現が楽しめる「スパイダーバース」アニメシリーズの記念すべき1作品目になります。
向こうで公開されるや否やとんでもなく評価が高く、アカデミー賞でも長編アニメーション賞でしたっけ?あれを獲得して鳴り物入りでの日本公開という流れだったような記憶。
IMAX3Dで見ることができる映画の中でダントツに面白い映画なもんですので、是非ともリバイバルしていただけないかな~と思いを馳せつつ参りましょう。

・見たことねえ!!
こんな映像体験初めてが過ぎる!!!
もう初見の時はお口があんぐりとしてふさがらないというか、もう出てくる映像の全てがアレなんて言うんですかね?コミックと実写とCGの融合というか、なんつーか今日、CGの技術とかアニメーションの技術に暫くの間ブレイクスルーも起きていないわけで、やれCGがすげーだの作画がすげーだの言われていてももう見慣れてしまったな~って思ってたんですけどね。
これはちょっと格が違いすぎるな…というか、まだアニメーション作品でこんなことができたんだ……という幸福感が凄まじい映画でして。
特にIMAX3Dでの映像体験はまさしく文字通り筆舌に尽くしがたいというもの、吹替と字幕でいろいろ派閥はありそうなもんですが、ぜひIMAX3D字幕でね、見ていただきたいものです。
どうしても吹替を見たい人は先にそっち見てからにしましょう、でないと後で2Dで見てもちょっと寂しい思いをしちゃうのでね、まあぼくがそうだったんですけど!!!!!

・圧巻のアクション
今作は物語的にはいってしまえばいつものスパイダーマンというか、キングピンというこれまたおなじみな悪役が企んだことをきっかけにマルチバースの扉が開き、やってきたいろいろなスパイダーマンと協力してキングピンをやっつけるぞ!ついでに元居た世界にも送り返すぞ!ということになります。
んなもんでお話としての見どころっていうとまあ…マイルズくんの成長だとか、キングピンにもキングピンでいろいろあるんやなぁとか、まあその辺が気になる人は楽しんでいただいて、個人的にはもうそんなもんどうでもいいというか気にしていられなくなるほど上質なアクションシーンがね~~たまりませんね!
序盤から最後までアニメだからこそできるド派手で爽快、荒唐無稽なアクションにちょこっとお茶目なコメディ要素があったり、エモーショナルなシーンがあったり、緊張感でドッキドキなシーンがあったりと、2時間そこらの尺の間に色んな趣のバトルがあってこれまた素敵というものです。
個人的なお気に入りは何といっても今作のヒロインことスパイダー・グウェンの登場シーン。イケイケなギターBGMと共にドック・オクを圧倒して登場するアレね~~~もうあそこだけ何回見返したか分かんねえな!!!

・スパイダーバース
マルチバースの扉が開くなどというと直近のMCU作品「マルチバースオブマッドネス」とか「ノーウェイホーム」とかでもそんな感じでしたが、今作はその走りというかなんというか、思いっきりそれを題材にしていてここも面白いところです。
様々な世界からやってきた様々なスパイダーマンとドッタンバッタン、それぞれ当然思い入れもそれなりにございますので、ちょっとずつお話していきましょう。

・Bの方のパーカー
本作で最初に登場する別のスパイダーマンということと、別の映画「ヴェノム」のクッソ長いエンドロールで先行公開されていた部分にも登場しているので何かとなじみが深くなる彼。
吹き替え版の中の人が中の人なこともあってずいぶんとメインキャストめいた扱いをされていて、今でこそやさぐれぽっちゃりなビジュアルですがなんやかんや一番スパイダーマンっぽいのがかっこいいところでもあります。
年齢を重ねていることでどこかアダルティな雰囲気があったり、マイルズくんにウェブシューターを使ったスイングだとかあれこれを教えるシーンがとてもエモかったりと見どころも多め。終盤もすっかりヒーローとして漢を見せてくれるので、まあなんというか、王道ですわな。

・グウェン
こちらも序盤から登場していて実はBの方よりも先に出会っている気がしてきたな??
こちらはマイルズくんと同年代にも関わらず、こと戦闘能力に関してはBとか後述のノワールにも引けを取らなさそうなのがこれまた良き、いや~強いお姉さんはいつでも最高なんだよな~~^
先述の登場シーンもさることながら、終盤のあれこれやエンディング前のヒロインめいたムーブなど、今後の「スパイダーバース」の世界でまだまだ活躍してくれそうなのが非常にありがたいし楽しみですね。
何ならエマ・ストーンが実写でなんやかんやしてくれてもいいんですけどね~もうあんなことこんなことできたんだからこれくらい余裕でしょう??

・ノワール
出落ち芸と言ってしまって良いものか。
年代が年代ということで彼の周りは否応なく白黒になってしまうという、これまたアニメだからこそできる表現で面白いわ~~といったところ。
あんまり戦闘面で活躍していたような印象はありませんが、ルービックキューブと絡めて色々やらせるの、アレ上手いわな~~思いついた人はもうニヤニヤが止まらんのだろうな~~。
元の世界へお土産感覚で持って帰っていましたが、いつの日か完成させていると良いですね、ちなみにぼくは2面揃えるのがやっとです

・ペニーパーカー
ハナ・ソングか??
未来からやってきてクモめいたロボットを操るじゃりン子チエ日本アニメっぽい女の子。
ノワール同様時代が時代なのでヒーローキャラクターとしての性能がとても高く、作中でも痒い所に手が届く万能キャラといった趣でした。
ロボットに乗って戦うというのはいつ、どこであってもやはりロマンがあるというもので、クライマックスのええと…スコーピオンだったかな…なヴィランとのバトルのなかなか熱くて楽しかったような記憶がありますね。

・スパイダーハム
コメディ要員かと思ったらまあまあ強くてびっくりしたぞ。
まあこの手のキャラクターはクソほど弱いか予想外に強いかの2択ですもんね、スクィレルガール的なね。

・ファンへの目配せ
この映画って多分原作コミックファンと実写映画ファンのゲームのファンとアニメのファンと…その全てに対して「ほらよ!これが良いんだろ!!」をとんでもない勢いでぶん投げてくれる映画なんですよね。
思い出せるだけでもサム・ライミ版スパイダーマンのあれこれとか、マーク・ウェブ版のあれこれとか、アニメ版のアレとか、原作のアレとか、そもそも映画全体を通してコミックス・コードが表示されてるもんでもうね、これ自体が1冊のコミックですからね。
ある種のメタ構造のような形をとりつつ、すべての人たちの中にあるスパイダーマンをつなぐという意味でも、今作は「スパイダーバース」なのかもしれないな……上手い事言ってやったぜ。

・本作を彩る音楽
これがまたオシャレなんよな~~~。
今作のアニメと併せてねこれもまた「エターナルズ」みたいなこと言いますけど、カットの一つ一つが「絵やん」ってなるんですよね、いやまあ絵なんですけど。
夜のニューヨーク、摩天楼を真っ逆さまに落ちて行ってスイングする黒いスパイダーマンと、それに合わさったええと…「Whats up danger」でしたっけねあれは、もうめちゃくちゃかっこよくてね~サントラ無限に聴いちゃう。
その他でも「Sunflower」とかもいいですね、おじさんとの思い出の曲なのか作中でもちょいちょいマイルズくんが口ずさんでいたりもして。
日本語版だとエンドロールでなんかやたら高い声がご自慢の…ちょっと存じ上げないんですが…な人たちが歌を歌っていましたね、まあ、ええんでない??

・おわりに
なんか短くねえ??
めちゃくちゃ好きで映画館では3回くらいみたしその後も配信で何回も見てるんですけどね~。
いかんせんこの映画の最大の魅力である至高の映像体験がね、IMAXシアターがないと楽しめないっていうのがとても残念でなりません。
ドック・オクが登場してからグウェン参戦までのところとかもうここの良さだけで1本記事が書ける…かどうかは怪しいですけど本当にめちゃくちゃに楽しくてかっこよくて幸せなアクションアニメムービーですもんで、みんなでリバイバル上映されることを期待していましょう。
というか今度続編やるんだったらその辺でね?もっかいね?お願いしますよ~~~!

次回、2位はHit me Hit me Hit me!!!なあの映画です。そこ?
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?