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今後のライフプランにかかる諸問題。

 前回も書きましたが、私は今年の3月末で現職を退職することにしました。そのいきさつは、前回の投稿の中盤に書いてあるので読んでください。

 そんなわけで転職活動をしているわけですが、前回も書いたとおり、今年4回目の年男になるような人間にまともな求人なんかないと思っていました。しかし年度末というタイミング、そして世間では人手不足といわれているなかなので、求人はそれなりにあります。しかし、応募に至るまでに色々とクリアしていかなければいけない点が多いように感じます。
 まず、自分には典型的な職歴が乏しいということがあります。例えば営業をやっていましたとか、経理をやっていましたとかいう分かりやすい職歴があれば、それを応募先企業にアピールすればいいのですが、私の職歴は他の企業にアピールしづらいものばかりです。特に現職など他社では全くやっていないことだし、そもそも今後なくなっていく方向性にあるから退職するのであって、「この経験を生かして貴社でも」というわけにもいきません。
 次に、年齢の問題です。「何歳からでもやり直せる社会を」とは言うものの、それは建前の話です。社会人としては、年齢に応じたキャリアを求められます。それに、この年齢から全く畑違いの業界に転職して、受け入れてもらえるかという問題もあります。受け入れるというところは、おそらくブラック企業です。
 次に、居住地の問題です。私の住んでいる京都でも、求人がないわけではありません。しかし、私はたまたま京都の実家に住んでいますが、今までも何度か書いてきているように、4度目の年男になる男性が、独身で実家にいるという状況が気になってしまいます。はっきり言うと、「子供部屋おじさん」と呼ばれる状況にあることが最大の恥辱です。最近のアップデートされた価値観をお持ちの方なら気にならないかもしれませんが、私はそこまで追いついていないので。本来ならば、この年齢になれば、一家の大黒柱として、妻と子供を支える立場にならなければいけないと、年金の勉強などをしていると余計に思ってしまいます。しかし、私には結婚願望もなければ子供にも興味がありません。幸いにして、両親ともに健在なので、介護が必要という状況ではないし、仮に介護が必要になったとしても、施設に入れてくれればいいと言っています。私も、過去に介護施設に勤務していた経験から、親が要介護状態になったからといって、子どもが自分の人生を犠牲にして、親の面倒を見なければいけないという状況はよくないという持論を持っています。介護離職などもってのほかです。
 それから、京都特有の事情もあります。ご存じの通り京都は世界有数の観光都市で、非日常を味わう街です。非日常だからいいわけで、そこに日常が持ち込まれると興ざめします。京都に住んだことのない人、京都以外に住んだことのない人には分からないことかもしれませんが、私も他の都市に住んだ後に京都に住むと、それを如実に感じます。道も広くないし、ショッピングモールも郊外にしかないし、建築にも制限があるので、基本的に百数十万人が住むようにできていないのです。最近京都市内から人口が流出していますが、それも仕方のないことだと思います。そういうわけで、京都でないとできない仕事に就くのでなければ、京都に住む意味がないと個人的には思っています。
 しかし、それで京都以外の勤務地の仕事に就くとなると、採用担当者が「なんで京都の人がこんなところの求人に応募してきたのだろう」と思うと思います。そこで何らかのアピールする場があればいいのですが、某転職サイトにはそれを書く欄がないし、最近はクリック一つで応募できてしまうので、間違えて応募されたと思われるのも嫌です。本人としては熟慮を重ねて応募したつもりなのに。採用担当者も私と同年代の人も多いだろうから、この歳の人が、転居必須の職業に応募してくるなんて、どんな事情があるんだろうかと思うのではないかと思います。
 転職活動は最近始めたばかりなので、まだ書類選考の段階です。しかし別に養わなければいけない家族もいないし、当分生活できるお金もあるので、何が何でも就職しなければいけないという状況ではありません。もし今と、これから応募する会社から、すべて不採用になったとしても、それはそれで仕方のないことだと思っています。
 その時は、8月にある社労士の試験に向けて、勉強に専念できると思って、前向きにとらえたいと思います。もともと、就職できるわけないという思いから、資格を取って開業しようという発想に至ったわけで、そのあたりは別にこだわりはありません。就職できればそれはそれでいいけど、それでも60歳か65歳にはその仕事から離れることになるわけで。それから後も人生は続くかもしれません。その時に、悠々自適の老後の人生が待っているほど徳を積んでいないので。それなら、試験に合格したらできるだけ若いうちに開業して、その事務所を死ぬまで守るという方がライフプランとしてありなのかなぁとも思います。
 というわけで、今のところ「本当にやりたい仕事」だけに応募している状況です。まだ試験に合格していないのでその仕事ができないので、それまでのつなぎの仕事をするか、それとも縁あって長く勤めることになったらそれはそれでいいし。去年のうちに受かっていればこんなことにはならなかったんですけどね。


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