私的ゲームランキングトップ100をレビューする 第49位「星のカービィWii」

支配してアゲルヨォ…ぶっちゃけあの曲より好き。

発表から発売まで実に7年も要したことでも一部で有名な、世代別覇権ハードWiiにて満を持して登場するカービィシリーズ本編でございます(どうやら20作品目という節目らしい)。
ついこの間「ディスカバリー」の詳細が発表されたりとアチアチな時期ですね。
相当な難産であった一方、それだけ高品質な遊びが詰まっているのも特徴と言ったところ。
新要素とファンサを程よいバランスで混ぜ込んでいる2Dアクションの傑作ですので早速行きましょう。

・グラフィックなりなんなりの向上
この1作品前の2Dカービィってどれですかね?USDXかな?
ハードが携帯機から据え置き機に移行したということもあって、グラフィックや音楽の質は格段に向上、いわゆる2.5次元なグラフィックで描かれるピンク玉はただでさえかわいいのにマシマシです。
コピー能力を筆頭としたアクションも見栄えよく、特に新能力のリーフとかウォーター辺りは適当に使っているだけで色々できるので楽しいものですね。
キャリーアイテムもポッと出の要素にしてはほどほどにバリエーションがあり、後述するマルチプレイ時にはなかなかやりおる盛り上げ要員も務めてくれたような記憶があります。
今作の目玉追加要素たるスーパー能力(だったかな??)も種類こそ少ないもののどれもド派手でかっこいい。のちにスマブラにも輸出されたウルトラソードや、中二垂涎のドラゴストーム、クセこそあるものの動かしていて面白いなんかすごいビームのあれ(名前忘れた)などなど。ゲームテンポを阻害しているという見方もありますがそこらへんもしっかり頑張っているのでおおむねよきです。

・マルチプレイの面白さ
つい昨日の記事でも似たようなことを書きましたけど、やっぱ同じゲームを複数人で協力して進めていくというのはそれだけで面白さが倍増するものです。
今作はUSDX以来のマルチプレイ対応、しかも4人までというのがとても大きい魅力ですね、発売まで7年かかったのもこの辺のこだわりなんじゃないかな~と思ったり思わなかったり。社長が訊くで言ってなかったっけな~。
マリオとかのマルチプレイだと結構友情破壊につながりかねない危うさもありますが、カービィは大体易しめに作られている上にそこまで死ぬようなゲームでもないのでワイワイ楽しめるのもいいところ、この辺はカービィシリーズの特権を上手く扱えていますね。
色違いのカービィだけじゃなくメタナイト様やワドルディ、デデデ大王(自称)なんかがプレイアブルなのも嬉しいポイント、バンダナワドルディなんかはあまりの人気からスマブラに出るんじゃないかと言われていた時期もありますね、お前にセフィロスの衝撃を超えられるか???

・圧倒的BGM
カービィシリーズと言えばそのBGMのすばらしさで有名ですが、今作はそのイメージを結構大衆化してくれたというか、まあハードがハードなのもあってめちゃくちゃ売れたり実況されたりもしたのでそういう面もあるのかもしれません。
終盤の道中で流れる「スカイタワー」やラスボス戦の「CROWNED」は鉄板。カービィのオタクはグリーングリーンズをアレンジされるとそれだけで昇天してしまうから仕方ないのだ。
個人的なお気に入りはマホロア1段階目?かなんかで流れる「支配してアゲルヨォ」ですかね。この曲めちゃくちゃ焦燥感を煽る感じがして好きなんですけどどうしてもCROWNEDの陰に隠れちゃうイメージがあってな~、というかこのランキング企画書いてて何回焦燥感を煽る曲が好きって言ってるんでしょうね、まあ好きなものは仕方ないですね。
その他だとまさかのUSDXからゲスト出演したギャラクティックナイト専用BGM「銀河最強の戦士」もとてもノリノリで素晴らしい。短いループながらメタナイトの逆襲っぽいアレンジも織り込まれているのがポイント高め、戦っていてめちゃくちゃ強いのでゆっくり聞いている余裕がないのはそれはそれということ、サウンドテストを使おう!
そのサウンドテストを出すのがクソ程難しいというのはヒミツだ。

・その他あれやこれや
これは最新作のスターアライズまで続くっちゃ続くことなんですけどどうしてもボリューム不足というか、まあスパデラみたいなぶっ飛んだ作品は中々出にくいですよね~っていうお話なんですかね。
最近のゲームはアップデートで要素が追加されたりすることもざらではありますが、最初に遊びつくしちゃうとそこで終わっちゃって、そこからもう一度手を伸ばすっていうのもまあまあ難しいものです。聞いてるかあつ森
いうて10年待たせてやっぱつれぇわみたいなお話もあったりするので、今作に関してはとてもハッピーな形を迎えられてよかったよかった。

・おわりに
カービィシリーズ本編はこのランキング企画だと最後になります(と思います)。2Dのカービィはシリーズを通して色あせない楽しさと、そもそもピンク玉が持ち合わせている可愛さでぽよ~となれるずば抜けた個性がありますが、今作はその1つの集大成としてとても高い完成度に仕上がっているのではないでしょうか。
今後発売される「ディスカバリー」への期待も高まりますね。何気に3D空間でカービィを動かせるのは「エアライド」以来なのでは??

次回、48位は悲運のハードで生まれた悲運の2Dマリオです。短くなる気がするぜ。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。


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