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225. Este késő ragyognak a csillagok (Matyó lassú csárdás)

Mezőkövesd の場所

前回、地図を載せなかったので下にあげておきます。

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From Wikimedia Commons, the free media repository 場所と名前を入れました

Egri bikavér 牡牛の血

こうしてみるとエゲルにとても近いんですね。エゲルは前回申し上げたように赤ワインが有名です。「bikavér 牡牛の血」と名付けられた赤ワインは、その名の通り深い赤い色をしていて、名前の由来は1552年のトルコ侵略に由来します。不落の城として有名なエゲル城の包囲戦で、籠城したハンガリーの兵士たちに提供された美味しい食べ物と赤ワインは、兵士たちに勇気とやる気を奮い立たせるのに充分でした。結果、トルコ軍は敗退したわけですが、トルコの兵士の間で「赤ワインに牡牛の血が混じっているとしか説明がつかない」と噂されたと言います。あるいは赤ワインで口の周りが赤く染まったハンガリーの兵士たちを見たトルコ軍は、牡牛の血を飲んでいると勘違いし、驚いて退散してしまったという説もあるようです。

1552年のトルコとの戦い

この戦いでは男性ならず女性もトルコ軍に抵抗し、煮えたぎった鍋の中身を敵にぶちまけ、勝利に貢献したと言います。この攻防を描いたセーケイ・ベルタラン作の絵画がブダペストのナショナルギャラリーに所蔵されており(下左)、また、今は外壁しか残っていませんが城の入り口のレリーフにもこの時の模様が刻まれています(下右)。

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左:From Wikimedia Commons, the free media repository
Bertalan Székely - Nagy Ildikó (szerk): Székely Bertalan kiállítása, A Magyar Nemzeti Galéria kiadványai 1999/2, cat.no.: 63 (Magyar Digitális Múzeumi Könyvtár)
右:城門脇のレリーフ

しかしながら結局1596年の2回目の戦いで敗れトルコに占領されてしまい、その後その支配は約100年続くことになります。エゲルにあるトルコ占領下の名残のミナレットは、最も北に残るトルコ人の足跡だそうです。

今回は少し脱線しましたが、メズークヴェジュドゥ近くの街の歴史に触れてみました。

Este késő ragyognak a csillagok

Este késő ragyognak a csillagok,
Summás legény a tanyába csavarog.
Olyan szépen mondja egy barna lánynak
Adj egy csókot, mer meghalok utánad.
夜も更け、星が瞬く
出稼ぎの青年が村に立ち寄る
茶色の髪の娘に礼儀正しく言う
キスをください、死ぬほど好きなんだ

発音動画。パスワードは abc です。
https://vimeo.com/472472817
演奏です。パスワードは同じく abc。
https://vimeo.com/472473066
演奏:Dobroda zenekar - "Matyóföld legszebb dalai" より


#音楽 #ハンガリー民謡 #ハンガリー民俗舞踊 #フォークダンス


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