牟田 都子さん「文にあたる」

 行きつけの本屋さんでこの本を見つけた時、「ビビビ!」ときましたが、巻末にこんな文がありました。

『・・・一冊の本に目がとまる。本から発されているなにかにつき動かされるように手を伸ばすその瞬間、人はすでに本を「読んでいる」といえるのではないでしょうか。』

「おまえはもう読んでいる!」とケンシロウの名言っぽい感じです。

 図書館員を経て出版社の校閲部に勤務されている牟田さんは「本を読むこと」が仕事です。ただし、内容の誤りを正し、不足な点を補ったりする「校正」をしておられます。

「天職を探す」の項では、自らの仕事について振り返り、「働き方」について一定の仮説を立てる部分が印象的です。
「仕事とは誰かに必要とされることが前提」

「文にあたる」牟田 都子
亜紀書房/2022.8.1版1刷

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