私的映画ランキングトップ100をレビューする 第8位「パシフィック・リム」

まだ武器が残ってる!!

世界一ブンドドがうまい監督でもおなじみ、ギジェルモ・デル・トロさんが手がけたノンストップロボットKAIJUバトルアクション映画でございます。
登場するロボットからKAIJUから何から何まで、日本のオタク共を「お前わかってんな~~!!!」と悶絶させにかかる内容でカルト的な人気があるとかないとかなイメージもございます。
もう何度も言いますがここら辺まで来るとランキングだと言っていながらね、どれが1位でもいいんですよ、なのでこれは1位なんですよ実質ね。
まあそれはさておき、思いつくままに行きましょう。

・お前、わかってるな~~~!!!
もう世界観とか設定とか何もかもが、”わかってる”んですよね~!
命の壁だとか、イェーガーだとか、第何世代だとか、KAIJUだとか、もう、もう……。
この手の設定がわかりやすく次から次にテンポよく登場して、その合間合間にハチャメチャバトルとちょっとした人間模様が挟まるといった具合、ここら辺のバランスもね~~わかってるのよね~~~!!!

・イェーガー
今作ではええと何種類でしたっけ、まあ書いてれば全部でるか!ということでなんぼかいらっしゃるこの対KAIJU汎用人型決戦兵器。操縦には心の通じ合う2人のパイロットが必要で、お互いがブレインハンドシェイクだのドリフトだのやいのやいのして謎の液体が入ったスーツを着てがっちゃんこがっちゃんこ……なんてロマンの塊なんだ……。
ありとあらゆる特撮・ロボットアニメからいいところをむしり取ってきたかのような夢の塊設定の数々と、世代だとか国だとかで個性あふれる性能やらなにやら。見ている人誰にでも一つは推しイェーガーができるんじゃないの?ってくらいにはね、もうたまらんのよ。

・ジプシー・デンジャー
エアーマンかな??
冗談はさておき今作の主役を担うええと…確か第三世代のイェーガーとかじゃなかったかしら??
他のイェーガーはどれも動力が電気な一方、こいつだけ原子力で動いているという設定が物語の後ろの方で活かされたりもして、そこもね~~もう最高なのよね~~~!!!
搭載されていう兵装もロケットパンチだとか冷却なんちゃらだとか、これキリがねえな??
海での戦いが多くなる今作でまさに主人公にふさわしい青を基調にしたデザインもこれまた魅力。次回作では「ジプシー・アベンジャー」なるマイナーチェンジ版みたいなのもいましたけど、やっぱこっちのほうが無骨で好きだな~~。

・ストライカー・エウレカ
かっこいい~~~!
作中最強の第五世代機イェーガーということで活躍の機会も多く、登場と同時にアックスヘッドだかナイフヘッドだか忘れましたがKAIJUをワンパンしていたのもこれまたインパクト大き目でございます。
高機動力と高火力兵装「エア・ミサイル」をひっさげ、序盤から終盤まで隙のない大立ち回り。なんやかんやすったもんだあった末の最終決戦でもなかなか美味しいポジションを与えられていましたね。
登場機会が多い割にはあんまり武器とか兵装とかのお披露目が少ないのが寂しいところではありますが、まあかっこいいのでヨシとしましょう。

・クリムゾン・タイフーン
かっこいい~~~!(既視感)
赤いロボットっていうのはそれだけでかっこいいんですけどね、こちらはなんと3人で操縦するイェーガーということでこちらもまた設定もりもりでございます。
本当は三つ子の姉妹が操縦することにしたかったらしいんですけど役者が見つからないというごもっともすぎる理由で三つ子の兄弟が搭乗、悲しいかなあまり作中での見せ場はありませんでしたが、「サンダークラウドフォーメーション」なるわかりすぎている必殺技なんかもあるらしく、こいつ一体のサイドストーリーなんかが欲しくなってしまうのも仕方ないお話ですね!

・チェルノ・アルファ
名前大丈夫か??
登場するイェーガーの中では最も古い第一世代という設定ながら、ロシアの壁を長きにわたって守り続けていたというこれまた胸熱極まりない設定で開幕からいいパンチ打ってくるのが好いところ。
戦闘でも基本的にはパワーで解決するのみというスタイルや、脱出装置がないので敗北=死という男気溢れる仕様もなんというかね、言い方がアレかもしれないですけどロシアっぽいですよね

・KAIJUの皆様
今作の主な敵キャラになるのが怪獣、もといKAIJU。
宇宙というか空からやってくるかと思いきやまさかの海の底からやってきたという設定のモンスター共で、いちいち名前と細かい設定が用意されているのもこれまた”わかっている”ポイントですよね。
設定だけ存在するみたいなのを含めると結構な数いらっしゃるみたいなんですが、そんな中でも特に思い入れのある連中についてお話しできればなという次第です。

・オニババ
こいつ見た目がレギオンみたいで好きなんですけど回想でしか出てこないのがちょっと寂しいですね。
あとその回想シーンなんですけど、芦田愛菜要る??要らなくない????

・レザーバック
でけえ亀みたいな見た目ということでどことなくガメラを彷彿とさせたりさせなかったり。
パワー系の戦闘スタイルにまさかのEMP搭載ということで、これもね~~なんというかわかってますよね~~。
特大規模のEMP攻撃にイェーガーたちが沈黙してしまいさあ大変!というところ、ヘリに担がれてさっそうと登場する原子炉をエネルギーにしたジプシー・デンジャー参戦による一転攻勢!もうね、このシーンはマジでエウレカパイロット親子と同じ感じで応援しちゃってましたね。「ジプシー・デンジャーがんばえーーー!!!!」ってね。
その他でもこいつとの戦いはタンカーブレードだとかコンテナパンチだとかロボットアクションのロマンが詰まりまくり、相方のオオタチに隠れがちなイメージもありますが、こっちもこっちでなかなかなものです。

・オオタチ
恐らく作中最強のKAIJUなんじゃないでしょうか?カテゴリー5(笑)なんかよりよっぽど強かったですよね?
というか今急に思い出しましたけどこのKAIJUをカテゴリー分けしているっていうのもこれまた”わかってる”し、そのカテゴリー分けを「セリザワ・スケール」なんて呼んでいるのももう”わかりすぎている”んですよね~~!!
話を戻してこのオオタチなんですが、空を飛んだり強烈な酸を吐いたりしてイェーガーたちを存分に苦しめる大立ち回り(オオタチだけに)。
追い詰められて翼を広げるシーンはどこかラドンのそれを彷彿とさせますが、やっぱり意識して作っていたりするんでしょうかね。
KAIJUブルーの存在があっても止む無く切断系武器での戦いを余儀なくさせたり、なんかちゃっかり子どもみたいなのを孕んでいたりと厄介度合いで見ればやっぱりこいつ、カテゴリー5相当の強さあるんでないの???

・スラターン
カテゴリー5(笑)。
オトモしているライジュウとかスカナーの方が好きだったりするんですけどまあ、最終決戦の主な相手ということでこちらについてお話ししましょう。
怪獣大帝?だか忘れましたけどたいそうな二つ名を戴いている割にはエウレカさんにボコボコにされていたり、なんか威張ってるのか知りませんけど咆哮だけはいっちょ前だったりしてどうも威厳というかカリスマに欠ける印象があります、まあそこが可愛いんですけどね。
あとこれは別にスラターンが関係している訳ではないんですけど、続編の「アップライジング」でもカテゴリー5を連発しなかったのはえらいところな気がします、まあカテゴリー6が出てきたりもするのはそれはまた別のお話。

・人間どものお話
ここのバランスもわかってるな~というか、必要最低限にローリーとマコの心の通じ合いを描いて、最後の最後もね、しないんですよね!これがディズニーとかだったらぜったいしてるもん、ていうかスターウォーズでしてたもん。
あとはあれですかね、エウレカパイロットの親子のあれやこれやとか、ペントコスト長官の「インデペンデンス・デイ」以来最高の演説とか、ところどころ見どころはありながらも無駄の少ないつくりがこれまた素晴らしい。
……ハンニバル・チャウ、要るか???

・メインテーマ
あの曲いいですよね~!
デデデン デデデンって言ってるだけなんですけど、どこかしこで使われていてかつめちゃくちゃかっこいい曲なもんで嫌でも耳に残ります、いや全然嫌じゃないんですけどね。
とにかく勇ましい雰囲気漂う名曲ですので、通学とか通勤とかかったるい時に流してみるともしかしたら少しは元気というか、力が湧いてくるのかもしれないな。

・おわりに
公開当時に見れなかったのがまーーーー悔しいというか、この映画絶対4DXに合う映画だと思うんですけどね~~~リバイバルしてくれないかな~~~通うのにな~~~~!!!
ちょっと前には続編「アップライジング」も公開されまして、まあこちらはあの…まあ……微妙といいますか………な感じではあるんですけどね、まあシリーズが続いてくれるというのは嬉しい事だから、嬉しい事だから!!

次回、7位は左から失礼なあの映画です。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。


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