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第2回ご自愛カフェ「サステイナビリティ博士の工藤尚悟さんとご自愛ムーブメントの広げ方を考えよう」開催レポート

こんにちは!tiny peace kitchenのちひろです。
9月17日(木)に第2回ご自愛カフェを開催しました。

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今回は初めてのゲスト企画。
サステイナビリティ博士の工藤尚悟(くどう・しょうご)さんにお話を聞きながら「ご自愛とは何か?」について参加者のみなさんと考える時間を過ごしました。

トークセッション①サステイナブルはゾウの時間軸


はじめに、しょうごさんとtiny peace kitchen代表のともこによるトークセッション。ご自愛をサステイナブルの視点から語って頂きました。

まずは、サステイナブルを紐解くところから。

サステイナブルの語源はラテン語のサスティニエ。サスティニエの意味は、支えて、次の世代に渡すということ。だから、サステイナブルとは私たちが下から支えて、将来世代に持続したいこと・手渡したいことを守ったり、そのような仕組みを作ること。
環境だけがクローズアップされがちだが、教育やジェンダーなど色んな分野で将来に渡して行きたいことがある。

ちなみに、「行動したことによってサステイナブルな状態になったのかどうかは、今の時点では判断できなくてずっと後にやっとわかるので、30年後に解決すべき問題がない状態がサステナビリティがちゃんとできている状態である」ということもあわせてお話されていました。

サステイナビリティについて考えるときには、目の前の問題を解決する「アリの視点」ではなく将来への長い目で問題を解決する「ゾウの視点」が必要ということをみんなで理解しました。

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トークセッション②サステイナブルは自分できめる

次に、しょうごさんからはこんなお話が。

サステイナブルは正解がない。みんなが考えることが違う。
だから話し合って「共感する」ことが重要なんです。

ここで「共感する」というキーワードからご紹介されていた本がこちら。

「京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ」山極 寿一

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この本には京大総長の山極先生が、人間を理解するために人間に一番近いとされるゴリラの群れの中に入って、ゴリラを観察した結果わかったことが書かれているとのこと。
ゴリラと人間がその進化の過程で発達させたのが「共感」する能力。そのため、ゴリラも人も共感できる動物。共感できるから他の人のことが気になる、そして共感できるから「わたしたち」という感覚がもてるということだそう。

だからこそ、「わたしたち」で何がサステイナブルなのかを話し合って合意=共感して、次の世代に残していきたいことを渡すということが大事。今生きているわたしたちの世代と将来の世代で話す内容はちがうから対話が重要というだということをお話されていました。

ちなみに、サステイナブルを身体で表現すると下から何かをすくい上げるような感じがフィットするのではないかと、しょうごさんは提案してくださいました。この手の上にはわたしたちで合意した「将来に残したいもの」が乗ります。

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誰かがチェックリストのようにこれ!と決めるのではなく「良くなる方向は自分できめる」との説明に、参加者からは「サステイナブルって、心の姿勢の状態なんだ」という声があがりました。


トークセッション③ サステイナブルと共感とご自愛

また、この後しょうごさんからは

共感することはセルフケア(ご自愛)にもなり得る。
共感をしたり、応援をすることで、自分の気持ちが満たされるということがある。

というワードが。

これには「応援でハッピーになれる!」「みんながチアリーダーだといいね〜」という参加者からの反応がありました。

サステイナビリティには共感が大事な要素であり、共感はご自愛にもなるということで、サステイナブルとご自愛のつながりが少しイメージできるようになりました。


チームでシェアタイム ぐちゃぐちゃでOK

トークセッションのあとは、3人ずつのチームに分かれて、トークセッションを受けての自分の考えをシェア。

しょうごさんのお話には色んな要素があったので、参加者のみなさんは自分の生活のなかで感じる思いとひもづけながら、自分の思いを話していきました。

モヤッとしている考えををぐちゃぐちゃでもいいから言葉にしてみよう!といのがご自愛カフェ。なんだか頭から湯気が出そう…!

全体シェアタイム 

最後に各チームでどんな意見が出たかを全体でシェアしていきました。

やさしさが連鎖するきっかけは自分にやさしいこと
「おれ、最高!」と思っている人が放ってるオーラって無条件にハッピー
自分で自分の声をこれでもかと思うくらいきいて気持ちを落ち着かせるといいよね

などの意見が。また、

安心したいから世の中のあたりまえにあわせちゃう自分がいる。でも不安

という参加者からの考えにはしょうごさんから

「他の人に強く共感されているありかたはゴリラじゃないからだよね。社会のあたりまえを察知する人間ならではの能力があるからなんだよね。」

とのコメントが。それを受けて、「わたしたちがわたしより強くなりすぎてもいけない。そのバランスが難しいね」という意見も出ました。

私のチームでは、育児+仕事とサステイナビリティを結びつけたのですが、こちらには子育て中のしょうごさんにもとても共感してもらい、「30年以上悩みが解決していないってことは、やっぱりサスティナブルじゃないよね。もしかしたら別の角度からみるともっといい解決策があるかも。視点を変えてみることって大事だよね。」と意見交換をしました。

答えがないから自分で考える

この会を通して、思ったことは

サステイナビリティにはこれという正解がない

というもの。参加者のひとりからは感覚的にサステイナビリティという考え方になかなかリアリティが感じにくいという意見も出ましたが、これは一人だけではなくみんな参加者それぞれが感じるものだったようです。

答えがないからこそ、自分にとってサステイナビリティとはどういうことなのか、自分が将来残したいこと・大事にしたいことは何なのかについて考えたいと思いました。

色んな考えに触れ、豊かな2時間となりました。
ご参加いただいた皆さん、ゲストのしょうごさんありがとうございました。

▼宣裕さんのご自愛タイムズはこちら




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