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秋の鉄道旅③~千葉県の鉄道編~

 秋の鉄道旅3回目。前回はサンライズ出雲・瀬戸で岡山から横浜に行くところまででした。そして横浜から相鉄で西谷へ行き、そこから都内直通の電車に乗り換えます。都内に出た後は、千葉県に向かいます。

千葉都市モノレール

 京葉線千葉みなと駅から、千葉都市モノレールに乗り込みます。この千葉都市モノレールは、上から吊り下がる「懸垂型モノレール」として世界最長なんだそうです。駅のホームとか、一部区間では地面がついていますが、地面のついていない部分もあり、もし落ちたりしたら大変です。下から見るとなかなか見慣れない光景ですが、なぜこの方式がとられたのかは分かりません。なお、SuicaとPasmo以外の電子マネーは使えません。

千葉都市モノレール

山万ユーカリが丘線

 千葉都市モノレールで都賀駅まで行き、その隣の四街道駅から、バスと京成線を乗り継ぎ、ユーカリが丘駅までやってきました。いかにもニュータウンらしいこの名前は、山万株式会社という不動産会社が千葉県佐倉市に開発したニュータウンで、その開発と併せて、住民の足が必要だということで、鉄道(新交通システム)まで作ってしまったというものです。鉄道会社が不動産を開発するという例はたくさんありますが、その逆はあまり聞いたことがありません。実際、開通当初は、「不動産会社が鉄道を走らせるのは何事だ!」と当時の運輸省に言われて、認可までは相当大変だったそうです。
 車両などは約40年前に開通した当時のそのままのようで、さすがに時代を感じさせます。ICカードは使えません。40年前も今も同じように、200円(昔は違ったかもしれませんが)を券売機に入れて、切符を買って乗ります。私が買おうとしたときは、券売機に100円玉が詰まってしまい、中から駅員さんが飛び出てきて切符を渡してくれました。
 この車両に冷房はついておらず、夏場はあまりに暑いので、おしぼりが配られるそうです。それでも住民の足として機能しているようで、しかも開通以来人身事故を起こしたことがないということで、住民にも信頼されているようです。日曜日の昼間のわりにそれほどお客さんは多くなかったですが。駅名は「地区センター」「公園」「女子大」「中学校」など、シンプルそのものです。女子大に関しては結局キャンパスがここに来ることはなく、セミナーハウスだけがあります。今や日本でもこの方式で走っているのはここだけらしいので、メンテナンスも大変かと思いますが、末永く走ってほしいものです。ただ、ニュータウンを開発するのはいいのですが、意外と東京から遠いですよ。

「ユーカリ」だから「こあら」です。

銚子電鉄とかいう煎餅屋

 京成電鉄で成田まで行って、そこからJRに乗り換えて銚子へと向かいます。
 銚子といえば名物電車の銚子電鉄。どんな電車かというと、経営がピンチだった時に、ホームページに、当時副業で作っていたぬれ煎餅を買ってくださいとアピールしたところ、今の言葉でいうところの「バズり」が発生し、経営の立て直しに成功したということで、今では鉄道以外の収入が全体の8割を占め、帝国データバンクによると、「銚子電気鉄道」という名前なのに、業種の分類は「米菓製造業」になっているそうです。つまり銚子電鉄は煎餅屋ということで間違っていないんです。
 それでもベースになるのはやはり鉄道事業です。銚子駅から銚子電鉄に乗る場合、JR銚子駅のホームを経由して行くのですが、切符は車内で販売しているということで、JR銚子駅の改札では「銚子電鉄に乗ります」と一声かけて通ります。そして車内に乗ると、若い女性の車掌さんが切符を売りに来て、「犬吠まで」と言うと、1日乗車券を渡してくれました。(1日乗車券の運賃と、犬吠までの往復運賃は同じです。)

いかにもイマドキな女の子の字で書かれた一日乗車券

 車内のアナウンスは、若い女性の声。もしかしたらさっきの車掌さんかと思ったけど、帰りの電車は普通におじさんだったんで、やはり録音なんだろうと。車内を見渡すと、地元出身らしい地下アイドルの広告が出ている。もしかしたらここに広告を出すからという条件で、アナウンスをやってもらっているのかもしれません。知らんけど。
 外はあいにくの雨で、しかも千葉県外房地方には津波警報まで出ていたのですが、あまり海に近づかなければということで、犬吠駅から歩いて犬吠埼まで行ってきました。朝が早くて、天気も悪かったので、誰もいませんでしたが。
 帰りの電車では、例の社長と、その愛人(違うらしいけど)が電車とコラボしていました。

デーブイデーがやす~い♡

このコンビ、正式にコラボしているらしいです。

 最後に、トップ画像にあるやたらと長い駅名ですが、これは銚子電鉄がネーミングライツを地元企業から募集してつけられたもので、それでこんな長い名前の駅名になっているそうです。
 他にも、今回はいけなかったのですが、千葉県には、流山鉄道というレトロなローカル鉄道があるので、次の機会に乗ってみたいです。
 帰りは、実は行ったことのなかった成田空港に行って、飛行機に乗って帰ってきました。

それにしてもアジアが多いなぁ…成田なのに。


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