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  • 野球マンガの金字塔! 水島新司『あぶさん』の魅力を深める

    単行本の巻数107巻、野球マンガの金字塔、 水島新司『あぶさん』の魅力を語りまくるマガジンです。全巻読んだことがある人、一部しか読んだことがない人。読んだことがない人、皆さんぜひともご覧ください!

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マイペースの下にあるプロ魂 スポ根マンガ『あぶさん』⑤

 野球好きなら、誰しも好きな作品『あぶさん』(自分の周辺調べ)。そして野球に限らず、スポーツ作品が好きな人にはぜひ読んで貰いたい作品でもあります。  あぶさんは、なぜここまで愛されるのでしょうか? それは普段のマイペースさと、その逆に野球の場面にいる時に見せる厳しい仕事人、というギャップに惹かれるのでしょう。  マイペースな部分を特に感じるのは、やはりお酒を飲んでいる時です。大虎を利用している時は特に、自分のペースでのんびりとマイペースにお酒を飲んでいます。 あぶさん・1

    • モテる男はツラいよ あぶさんとサチ子の結婚裏話【あぶさん・その④】

       切っても切れないあぶさんとサチ子の縁。しかし、実はあぶさんとの結婚が既定路線だったかというと、疑問があります。 『あぶさん』21巻 第5章「赤い糸」  あぶさんとサチ子が結婚したは本編21巻のこと。あぶさんがサチ子に「720万円足しにならないかな?」「その給料を預けたいんだ」と告げたのがプロポーズでした。格好も普段の姿と異なり、ビシッとスーツを着込んで訪れています。 『あぶさん』21巻 第5章「赤い糸」  しかし、水島先生がサチ子との結婚を始めから決めていたかと言う

      • 代打男の気が休まる場所 居酒屋・大虎【あぶさん・その③】

         練習時にもクールなあぶさん。しかし流石のあぶさんもプライベートでは、そのクールさが緩んで来ます。例えば、試合後いつもの飲み屋である大虎にいる時。  なんともリラックスした表情です。後、今見て気づきましたが、かなり筋肉ありますね。飲んべえなので、体が細いイメージがあったんですが……。  逆に、試合で失敗した時にはこんな表情を浮かべることも。 『あぶさん』7巻 第9章「月見で一杯」  あぶさんには珍しい困り顔。そんな時に元気をくれるのは周囲の人。例えば、大虎の親父はこん

        • 「同じ一人前のプロだろうよ」……景浦安武という魅力②

           野球選手である以上、成績を残すために練習は必須。ましてや30年以上も現役を続けるあぶさんは、かなり練習熱心です。 (あぶさん・29巻 第8章「春九十番」)  さらに、ほぼ毎日大虎で酒を飲んでいるあぶさんですが、その後にはしばしば練習を行います。 (あぶさん・6巻 第6章「勇酒ブレーブス」)  時には素振りを。時にはティーバッティングを。 (あぶさん・24巻 第2章「送り酒」)  他の野球選手からアドバイスを受ければ、大虎の親父の「やったァ、やったァ~ア」という独

        マイペースの下にあるプロ魂 スポ根マンガ『あぶさん』⑤

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        • 「同じ一人前のプロだろうよ」……景浦安武という魅力②

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        • 野球マンガの金字塔! 水島新司『あぶさん』の魅力を深める
          6本

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          野球マンガの金字塔『あぶさん』 景浦安武という魅力①

           さて顔はともかく、あぶさんはとってもクールな野球人です。始終二日酔いだったりしますが、いつも真面目に、厳しく野球に取り組みます。  時にはチームメイトにもその厳しさを向けます。最たるものが義弟のプロ野球選手・小林満。彼がオフシーズンに遊び呆けている時。  実家の前で昭和的な活を入れます。今なら問題になりそうですが、これを受けて満も頭を坊主にするなど、わかりやすく体育会系な行動を取ります。あ、ちなみに僕は中日ドラゴンズのファンです。  またこの姿勢はメジャーリーガーを相

          野球マンガの金字塔『あぶさん』 景浦安武という魅力①

          酒とプロ野球を語るならこれしかない 野球マンガの金字塔「あぶさん」とは

           水島新司著作の「あぶさん」といえば、1973年から2014年まで続いた長寿野球漫画。南海ホークスにドラフト外で入団した景浦安武こと「あぶさん」が、代打の切り札として活躍する姿が描かれます。  そしてあぶさんで切っても切り離せないのが、お酒。  あぶさんはアルコール度数の強いお酒「アブサン」を嗜むほどの飲んべえであり、足下が覚束なくなるまで飲酒することもしばしば。  しかし、バッドを握るとその震えがピタッと止まり、飛ばし屋としての実力を発揮するのでした。  とはいえ

          酒とプロ野球を語るならこれしかない 野球マンガの金字塔「あぶさん」とは