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社会保険労務士への道③

 社労士試験の自己採点の結果です。選択式は40点満点中29点ですが社一が1点。今年の社一は基本的な問題だったそうなので、単に勉強不足です。択一式は70点中34点。しかし全科目基準点の4点は取れました。敗因は講義をちゃんと聴いていなかったことに尽きます。ただ普通の学校のように、1時間も人の話を1人で聴いているのは、集中力が持ちません。逃げられない環境だったらできるんでしょうけど。
 来年の講座ですが、もうコロナ禍も終息した感じなので、(一部の医療従事者は、自分の商売のためにまだ危機を煽っていますが、先日尾身会長が退任されたので、あれが終息したというサインなのでしょう。)通学講座にしてもいいのかなとも思ったのですが、TACは以前受けたことがあって、個人的に好きではないので除外。LECは今年のことがあって除外。大原は残ったのですが、中級コースが京都ではビデオ講義なので除外。ということで今年も通学講座ではなく、通信講座で勉強することにしました。そこで、ヤマヨビは山川先生が初級コースしかやっていないのと、テキストが別売りなので除外など、色々考えて、クレアールの中級パーフェクトコースにすることにしました。
 決め手は、受講料がリーズナブルだったこと、講義1コマが30分程度なこと、それから担当の斎藤先生がカリスマ講師らしいということ、答練が充実していること(斎藤先生は答練で有名らしいです。)以上の点です。やはり有名な先生の下で学んで、合格したときに、「私はこの先生の門下生です!」と言いたいですからね。YouTubeでも紹介されています。

ただ開講が10月かららしいんですね。あまり他の知識を入れたくないので、10月まで開講を待つことにします。
 私が社会保険労務士を目指すことになったきっかけについては、以前も何度か書いたことがあると思います。すなわち、

  • もう歳なので、面接を受けなくてもできる仕事がしたい。

  • 父が資格職(医師)で、70代後半になっても現役なので、自分も資格を取って、その道で食べていきたい。

など、色々あるわけですが、もっと根本的かつ大胆なことを言うと、私は日本国憲法25条の精神を現場レベルで実践してきたいから、社労士になりたいと思っています。

第二十五条
1.すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
2.国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

 私がこの条文に出会ったのは、中学生の頃だったと思います。それまでの私は、医師の家に生まれ、私立小学校に通い、父の仕事の都合でアメリカに移住までしたものの、父の任期満了に伴い帰国しました。その時期が中途半端だったので、私立中学に入れなかったために地元の公立中学に入り、そこで今までなら出会わなかったような人たちと出会いました。それが大きかったのだと思います。そこでもっと社会のことを知りたいと思って、大学では社会学を専攻したいと思っていたのですが、当時国立大学で社会学部があるのが一橋大学と筑波大学しかない中、そのうちの1つである筑波大学を受験して失敗し、社会の根源を知る意味で日本史専攻に切り替えて翌年大学に入学したといういきさつがあります。今から思うと、法学部に進んで憲法の研究をすればよかったなと思っています。当時は奨学金があることも知ってはいましたが、もっと貧困した家庭が使うものだと思っていたし、自分のような家族に恵まれたような人は審査にも通らないだろうと思ってあきらめていました。法学部ならどこにでもあるし、就職も文学部よりは苦労しなかったのではないかと思います。
 大学卒業後、広告会社に就職したものの、倒産して退職。その後は、職場を転々としながらも、20年近く厚生労働省関係の仕事を続けています。
 社労士の資格については、初めて知ったのは30代の頃だったと思いますが、その頃は自分の生活を維持するのが精いっぱいで、とても勉強まで気が回りませんでした。最近は仕事も生活も安定し、その仕事のおかげで社労士の実務経験を満たすことも分かったし、ますます社労士を目指す目標が明確になりました。
 というわけで、社労士になってやりたいことは、このような基本的な法令順守を事業主に周知することです。大きな事業主もそうですが、個人事業に毛が生えたような事業主ほど、目先の利益を得るのに熱心になり、従業員の労務管理にまで目が回らないという実情を、現職を通じて知ることができました。憲法その他の諸法令に基づき、厚生労働省で国の方針を定めて、それを現場の事業主、又はその委託を受けた社労士が実践することで、日本の労働環境、ひいては日本の経済をよくしていきたいと考えています。
 もういい加減来年こそは合格したいです。仕事にも先が見えているし、親もいつまでも健在とは限らないし、来年合格して、自分の人生を全うしたいと思っています。そのためにも、斎藤先生の教えを着実に実践していきたいと思います。

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