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酒とプロ野球を語るならこれしかない 野球マンガの金字塔「あぶさん」とは

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 水島新司著作の「あぶさん」といえば、1973年から2014年まで続いた長寿野球漫画。南海ホークスにドラフト外で入団した景浦安武こと「あぶさん」が、代打の切り札として活躍する姿が描かれます。

 そしてあぶさんで切っても切り離せないのが、お酒。

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 あぶさんはアルコール度数の強いお酒「アブサン」を嗜むほどの飲んべえであり、足下が覚束なくなるまで飲酒することもしばしば。
 しかし、バッドを握るとその震えがピタッと止まり、飛ばし屋としての実力を発揮するのでした。

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 とはいえ飲酒のために、スタメンで出場するにはスタミナが足りません。そのため、あぶさんは代打の切り札として活躍する(少なくとも序盤は)のでした。

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 あぶさん名物、バッドに酒を吹きかける「酒しぶき」。

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 試合中であってもグビッと一杯。

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 バッドの根元に巻いておいたアタリメを食べるあぶさん。ちなみにこちら初打席です。

 そしてもう一つの特徴といえるのが、日本プロ野球とリンクしたストーリー。作品内では実名のプロ野球選手が登場し、話を盛り上げます。序盤でおすすめの回なのが、3巻第7章である「前哨戦」。
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 開幕戦の前日、南海ホークスのホームである大阪で飲み歩くのは、当時近鉄の主力選手だった「太田幸司」と「仲根正広」。

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 その正面から現れたのが南海ホークスの主力投手「佐藤道郎」や「山内新一」。これを見かけた太田と仲根は、「これで2人の先発はない……!」とほくそ笑みますが、

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 続いて見かけるのが、同じく南海の主力投手「江本孟紀」。これで誰が先発がわからなくなったと、頭を抱えます。これが実在したのかまではわかりませんが、野球選手が開幕前日でもに気楽に飲み歩けた時代と、その飲み歩ける場所の少なさを表したエピソードといえるでしょう。

 ちなみにファンの間では有名ですが、あぶさんは登場から連載終了まで40年以上経過するのに、ほとんど表情が変わりません。

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 これ100巻くらいの時です。

 しかし唯一変わっているといえそうなのが、登場出始めの辺り。

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……ちょっと人相悪すぎじゃない?


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