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鉄塔と送電線。鉄塔の近くの土地の電磁波を測ったら意外と低かった話


電磁波測定器を使って土地の電磁波を調べてみました。電界も磁界も目に見えません。そこでしっかりと自分で電磁波を測って、購入しても大丈夫な土地なのかを確認しました。


購入予定の土地の電磁波を測定した。


購入を考えている土地から数百メートル離れた場所に鉄塔が立っていました。

「多分大丈夫なんじゃないかな?」

と思いつつも心配になりました。

このまま、不安なままでは土地の購入はできないと思ったので、電磁波測定器を購入して土地の電磁波を実際に測定してみました。

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結果は、磁界と電界、ともにほぼ反応がありませんでした。

ほっと一息です。

休憩しながらふと、

「鉄塔の真下まで行ったらどれくらい電磁波がでているんだろうか?」と興味がわいて来ました。


そこで、鉄塔まで歩いて電磁波を測定してみることにしました。


鉄塔と送電線を探して電磁波を調査する

予めグーグルマップの航空写真で
場所を確認していたので大体の方向はわかっています。

土地の前の小道を進み沢を越えて進みます。

道は林道と登山道の中間のような雰囲気です。

森の中をプチトレッキング
しているようで気持ちがいいです。

鉄塔を発見、送電線の真下で電磁波を測定

おかしいな、そろそろのはずだけど・・・。

と不安になり始めたその時、
前方が少し開けました。

ありました!鉄塔です。

ただ、ここまでの電磁波の反応はほとんど変化なしです。

いよいよ近づくと
針が少しずつ動き始めました。

ついに送電線の真下。
磁場の値は、約1.2ミリ~1.5ミリガウス程度でした。

この値、私が想定していたよりもはるかに小さい数字でした。

部屋の中でも、この程度の値は、電気機器に近づけば容易に超えてしまうレベルの数字でした。


この鉄塔の送電線はなぜ電磁波が低かったのか?

あまりに低い数値だったので、測定器がこわれたのかと思いました。

しかしその後も色々なものを
測ってみたところ、正常に作動している為、それはなさそうです。

そこで色々と鉄塔について調べてみる事にしました。

鉄塔(送電線)にはいくつも種類があった

鉄塔(送電線)には
色々と種類がある事がわかりました。

送電線の電圧が違うのです。

送電線の電圧


100万ボルト
50万ボルト
27.5万ボルト
15.4万ボルト
7.7万ボルト
2.2万ボルト
(※現在日本では、まだ50万ボルトで試運転段階とのことです。)

これ以外の規格ボルトの
高圧送電線もあるようですが、主要なものは上記の電圧です。

調べたところ、
私たちが見に行ったものは、
2.2万ボルトでした。

電柱の一番上の線が
6600ボルトなので、
その4倍弱ありますが、その分、高さもあり、真下でも意外と値が低かったようです。

もっと高い電圧の送電線(鉄塔)の真下では、10ミリガウス近くあったという報告も見つけたので、送電線の種類(電圧)によって磁場の強さもかなり変化すると考えられます。


電磁波による身体への影響はあるのか?

ネットで見るに、「全く問題ない派」と「海外の論文読めよ派」が激しく議論しています。情報を精査して自分の頭で判断するしかなさそうです。


スウェーデンのカロリンスカ研究所が主導して実施した、電磁波の身体への影響に関する調査結果を、発表しています(1992年)。その内容は、北ヨーロッパ3国でのリサーチの結果「2ミリガウス以上の磁場で小児白血病がおよそ2.1倍、小児脳腫瘍約1.5倍増加した。」というものです。比較的低いレベルの電磁波でも、長期間にわたって、被ばくする事により、小児白血病やがんの発生率が増加する可能性が示されています。


上記の調査結果によると、2ミリガウス以上の電磁波は、身体になんらかの影響を及ぼす可能性があるかもしれません。


鉄塔・送電線の近くの物件(土地)を買おうかどうか迷っている方へ

「他の部分の条件は気に入っているけど、唯一、鉄塔だけが・・・。」とか、「送電線が近くて、身体への影響が気になって、その物件の購入を迷っている。」という方もいらっしゃるかもしれませんね。

中には、鉄塔の問題以外は、
すごく気に入っているので、
なかなかあきらめがつかない人もいるかもしれません。


電磁波は、目に見えません。
不動産屋さんの「大丈夫ですよ。」


という言葉をそのまま信じるよりも
やはり、実際に電磁波を測定して、判断するのがベストだと思います。


実際に測ってみれば、
その場所の電磁波が他の場所よりも高いのか、低いのか、そして、統計上の研究結果が出ている危険ライン「2ミリガウス」以下なのかどうかも、一目瞭然(りょうぜん)です。

不安なまま土地を購入しても
ずっと心配ごとが続きます。

しかし、何もせずにあきらめたとしてら
「やはり買っておけば」
と悔いが残る結果になるかもしれません。

そう考えると、
どちらを選ぶにせよ、
自分でしっかりと、その土地の
電磁波を測定してから、決断するのがベストだと、私は思います。

これは、今回思った事ですが、鉄塔はものすごく大きく目立ちます。なので、どうしてもインパクトがあり、電磁波も強いという印象が強いです。でも、実際にはそれほどでもないという事も往々にしてありそうです。

電磁波の強さは、鉄塔の種類と距離によって、ケースバイケースです。

だから一律で、「鉄塔から○○メートル離れているから安心」というような
判断は出来ないのです。

電磁波は目に見えません。なんとなく恐がるのではなく、しっかりと測定して
正しく警戒しましょう。私も実際に自分の手で測定してみて、初めて安心ができました。


このトリフィールドメーターは、
扱いやすく、測定していて分かりやすくて良かったです。

私が当時購入した機種は生産終了となり、上の写真のモデルが現行機種です。新機種はデジタル表示になっています。

箱を開けた後やる事は、
説明書を読み、電池を入れるだけです。

そのまますぐに使えます。

やみくもに怖がらず、
しっかりと電磁波を把握できたので、とても安心しました。

面倒だったけど、しっかりと実施しておいて良かったです。
おかげで、すごくすっきりしました。


なお、上記の電磁波測定器はトリフィールドメーターは非常に正確で使いやすいのが利点ですが、少し価格も高かったです。


ただ、土地の価格はこれとは比にならないくらい高額です。少しでも正確に測定したかったので、私の場合はこちらを選びました。


他にもいくつかおすすめの電磁波測定器がありますので、価格帯別の3つほど紹介した記事も書きました。

よろしければこちらもご覧ください。

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