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239. Hosszú szárú laboda (Szilágysági csárdás)

講習会のテーマ

毎年恒例の講習会(合宿)は、私が所属するグループ「踊り部」のリーダーが、同じくハンガリーの踊りを踊っている京都のかたと共に主催しているのですが、毎回前もって講師と相談のうえ、取り上げる踊りを決めます。「今年はスィラッチャーグです」と聞かされた時、「え、どこ?」と思いました。さすがうちのリーダー、メジャーな地方のみでなくまんべんなくハンガリーの踊りを知ろうという探究心には頭が下がります。それに比べ、この地方名を知らなかった私、まだまだ知らないことだらけ。でも偶然ですがこの地方の曲が入ったCDだけは手元にあって、このCDを紹介してくれた友人と二人、あとでびっくりしました。こういうことって結構あるんですよね。

先生方の好物

講習会でまた思い出しましたが、前にお話しした講師のご夫妻、長年日本に教えにいらしていたのでジャパニーズフードにも慣れ、お箸も器用に使いこなします。特にご主人の方は大のラーメン好きで、特に京都会場では昼食は各自自由だったので、よくラーメンを召し上がっていたと聞きます。

一方、奥様は「海の匂いがするから」と、「海の魚」は苦手でした。あー、それ分かる。私は反対に川の魚は川の匂いがするから好きではありませんでしたから。私がいたセゲドは鯉のスープが有名でしたが、私が「鯉のスープは苦手なの」というと決まって「なんだ、お前、日本人なのに(笑)」とからかわれていましたっけ。まあ、私の話はさておき奥様に話を戻しますが、奥様にとってただ鮭だけは別で、「これは海の匂いがしないから大好き」だそう。なるほどねー、産卵のために川に帰ってくるからなのかもしれませんね。なんだかその味覚というか嗅覚に妙に納得してしまいました。因みに奥様は最近ではもう海の魚にだいぶ慣れたようで、日本の居酒屋でホッケも私たちと一緒につつくように。日本の居酒屋のことを「たくさんの種類を少しずつ食べられるから素晴らしい!」とご主人と共にたいそう気に入っていただけました。

Hosszú szárú laboda

この歌の前半は、ダンサーの皆さんご存知のチュヨガターシュとほとんど同じです。

Hosszú szárú laboda, nem termettem dologra
Kezem-lábam a táncra, szemem a kacsintásra.
Jaj, Istenem, de szégyellem,
Hogy a rózsám másat szeret, nem engem.
茎の長いハマアカザ、僕は働くのには向いていなかった
僕の手も足も踊りのためだし、僕の目はウインクのためさ
ああ、神さま、なんて恥ずかしいことだ
恋人はほかの人を愛してるんだ、僕じゃなくて

発音動画。パスワードは abc です。
https://vimeo.com/477369550
演奏です。パスワードは同じく abc。
https://vimeo.com/477370756
演奏: Fondor - "Nótás Szilágy" より


#音楽 #ハンガリー民謡 #ハンガリー民俗舞踊 #フォークダンス

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