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何度でも冬を超えて


最近、わたしの持ち時間は1日あたり6時間くらい。
やばい。なんもできない。全然足りません。

わたしはとにかく冬に弱い体質で、寒い時期になるととにかく体が言うことを聞かない。常にじりじりと頭痛がして、眼とか肩の疲労感?重さ?が取れなくて、何よりずーーーっと眠い。寝てる時以外ずっと眠い。頭の中の1番広い部屋に眠気がずっと居座っている。色々考えたいことあるので、そろそろどいてくれますかね!!

そういうわけで最近は、眠くてもどうにか眠気と闘う、のをやめて、というか諦めて、もう眠くなったらすぐに寝て、極力早く起きることを目指す方向にシフトチェンジした。これも大学生だからできることなんだけど。社会に出る前にまた違う策を考えなくては。
とにかく、そうしていたらほぼ毎日、数時間の昼寝をするのがルーティンになってしまった。大学とバイトの合間、電車での移動中、とにかく寝る。夜もたいてい23時すぎには布団に入って、朝まで熟睡。結局、1日の中で有効に使える時間が昼寝から起きてから夜寝るまでの数時間のみ、という状況に陥っている。もう全然タスクは終わらないし、やりたいこととやらなければいけないことの狭間で発狂しそうになる日もしばしば。しかし!中学生の時から5,6年ほど毎年訪れるこの闘い(わたしvs冬)において、今年はかなり健闘している方だと思っている。自分なりに試行錯誤した結果、今はこのライフスタイルが自分の精一杯なのだ。

高校生の時も、本当に大変だった。いま目の前にある生活をこなすことでやっとなので、普段は過去のしんどさに目を向ける余裕は無いけれど、あの頃のわたしも、どうにかままならない毎日を生き抜くために頑張っていた。受験生だった高校3年生の冬。どんなに眠くても日中にまとまった睡眠を取れる時間は無いし、わたしは短時間でもかなり深い眠りに入ってしまうので、授業中に寝てしまうと危険。(よく、起きたら教室に誰もいなかったらどうしよう、、という不安に駆られていた)

それでも、寒い冬に暖房の効きの悪い教室にいると、突然フッと電源が落ちるような眠気に襲われることがあった。そういう時は保健室に行っていた。好きな先生の授業で寝たくない!というのもあったし、受験生だったので、普段から周りの友達がみんな真剣に授業を聞いてる教室の、無言の一体感みたいなものが机に向かうモチベーションになっていた。だから余計にそんな中で寝たくなくて、、。寝るならせめて保健室で、ということで、時々授業の合間の休み時間に、ひとりでさっと教室を抜けて保健室に向かった。そしてたまに、授業中にもう限界だ、と思って保健室に向かう時もあった。

うわあ、思い出したらなんか少し泣けてくる。つらかったなあ、あの頃。広い校舎で、教室から保健室までが少し遠かったんだけど、わたしの頑張りをいつも褒めてくれる好きな先生の授業を抜けて、教科書とカイロとひざかけ持ってひとりで保健室に向かって歩く自分。廊下ですれ違う知らない先生や、他クラスの教室の前を通る時に窓越しに感じる視線。眠いのなんて皆きっと同じで、それでも皆ちゃんと勉強してるのに。ひとりだけ頑張れない自分を責めていた。つらかった、、


だけど自分の小さな後ろ姿と一緒に、よく知るあったかさも思い出した。いつも保健室から帰ると、「おかえり〜」「気づいたらおらんくなっててびっくりした、チョコ食べる?」「さっきのノート見せたげたいけどなんも書いてないわ」って迎えてくれた友達。いつも一緒にいた子たちにさえ、自分の体質や病気のことをうまく説明できる自信がなくて、多分ほとんどの子はよく知らないままだったと思う。それでも、みんないつも通り、わたしの抱えるつらさを、柔らかく包んでくれていた。

いろんな場所で、いろんな人に、支えられていた日々だった。もちろん今もそうだけど、あの時の記憶に今もまだ背中をさすってもらっている、そんな気がする。できなかったことばかりを数えて落ち込む自分に、小さくてもできたことを褒めてくれた家族や先生たち、みんなが誰かの支えだった高校生活、そのどれもが今の自分を作っている。そしてもちろん、苦しさを感じながらも一生懸命だったわたし自身にも、ありがとうと言いたい。あなたのおかげで、行きたかった大学に行けたよ!あったかくして夜は勉強はほどほどにね、あと友達とたくさん写真撮って〜!


どんなに支えられていたか、いま改めて思い出して涙が出てきた。じわじわと心に沁みてくるあったかい気持ちは、高校生だった頃の自分がどれだけ遠くに行っても、きっと同じ温度で思い出すことができる。みんなありがとう、大好き!今年の冬も乗り切るぞー!

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