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368. ロヴァーリ語の歌

ちょっと休憩しましょう

前回の歌はテンポ速かったし、ここ最近ずっとかっ飛ばしてきた感があるので、ここでちょっとブレイクタイムを入れようと思います。今回はロヴァーリ語で歌われているハンガリアン・ジプシーの曲をご紹介しましょう。私がロヴァーリ語ができないので、いつものように歌を歌うのはお休みです。

Cigány hallgató (keserves) ジプシーのハルガトー(ケシェルヴェシュ)

ジプシーの音楽には踊る曲以外のものもあります。 hallgató ハルガトーあるいは keserves ケシェルヴェシュと呼ばれていて、拍は揺れる上にゆっくりなのでテンポ感はほとんど感じられないでしょう。ケシェルヴェシュは、カロタセグやセーケイにもありますね。同じように言葉のリズムで歌が進んでいくパルランドの曲です。だいたい4行で構成されていて、そこは他の民謡でも同じですが、ジプシー・ハルガトーの場合、2行目と4行目の終わりをとても長く伸ばすのが一般的です。では、そのハルガトーを聴いてみましょう。下の太字のタイトルをYouTubeサイトで検索してください。歌詞はロヴァーリ、訳はハンガリー語訳から翻訳しました。

Kaly jag - Jaj istenem az életem ( hallgató) 2017
演奏:Kalyi Jag - "Az álom" より

ああ、神様、僕の人生は、ああ
この不幸な人生
この世でどうやって生きたらいいんだ
教えておくれ、お前、どうしたらいいのか

怖がらないで、愛しい夫
愛しい小さな小さな夫
あとで市場へ出かけて
そこで5~600稼いで来なさいな

見ろ、見ろよ、妻よ
歳をとるのは仕方ないことだが
髪の毛が白くなってしまった
僕の美しかった黒髪が

思い悩んじゃ駄目よ、愛しい夫
きっとそのうちすべて好転するわ
神様がきっと助けてくれて
いつかきっと良くなるわ

#音楽 #ハンガリー民謡 #ハンガリー民俗舞踊 #フォークダンス


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