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もう一度カナダに行きたいなぁ〜

昨日、秋の彼岸の最終日を無事に終えた。

ドッと疲れが出ている感満載。
うちの寺では、お盆も春秋の彼岸も、最終日に寺の法要を勤修ごんしゅうし、それまでの期間は戸別のお勤めに勤しんでいる。
と、いっても、この2年は、こういった状況なので、ガクッと戸別のお勤めの依頼も減ってしまっているのだが。。。
ま、それでも独特の緊張感は保ちながら一日を過ごすので、年寄りには堪えるわけで、ちかれたね、さすがに😅
プラスしてのこの冷え込みで、夏バテも来てるし、腰痛まで来てるし、満身創痍だぜ!、と、なんかブッてみて気持ちを上げている、現状。

それはさておき。

最近、借りている駐車場に停まっている車の上にカヌーが積まれている。

ある日、カヌーが積まれていた。
「あ、あの車の方、カヌーを始められたのだな」
と。
ま、普通ならそれでスルーなのだが、カヌーを積んでいる車って、さほど珍しくもないし、気に留めて終わりなのだが、なんか、気になる。
なんでだろ?と思い、翌日、チラッとしか観ていなかったそのカヌーを改めて見て合点がいった。
カヤックを積んでいる車はよく見かけるが、積んでいるのはカナディアンカヌーだ。

詳しいわけではないので間違っているかもだが、わたしのとり方でいえば、
カヤックというのは、一人乗りもある、競技なんかでも使われる、櫂(パドル)の両端に水かき用のヘラが付いているやつで漕ぐやつ・・・なんていったらいいのかな、スポーツっぽいカヌーのやつ。
説明ヘタだなぁ〜😅

カナディアンカヌーというのは公園のボート(足漕ぎのスワンとかアヒルのではない!)のような形で、普通、二人一組で乗って、のんびりと乗る感じのやつ。
櫂も片方だけに水かきがついているもの。

そんな浅知恵説明でわかってとは言えないので、こちらを参照にして😅

で、なんで、カナディアンカヌーに目が行って、そこで気にかかるかと言うと、今まで、人生で一度だけカヌーというものに乗ってみたことがあり、それがカナディアンカヌーだったんだわさ。

それだけかい!と思われるだろうが、わたしにとっちゃ、いろいろとなかなかな初体験が重なった出来事っだったんだな。

約25年前。

その当時の飛行機に乗れないわたしにとって、旅は国内に限られ、それもな新幹線で行ける範囲でしかなかった。
人生で、いちども飛行機に乗ったことがなかった。
あんな鉄の塊が空を飛ぶのに乗れっか!って感じで生きていた。
だから、北海道も遠くて行くきになれないし、海外なんてもってのほかだった。

そんなわたしのもとに友人から手紙が届いた。

結婚披露宴の招待状というやつだ。
たんなる友人ではない。
学生時代、一緒に芝居を作ったり、旅したり、毎日のように一緒にメシ食ったり、バカをしていた大事な友人だ。
そやつは、歳はわたしよか2つうえなのだが、クソ生意気だった上下関係ができないわたしを疎んじることもなく、対等に接してくれて、今更だが、当時はそうとう面倒を見てくれていた。
そんな友人が結婚をする。そして、披露宴に呼んでくれた。
行かないわけがない。
それに、そこにいけば、当時一緒にやらかしまくっていた仲間にも確実に会える。

喜んで出席しま〜す!と返事を出した。

披露宴は愛媛で開かれる。
電車で行くとなると。。。早くて8時間ちょいかかる。
車で行くにしても同じくらいは最低でもかかる。
なんか遠いぞ。。。

「飛行機なら羽田から1時間だぞ。搭乗手続きや移動なんかの時間みても4時間位で目的地につけんじゃないか」

と、兄から言われる。

4時間の時短をとるか、安全(勝手にそう思っているのだが)を最優先して8時間以上掛けていくか。

愛媛についてから、のんびりと愛媛を楽しみ、帰りものんびりしてから帰るか、移動で疲れ切ってその日を終え、披露宴にクタクタで出て、疲労困憊で東京に戻るか。。。

答えは、青くなりながらもすぐに出た。

人生はじめての飛行機に乗ることになった。

で、このはじめて飛行機事件をきっかけに、余勢を駆って、二度と飛行機なんて😭、って気分になる前に行ってまえ!と海外に旅することにしたのさ。

まずは近場でアジア圏にするか、南国リゾート地にするか、アメリカにするか、ヨーロッパにするか、どこにしよう?と迷っているところ、眼に飛び込んできたのが、カナダのユーコン川をひたすら下るという旅行。

人に合わない。のんびり。キャンプしながらひたすら川下りの旅。
カナダの自然しかない地域。

これしかない!

で、その8泊10日のツアーに申し込んだ。

そのときにはじめてカナディアンカヌーという存在も知り、それに乗ったわけだ。

この旅は、未だに、海外旅行の中で一番面白かった。

ちょうど今の時期、ホワイトホースというところから出発し、一週間掛けてユーコン川を360Km下る。
東京〜名古屋間を川下りするって感じ。
途中にあるのは自然だけだ。
ほんとうに、一緒に川を下った参加者と現地のコーディネーターとユーコン川の案内人、計5人以外に人間に合うことがなかった。
その代わり、ハクトウワシ・ビーバーを始めとする動物、紅葉、山火事の跡地、なんかにはしょっちゅう出会いまくり。
二日目くらいまでは、ハクトウワシやビーバーにいちいち反応していたが、三日目には石神井公園のカルガモ状態、当たり前の風景としてみていたなぁ。

わたしが教わったカナディアンカヌーは、二人一組で、後ろに乗った人間が舵役、前の人間がエンジン役、そんな感じだった。

漕ぎ方は、本やなんかで調べてみると、どうもボートと同様で背筋を使うようだなと予測、勝手に。
そこで、ツアー開始までの期間、ずっと通っていたジムでのトレーニングを背筋強化と背筋と心肺の持久力強化にスイッチし、日々のランニングも7〜8kmから10~12kmに増やした。
旅行までひと月半ほどあったので、けっこういい感じで仕上げることができた。

とにかく、心底にあったのは「なめられちゃいけねぇ」というわけのわからない考え😅
少し話がずれるが、ツアーが終えてから他の参加者の皆さんが帰る日、ツアー会社にねじ込んで、わたしは一人バンクーバーに残り、その日から4日間一人でカナダの街を旅するという勝手をさせてもらっている。
なんせはじめての海外旅行、ただツアーに参加で帰るにゃもったいない、ってわがままだ。
ゆえに、4日間は一人でカナダの人々との戦いだ!なめられたら負けだ!
ってことだ。

で仕上がった身体で参加したカヌー。
のんびり川の流れに乗って下るので、付けた筋肉はカヌーではほとんど役に立つことなく、逆に邪魔をすることにもなった😅
ペアを組んだ方が小柄な方で、その方が舵役のとき、わたしがひと漕ぎするたびに舵を取り切れず、舟が無駄に蛇行するという始末。
結果、わたしがエンジン役の時は、基本、何もせずにボ〜としていて、漕いで舵を取るのは相棒さんというコアな風景が生まれてしまった。
カナディアンカヌーにはパワーは要らない😁

この一週間で、はじめての海外、はじめてのカヌー、はじめてのハクトウワシやビーバー、人のいない世界、そんな物を沢山味あわせてもらい、めちゃくちゃ楽しく充実した一週間だった。

ユーコン川での最後の晩には念願のノーザンライト(オーロラ)も観ることができた。
もし、今まで行った旅の中で、もう一度だけ同じ旅ができる権利をもらったとしたら、やはりこの旅を選ぶと思う。

キャンプでのメシも美味かった。

ユーコンのコーディネーターは日本留学経験もあり、日本食も好きだし、日本人のことも分かっていてくれて、一週間分の食料は種に飛んでいて、夕食は毎日変えてくれるし、米も炊いてくれるし、味付け用に醤油や味噌も用意していてくれたり、いたれりつくせりで、文句なしだった。
もちろん皆で釣った魚や酒もあり。
氷点下20度くらいのところにテントを張り、焚き火を囲んでで飲むと、なぜ、寒い地域の人々がウォッカのような強い酒を飲むのかがよく分かる。
こりゃ、これくらいアルコール度数が高くなきゃ寒さしのげねぇんだろうな、なんてことも経験。
50度超えの酒を飲んでも、きついとか、酔ったとか、そんなに感じないし。

なんか、車の上のカナディアンカヌーを見たら、また、あの旅をしたくなったいるなぁ。

その旅で出会った3人の参加者さんは、皆、カヌー(カヤック)経験者で、休みが取れると色々なところでカヤックを楽しんでいるらしかった。
で、東京でできる所、かんたんに習えるスクール、などなど、色々と教えてもらい、日本に戻ったらオレもカヤック始めよう、と思っていたのだが、どうも習い事が嫌いな質と、出不精と、アウトドア嫌いな性格と、人間嫌いな自分をしっかり成田で取り戻しましたとさ😁


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