私的映画ランキングトップ100をレビューする 第21位「マイティ・ソー/バトルロイヤル」

いるよ。

おもしろ監督ですっかりおなじみ、タイカ・ワイティティさんのMCUデビュー作品にもなりました本タイトル。
これまでの1作目・2作目から大きく路線変更するということで結構公開前から期待と不安の入り混じったあれこれがあったような記憶もございます。
日本では邦題が意味わからんことになっていることでもひと悶着ありましたね、ちなみに向こうでのタイトルはカタカナで書くところの「ラグナロク」です、というか日本人も皆ラグナロクって言ってない??つまりそういうことですね。
まあ中身が面白けりゃ邦題なんてどうでも良いわけで、早速思いつくままに行きましょう。

・コメディがすごい!
開始早々にソーとスルトというともすればエターナルズ並みに規模の大きなやりとりからお話がスタートするわけですけれども、この辺からもう随所にボケをかましてくるのでもう皆察してしまいますね。
ああ、この映画はそういう映画なんだなってことであとは楽しむばかりじゃ!と息もつかせぬテンポで移民の歌一発目と共にムニョムニョハンマー全開バトル、まあムニョムニョくんは今回あんまり出番ないですので、ここらへんで暴れててもらわないと可哀想ですからね。
そこから先もヘラを中心にしたアスガルドパート以外はソーがビッタンビッタンされてロキがイェーース!だったり助けて!だったりともう挙げていればきりがない笑いの数々、いやはやラブアンドサンダーも楽しみでしかたないですね。

・ソーさん
カミナリさんだか雷様だか、色々いじられ放題されていて可哀想な反面、序盤~中盤のボコられ具合が後半のあの瞬間の前フリになっていると思うともう、たまらんのですわな。
ボコられ具合と言っても本人のスペックがかなりエグいのでハルクとのタイマンでもうっかり勝ちそうになったりしていて、やっぱ最強アベンジャーはこっちなんでないの?って思ったりしないでもないですね。
さておき作中何度かお前は何の神様だ??的な感じでぼっ立ちのオーディンがドーン!って映されるシーンあったと思うんですけど、あれってどういうそれなんです??笑いどころではないと思うんですけどなんかシュールで笑っちゃうんですよね。

・ロキさん
サプラァ~~イズ!
相変わらずなにかやらかさずにはいられない男ということで今作も開幕からアクセル全開でございました。
そもそも前作ダーク・ワールドで死んでなかったんか~~い!…とは誰もならずやっぱり生きとったんかワレ!ということで、結構アスガルドでもやりたい放題やっていたご様子。
しょーもない劇のパートでロキ役やってた人、あれマット・デイモンだったんですね、初見の時全然気づかなかったですけどあんなちょい役に結構な役者さん持ってくるだなんてこれまたMCUだからできるお遊びなもんで、いやはや贅沢じゃ。
今後のユニバースの展開的にもアベンジャーズ側というかヒーローサイドで思い入れが必要になってくるキャラクターなため、悪玉から善玉へどのように彼の内面が移り変わっていくのかというのをかなーり緻密に表現してくれていたような気もしますね、いや~今後アベンジャーズと共闘しちゃったりするのかな~楽しみだな~!!まさかインフィニティ・ウォーであんなことになるだなんてね………
ていうかこいつが最後うっかりテッセラクトをくすねなかったらあんなことにはならなかった…だなんていうのは野暮ですわな、いやはや今後はドラマの彼に期待するとしましょう。

・ハルク
ご存知日が沈む男。
MCUの中でも単品映画が作れない色々と複雑なお方だそうで、今作とインフィニティ・ウォーとエンドゲームで彼の物語がそこそこ深堀りされることになってます。
今回はこれまでに見せてくれたような無敵ぶりは鳴りを潜め、なんなら中盤のソーとのバトルではうっかり負けそうになってましたね、なんか今思うとサノスにボコられるのもなんか納得言ってしまうのが悲しいお話。
一方後半ではアスガルドのピンチの前にいつものしょーがねーな!という思い切りでブルース・バナーから変身、巨大わんこことフェンリスと激しいタイマンを繰り広げ…ては居たんですけどどうも暴れたりないっていうか見たりないですよね?トレーラーのスルトに突っ込んでいくシーンもなんというかギャグ仕立てでしたからね~。
インフィニティ・ウォーからエンドゲームでもいまいち暴れたりていない感じなのでね、彼の大立ち回りはアベンジャーズとかAoUまで遡らないとなのがちょっと寂しいところです。

・ヴァルキリー
今作から初登場の強すぎるお姉さん。
あれこれあって中盤までの舞台になるサカールで飲んだくれ生活をしていましたが、その戦闘能力は流石といったところ。そういえばヴァルキリーってのは肩書みたいなもんで本名はブリュンヒルデだそうですね、いい名前だ。
ソーを子飼いににしながらも次第に打ち解けていって今となっては立派なアスガルドの女王にもなっちゃうヒーロー、ヘラとの決戦では流石に力の差こそあるようでしたがソーとの連携で一泡吹かせることにも成功しました。恋人の敵を討つことができてよかったなあ……。

・ヘラ
かっこいいですわ~~~!
もうケイト・ブランシェット様が演じられているということがもう凄まじいことですのに、もうかっこよすぎて跪いてしまいますわ~~!
一つ不満があるとすれば初登場時のぼろぼろな見た目のほうがかっこよくて兜フォームになると絶妙にダサいのが納得行きませんわ~~~!
あとお前が何度も何度もソーに向かって「お前は何の神様だ??」とか煽るから負けちゃうんですわ~~!
アスガルドが居る限り無敵みたいな設定でしたけど、今でもスルトと仲良くやってるんですかね?MCUの中でもめちゃくちゃ好きなヴィランなのでまた出てきてほしいんですけど、まあ無理なこったろうなあ……。

・移民の歌
先述のヘラ様がうっかり焚きつけてしまったばっかりに、己はハンマーの神様などではなく雷の神様なんだ!!と目覚めてからのソーはもうこちらもこちらでかっこよすぎてもうね、鳥肌ですわ。
全身に青い稲妻をまといながらデンデンデデンデ流れながらのアアアーーアー!!!でもうテンションがえらいことになってしもうてます。
このクライマックスはMCUの中でも五指に入ろうかという…と思ったけど指5本程度じゃ足りない気がしてきましたね、いやはや恐ろしいユニバースじゃわい。

・おわりに
サカールパートがなんだかんだグランドマスターのカリスマのなさがちょっと足引っ張ってない?とか、そういえばコーグとミークめちゃくちゃよかったですね!とかデス&トロイでデストロイなスカージくんもなんだかんだいい味出しつつ最後は男見せてくれてあれは…多分死んじゃったのかなぁという感じではございますが、無事アスガルドは場所ではなく民なのでしたということでね、めでたしめでたしで面白く笑えて楽しい映画でございました。最後はなんとかなる!!!!Cパートなんてなかったんや……

次回、20位はワザー!!!なあの映画です。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。

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