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42. Fekete tyúk mind megette a meggyet (Szatmári)

Verbunk でだまされなかったら…

募兵のためのヴェルブンクでしたが、中にはそれでも誘惑に負けず軍隊に入らない人もいました。そんな場合は村の権力者も圧力をかけ、結局立場の弱い貧しい若者が半ば強制的に軍に連れて行かれたといいます。また、村の居酒屋で散々お酒を飲まされ、いい気分で正体無くした頃に契約書のサインをさせられ、翌日に連れて行かれたこともあったそうです。

国民徴兵制度は1868年に導入されたのですが、それ以前はこういった村の若者が入隊させられました。しかも、マリア・テレジア治世以降、外国の戦争のために異国で兵役につかなければならなかったのですから、ひどいですね。若い、一番いい年頃を戦争に費やさなければならなかったのです。そんな若者たちが歌い継いでいった「兵士の歌」はトランシルバニアに多く見ることができます。その話はまた別の機会に。

今回の歌は前頁と同じメロディーで、違う歌詞です。

Fekete tyúk mind megette a meggyet

Fekete tyúk mind megette a meggyet
De semmirevaló legényt szeretek
Mit bánom én ha semmirevaló is
Semmirevaló vagyok én magam is.
黒い鶏がチェリーを全部食べちゃった
それにしてもろくでなしを好きになっちゃったものだわ
ろくでなしだからってなんだっていうの
自分だって十分ろくでなしだもの

発音動画。パスワードは abc です。
https://vimeo.com/411741492

演奏動画。パスワードは abc です。
https://vimeo.com/411740912
演奏:TÁNCHÁZ I. -ÉLŐ NÉPZENE IV- より


#音楽 #ハンガリー民謡 #ハンガリー民俗舞踊 #フォークダンス

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