見出し画像

京都府北部で問うて学んだ13年―社会的起業家としての次なる一歩へ―

 今回のNOTEは、2022年度NEXT産業創造プログラム受講の為に提出した小論文となります。

 ちなみに、元々ソーシャルマインドなど無かった僕が変わったきっかけは11年前のこのプログラムでした。


本稿の目的


 「これまでの学びや仕事等であなたが最も成し遂げたと思うことは何ですか」とのテーマに、まず自分自身が何かを成し遂げたと感じたことは一度もなく、対人や対組織への支援者としては、その対象者が何を成し遂げたかが重要であると共に、結果や成果はその対象者に帰属するものであると考えている。
 そこで本稿では、これまでの仕事や学びについて、大阪府から京都府へ移住をした2009年から現在に至るまでを時系列でまとめ、本当は何を成し遂げたかったのか、またこれから何を成し遂げたいのかを考察することにする。

営業販売会社から社会的起業家へ
移住前
 1994年国内旅行添乗員として、学生兼業でキャリアをスタートするも、翌年の阪神・淡路大震災の影響で離職。その後は華僑商社や外資メーカーを経て、株式会社ネクサス(SOFTBANKや光通信より出資を受けJASDAQ上場)中四国エリア長となる。2008年に独立。
移住後
 独立後、2009年前職上司の勧めで福知山市へ移住。


2009~2011年
・電気工事会社の新規営業所立ち上げ支援
・携帯販売会社の業務改善支援など
2011~2012年
・北京都ジョブパーク(株式会社パソナ)契約社員
・内閣府事業 iSB公共未来塾 修了
・販売代行会社e plus one 開業


 2009年から2社への事業支援を通じて、地方都市における法令順守に対する意識の低さを痛感。東日本大震災を契機に、地域社会の課題をビジネスの手法を用いて解決する、社会的起業家を志す。


2012~2016年 
・一般社団法人京都府北部地域・大学連携機構 事務局
・ソーシャル・ビジネス人材の育成(京都府)
・中小企業向け処遇改善の支援(京都府)
・100人ミーティング(福知山市)など
2015年~現在 
・松井ヒロマサ(現松井裕督ファシリテーターオフィス)屋号変更
・任意団体しえんのわ(現地域組織研究所)設立
・市民活動、NPO向け講座(京都府)など


 iSB公共未来塾事務局の紹介により、一般社団法人京都府北部地域・大学連携機構で事務局として働きながら、個人事業および任意団体の活動を継続。しかし2015年脳梗塞(難病もやもや病による)を発病して、長期療養後2016年に離職。


2015年 
・協働力・地域力・支援力研修in岡山
(中国5県中間支援組織連絡協議会)※2016年、2018年、2022年と受講
2016年 
・舞鶴市 政策づくり塾 修了
・ NPOと行政等の協働実践演習 受講
(京都府、同志社大学)
・京都府中丹パートナーシップセンター会員等地域活動団体向け講座コーディネーター
2017年
・もやもや病の患者と家族の会 会員※現在まで
・豊中市 とよなか地域創生塾 受講
・Standing in the fireワークショップin大阪
(1度受講後に自ら主催による開催)
・ ファシリテーション基礎講座 修了
(NPO法人日本ファシリテーション協会)
・准認定ファンドレイザー必修研修 修了
(NPO法人日本ファンドレイジング協会)
・福知山市 あしぎぬ大雲の里かわまちづくり検討会議 委員
・福知山市 住民自治検討会議 公募委員
2018年 
・京都府 ちーびず(地域力ビジネス)推進員
・福知山市 市民協働まちづくり講座 コーディネーター
・WAM助成 伴走支援プロジェクト サポーター
(社会福祉法人大阪ボランティア協会)
・アクティブ・ブック・ダイアローグ認定講座 修了
・プロジェクト・ワイルドエデュケーター講習 修了
・福知山市 自治基本条例推進委員会 公募委員
・綾部里山交流大学 コーディネーター
(NPO法人里山ねっと・あやべ)※2020年まで
2019年
・福知山市 みんなの活動ステップアップ講座 コーディネーター
・尼崎市 みんなのサマーセミナー実行委員会 委員
・ささやまミーティング 実行委員会 委員
(NPO法人エコネット近畿)
・夜久野みらいまちづくり協議会 コーディネーター※現在まで
・社会福祉法人松寿苑 コーディネーター※現在まで
2020年
・ハテナソン・ファシリテーター オンライン要請講座 修了
(NPO法人ハテナソン共創ラボ)
2021年 
・兵庫県 ふるさと応援コーディネーター
・福井県原発立地地域まちづくり調査 コーディネーター 
(一般社団法人アクト・ビヨンド・トラスト)
・コミュニティ・オーガナイジングワークショップ 修了
(NPO法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン)
・スペース09(ごちゃまぜ福祉カフェ) 伴走支援※現在まで
2022年 
・福知山市 自治基本条例推進委員会 公募委員


 2015年より、中間支援組織や自治基本条例を調査。岡山、大阪、豊中、堺、神戸、尼崎、宝塚、豊岡、丹波、京都、南丹、上記以外の様々な地域や団体も含め、訪問、参加、参画をする。

本稿の考察


本当は何を成し遂げたかったのか
 協働型社会の実現へ向けた、公設民営型の中間支援組織設立を切望していた。その為の各種調査や、福知山市には公募委員や委託事業の度に提案を、また開学間もない福知山公立大学にも、京都府や京都府下で活動をする他の中間支援組織と共に、同様の提案を行っている。結果、その目的は達成が出来ず、個人事業や任意団体として、その補完を目指す活動を継続中である。
これから何を成し遂げたいのか
 これは「本プログラムを学んだ後の将来計画」のテーマにも通じるが、独立した自立・自律型の支援システムを構築したい。例としては、現在支援をしている高齢者施設や地域づくり組織が、外部資源をプロボノ(スキルボランティア)で獲得が出来て、またその活動を通じて高齢者福祉と地域福祉、双方の人材の育成や新たなコミュニティ・ビジネスの創出など、一石二鳥にとどまらず、三鳥、四鳥を得る様な、地方ならではの次なる人材開発サイクルの創造を目指したい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?